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「第3回優良事業者育成セミナー」を開催しました
第3回 優良事業者育成セミナー
健全な市場の実現に向けては、消費者と事業者が共創・協働していくことが必要です。
そこで愛知県では、事業者の皆様方に、「消費者志向経営」について考えていただくとともに、消費者関連法の基礎知識を身につけていただき、今後の事業活動に生かしていただくため、下記のとおり「第3回優良事業者育成セミナー」を開催(会場・オンライン同時)しました。
今回のセミナーでは、講演や消費者関連法の解説、適格消費者団体の申入れ事例紹介などを通じて、参加者の皆様に、「消費者志向経営」や消費者関連法の基礎知識を御理解いただくとともに、「消費者志向経営」について考えていただく良い機会となりました。
1 日時・会場
日時:2024年2月14日 水曜日 午後1時30分から午後4時30分まで
会場:愛知県産業労働センター(ウインクあいち) 11階 1104会議室
オンライン(Zoom使用)同時開催
2 参加者数
3 プログラム
1 開会
2 主催者挨拶
愛知県県民生活課長
3 講演
「キユーピーグループの消費者コミュニケーション」
キユーピー株式会社 執行役員 広報担当 兼 グループ総務統括 および 深谷テラスプロジェクト担当
森 佳光 氏
4 消費者関連法の基礎知識と事例紹介
ア 特定商取引法、景品表示法の基礎知識
イ 適格消費者団体の申入れ事例紹介
(適格消費者団体)消費者被害防止ネットワーク東海 理事・検討委員 岩城 善之 弁護士
5 まとめ
(適格消費者団体)消費者被害防止ネットワーク東海 理事・検討委員会委員長 伊藤 陽児 弁護士
6 閉会
4 開催概要
講演
「キユーピーグループの消費者コミュニケーション」
講演では、森氏からキユーピーグループの概要、グループの消費者志向宣言、理念と規範についてお話いただきました。また、消費者コミュニケーションの取り組み、企業ブランドのファン創りについて参加者とディスカッションを行いました。
(その他の主な発言内容は以下のとおり。)
・キユーピーグループの理念は、社是「楽業偕悦」と、3つの社訓「道義を重んずること」「創意工夫に努めること」「親を大切にすること」からなる。これらをもとに、「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」をもって世界の食と健康に貢献するグループを目指している。理念を実践する姿勢を示すものとして、さらにグループ規範がある。
・「消費者」と「共創・協働」、すなわち、ともに手を携えて進み、「社会価値」を向上していくことが消費者志向経営だと思っている。理念の考え方を基に行動すること、グループ規範を遵守することの二つが消費者志向経営につながっている。
・お客様相談室に寄せられる問い合わせやご指摘は宝の山である。お客様の声が商品の改善や新しい商品の開発、品質の向上に繋がっている。こういったご要望を寄せていただいて商品を作りました、ありがとうございました、を少しでも伝えられるようホームページで紹介している。
・消費者庁が、消費者志向経営の取組のひとつとして、「未来・次世代のために取り組むこと」を挙げている。グループ行動規範の中で、キユーピーらしさを高めるために推進していくものの一つに「食育を中心とした社会貢献」を掲げており、次世代を担う子どもたちへの食育活動を長年実施している。
・最近は、若い人を中心に商品ブランドよりも企業ブランドに対して関心が強い方がいる。キユーピーグループの様々な取組を配信しているが、商品に関わる「人」を登場させるように気を付けている。企業と人を重ね合わせて、私たちの会社や仕事はどういうものか、ということを語ってもらっている。コーポ―レートブランディングや、ファンづくりの一環である。
消費者関連法の基礎知識と事例紹介
ア 特定商取引法、景品表示法の基礎知識
イ 適格消費者団体の申入れ事例紹介
消費者被害防止ネットワーク東海の岩城弁護士から、特定商取引法、景品表示法の基礎知識について説明がありました。また、スポーツクラブ及び私立大学に対する適格消費者団体の申入れ事例紹介がありました。
まとめ
消費者被害防止ネットワーク東海の伊藤弁護士がセミナーのまとめを行いました。
(主な発言は以下のとおり。)
・キユーピーグループの理念である、社是・社訓の内容は、消費者志向経営そのものだと感じた。
・消費者被害防止ネットワーク東海からある事業者に申し入れをしたところ、申し入れに応じるだけでなく、顧客(ファン)の立場からしたらどのようにしたらいいですかねと、逆にこちらに意見を求められたことがある。森様からお話があった「ファンを作る」、「企業のブランディング」の意味でも、そのような姿勢で臨むと、よりファンが増えると思った。申し入れに対し企業ブランディングという意味でご対応いただければ、消費者と、それから消費者団体、また事業者の三者で良い社会を作り上げることになると思っている。
問合せ
愛知県 県民文化局 県民生活部 県民生活課
事業者指導グループ
電話052-954-6166(ダイヤルイン)
E-mail: kenminseikatsu@pref.aichi.lg.jp