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令和7年度高校生のための考古学サマーセミナーを開催しました
調査研究課の高山です。
8月7日に「高校生のための考古学サマーセミナー」を実施しました。
日程は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
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開講式・オリエンテーション |
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講座1「考古学を学ぶ~方法と進路~」 |
考古学がどのような学問なのかから、どのような進路があるのかまでお話しました。 |
施設見学「整理作業・バックヤードを見る」 |
普段は見られないバックヤードを見学しました。 |
展示解説「遺物を見る」 |
センター内の展示室を学芸員の解説付きで巡りました。 |
講座2・演習「土器を知る、触れる」 |
愛知県が誇る産業、やきものについて、そのはじまりから現代までの流れを学びました。学んだ内容を元に、時代順に土器を並べ替える演習も行いました。 |
考古学実習「拓本採取」 |
施設見学で見た、拓本採取を実際に体験しました。※拓本とは、土器や瓦などの模様を墨で写し取るものです。 |
質疑応答 |
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閉講式 |
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展示解説「遺物を見る」では、センター内の展示室を巡りました。収蔵庫Cという部屋では「やとみ新発見展"2025」と題して昨年度発掘調査を行った遺跡を紹介しています。また、市町村も含めこれまで県内で行われた発掘調査の報告書を自由に閲覧することができます(写真)。家や学校の近くに遺跡があること、身近な場所で発掘調査が行われていたことに驚いた様子でした。
施設見学「整理作業・バックヤードを見る」では、初めての試みとしてさまざまな遺物を触る時間を設けました。破片ではなく、博物館で展示されているような残りの良い遺物を用意しました。壊れるのを恐れてか最初は怖がっている生徒が多かったですが、触ったり持ち上げてみたりするなかで、手触りや重さなどを実感できたようでした。
普段は平日のみの開館となりますが、春と秋の特別公開期間中には特別開館日を設定して休日の開館も実施しています。次は「秋の特別公開」です。日程が決まり次第このホームページでお知らせします。参加してくださった高校生の皆さんにまたお会いできるのを楽しみにしています。