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春の特別公開2025「収蔵庫に眠る逸品たち5~石と玉の世界~」を開催しました
調査研究課の高山です。
3月29日(土曜日)から4月11日(金曜日)まで開催していた春の特別公開2025が終了しました。
今回の展示では「収蔵庫に眠る逸品たち5~石と玉の世界~」というテーマで、これまで特別公開ではあまり扱ってこなかった種類の遺物を展示しました。
展示した遺物の詳細はこちら 愛知県埋蔵文化財調査センター春の特別公開2025 収蔵庫に眠る逸品たち5 パンフレット [PDFファイル/396KB]
せっかくですので、1つご紹介します。
これは、銅鐸の中につるして内側に当てることで音を鳴らすために使われた「舌(ぜつ)」というものです。
銅鐸は弥生時代の特別な道具で、お祭りに使われたと考えられています。お寺の鐘のような見た目から外から叩いて音を鳴らすもののように思われるかもしれませんが、鳴らすための道具 (舌)があること、銅鐸の内側にある突起がすり減っていることなどから、内側に吊るした舌を突起に当てることで音を鳴らしていたと考えられています。
特別開館日(3月29日(土曜日)・30日(日曜日))に実施した展示解説では、この説明をした後に鳴らす体験をする時間を設けたのですが、楽しそうに鳴らす様子が見られました。
特別開館日には、展示解説だけでなく火起こし体験も行いました。当日は風が強く難しかった分、煙が出たときはみなさん大変喜んでいました。
また、同時に(公財)愛知県埋蔵文化財センターによる春の埋蔵文化財展「やとみ新発見展“2025」、「あいち発掘銘泉展」も開催されました。期間限定で公開された蛇行剣は大人気で、アンケートからもその人気の高さがうかがえました。
蛇行剣やラジオの効果もあってか、期間全体で300名以上の方にご来館いただきました。
一部の展示は引き続きご覧いただけますので、ぜひまたお越しください。
なお、次の特別公開は秋に開催する予定です。詳細が決まり次第ホームページ上でお知らせします。