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麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

ページID:0224194 掲載日:2019年1月29日更新 印刷ページ表示

 平成31年1月25日、名古屋市内の医療機関(以下、「医療機関A」という。)から名古屋市に発生届が提出され、名古屋市衛生研究所が遺伝子検査を実施したところ、平成31年1月28日に麻しん陽性であることが判明しました。

 愛知県瀬戸保健所が患者の疫学調査を実施したところ、感染のおそれがある期間(1月18日以降)に下記の施設を利用していたことが分かりました。

 本公表は、接触者が特定できない次の施設を利用しており、患者と接触した方が麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供するものです。

                                   記

【麻しん患者が利用し、不特定多数の方と接触した可能性のある施設】

患者が利用した時間帯

施設

所在地

1月19日(土)正午すぎ入店

(退店時間不明)

ショッピングセンターA

瀬戸市

※上記施設を利用して患者さんと接触した可能性のある方などで、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診するように促していきます。

1 患者概要

 患   者:20歳代 男性(瀬戸市在住)大学生(三重県内)

        麻しん予防接種歴有り(2回)、海外渡航歴無し

 主な症状:発熱、咳、発疹

2 経過

  1月19日 ショッピングセンターAを利用、帰宅後発熱

    21日 発疹出現、医療機関B※1(瀬戸市)を受診

        その後、医療機関A※2(名古屋市)を受診

    23日 医療機関Aを再度受診(入院(27日退院))

    25日 医療機関Aから名古屋市に発生届の提出

    28日 名古屋市衛生研究所による遺伝子検査の結果、麻しんと確定

※1 徒歩で受診しており、患者と接触した可能性のある方については、注意喚起を行っています。

※2 受診の際は自家用車を利用しており、患者と接触した可能性のある方については、今後注意喚起を行います。

【上記の施設を利用された皆様へ(注意喚起)】

〇麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。

〇発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。心配なこと等ありましたら、最寄りの保健所にご連絡ください。

3 参考

(1)全国及び本県における麻しんの発生状況

年次

平成25年

平成26年

平成27年

平成28年

平成29年

平成30年

平成31年

全国

229

462

35

165

189

282※1 -

愛知県

25

46

0

5

1

37

13※2

  ※1:平成30年12月30日時点(速報値) ※2:平成31年1月29日時点

本県における発生状況の詳細については、愛知県衛生研究所のWebページ(https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/2f/msl/msl_2019.html)「本県における麻しん・風しん患者発生報告状況」に掲載しています。 

 

 

麻しんとは

  • 麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染が伝播します。その感染力は非常に強いと言われており、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

     ※麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下と言われています

  • 感染すると、約10~12日の潜伏期間の後、38℃前後の発熱が2~4日間続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、少し体温が下がり、再び高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。発疹出現後3~4日間で解熱し症状は軽快、合併症のないかぎり7~10日後には症状が回復します。

  • 麻しんは発熱が長く続き、体力の消耗が激しいため、合併症がなくても入院を要することが少なくありません。

  • 近年はワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っていますが、海外の流行国への渡航歴がある人やその接触者で患者が発生しています。