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悪質商法から高齢者を守る地域支援事業を実施しました
悪質商法から高齢者を守る地域支援事業の概要
事業目的
高齢者の消費者被害を未然に防ぐためには、高齢者ご本人が問題意識を高めるとともに、高齢者を取り巻くさまざまな立場の人々が、高齢者の暮らしの変化に注意し、トラブルを発見したときには消費生活相談窓口や福祉関係機関へ適切に橋渡しをする等、社会全体で高齢者を見守ることが必要です。
平成18年度、県ではモデル3市(瀬戸市、津島市、大府市)と連携して、「悪質商法から高齢者を守る地域支援事業」を実施しました。
この事業は、民生委員や老人クラブ役員、ケアマネージャー、ヘルパー等、普段から地域の高齢者の暮らしに密接に係わる活動をしている人々(協力者)が高齢者の消費者被害の実態について理解を深め、お互いに協力し合い、情報を交換し合うことによって、地域が一体となって高齢者の消費者被害を未然に防ぐことを目的としています。
具体的には、ひとり暮らしや夫婦のみで暮らす高齢者など、悪質商法のターゲットになりやすい人に注意を呼びかけたり、老人クラブや町内会の会合で情報交換をする等、地域の実情に応じたきめ細かい啓発活動を行いました。

モデル市の概要
- モデル市町村
瀬戸市、津島市、大府市
- 協力者
民生児童委員、老人クラブ役員、ホームヘルパー、ケアマネージャーなど、普段から高齢者と密接に係わっている方々(330名)の協力を得て、啓発活動を行いました。
合計 | 瀬戸市 | 津島市 | 大府市 | |
---|---|---|---|---|
合計 | 330 | 54 | 139 | 137 |
民生児童委員 | 241 | 28 | 99 | 114 |
老人クラブ役員 | 16 | 16 | ||
高齢者福祉関係者 | 33 | 10 | 23 | |
婦人会会員 | 40 | 40 |
事業実施状況
- 悪質商法撃退講座の開催
モデル市の協力者を対象に、啓発活動の方法、悪質商法の具体例や対処法についての講座を行いました。
- 地域での啓発活動
協力者が日頃の活動の中で、啓発パンフレットやシールを活用して啓発活動を行いました。
- 活動内容のアンケート
協力者に対して、活動内容についてのアンケートを行い、事業の効果や高齢者の見守りについて意見をいただきました。
高齢者の消費者被害の特徴
だまされたことに気づきにくい
「私はだまされたことがない」と言う方も、話をしていくと高額な契約をさせられている場合があります。悪質業者は優しい言葉で近寄ってきて、高齢者の話し相手になってくれます。親しくなった若い販売員を慕って契約するケースもあります。疑うことを知らない高齢者は、まさか自分がだまされているとは思わないのです。
被害にあっても誰にも相談しない
悪質商法撃退講座の開催
モデル市の協力者を対象に、啓発活動の方法、悪質商法の具体例や対処法についての講座を行いました。
講座の内容
事業内容の説明(30分)
- 高齢者の消費者被害の現状と特徴についての説明
- 事業の趣旨、高齢者に対する見守り活動の必要性について
- 実際の活動方法について
悪質商法の具体例と対応の仕方について(60~90分)
- 管内で相談が多い事例の紹介、クーリングオフの方法について
講師:県民生活プラザ消費生活相談員
ビデオや寸劇を取り入れるなどして、悪質商法の対処法について具体的に説明しました。


悪質商法撃退講座の様子
啓発用物品の作成
啓発用パンフレット
高齢者に多い消費者被害を取り上げた「あいち暮らしっく高齢者向け消費者被害未然防止特集号」を活用して、啓発活動を行いました。

啓発用パンフレットの表紙
(画像は平成19年度版のものです)
啓発用シールの作成
悪質商法撃退の心得と身近な消費生活相談窓口の電話番号を表示したシールを作成しました。
- 「悪質商法撃退!」心得
玄関扉の内側やインターホンのそば等、常に目に付く場所に貼って、常に心構えをもつようにする。
- 消費生活相談窓口の電話番号
身近な消費生活相談窓口の電話番号を電話のそばに貼って、いざという時にあわてずに相談できるようにする。

啓発用シール(表)

啓発用シール(裏)

一般啓発用シール
活動内容アンケート結果
協力者の活動内容アンケート実施結果
- (18model_enquete [PDFファイル/87.47 KB])
各モデル市の協力者に対して、活動内容についてのアンケートを実施しました。