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名古屋城西の丸御蔵城宝館展示「名古屋城本丸御殿の障壁画―水墨画」へ出土品の貸出を行いました
調査研究課の松葉です。
当センターが所蔵する、名古屋城三の丸(なごやじょうさんのまる)遺跡出土の皿・丸碗・茶碗などの肥前陶器などが、現在開催中の展示「名古屋城本丸御殿の障壁画―水墨画」で公開されています。
近世の名古屋城三の丸ではこれまで複数次の発掘調査が行われ、礎石建物や掘立柱建物、堀、池、石組溝、井戸など、武家屋敷跡が確認されています。また、陶磁器や瓦、銭、ガラス製品、金属製品、石製品、漆製品といった多種多様な遺物が出土しました。
今回、展示されている当センター所蔵資料には、藍色の顔料である呉須(ごず)を用いた染付(下絵付の代表的な技法)が施されており、碗や皿の底に付ける高台(こうだい)部分には「雲」の印が見られるものもあります。
肥前陶器には、17世紀後半以後、京焼の影響を受けて作られた「京焼風陶器」や「京焼写し」と呼ばれるものがあります。これらは、緻密な素地に施釉が施され、楼閣(ろうかく)や山川の風景が描かれ、高台には「清水」などの銘が押されているのが特徴です。今回の展示では、将軍、藩主が鑑賞した名古屋城本丸御殿の水墨山水図と、日用品に描かれた京焼風陶器の楼閣山水文を見比べることができるとのことです。
なお、当時の高級ブランドであった京焼に似せた陶器は、肥前・伊万里で大量生産され流通しましたが、各地での出土例はそれほど多くはありません。今回の展示では、このような京焼風陶器を間近でご覧いただける貴重な機会となっています。
本展示は、令和8年7月12日(日曜日)まで、名古屋城西の丸御蔵城宝館で開催されています。ぜひご来場ください。
当センターが所蔵する、名古屋城三の丸(なごやじょうさんのまる)遺跡出土の皿・丸碗・茶碗などの肥前陶器などが、現在開催中の展示「名古屋城本丸御殿の障壁画―水墨画」で公開されています。
近世の名古屋城三の丸ではこれまで複数次の発掘調査が行われ、礎石建物や掘立柱建物、堀、池、石組溝、井戸など、武家屋敷跡が確認されています。また、陶磁器や瓦、銭、ガラス製品、金属製品、石製品、漆製品といった多種多様な遺物が出土しました。
今回、展示されている当センター所蔵資料には、藍色の顔料である呉須(ごず)を用いた染付(下絵付の代表的な技法)が施されており、碗や皿の底に付ける高台(こうだい)部分には「雲」の印が見られるものもあります。
肥前陶器には、17世紀後半以後、京焼の影響を受けて作られた「京焼風陶器」や「京焼写し」と呼ばれるものがあります。これらは、緻密な素地に施釉が施され、楼閣(ろうかく)や山川の風景が描かれ、高台には「清水」などの銘が押されているのが特徴です。今回の展示では、将軍、藩主が鑑賞した名古屋城本丸御殿の水墨山水図と、日用品に描かれた京焼風陶器の楼閣山水文を見比べることができるとのことです。
なお、当時の高級ブランドであった京焼に似せた陶器は、肥前・伊万里で大量生産され流通しましたが、各地での出土例はそれほど多くはありません。今回の展示では、このような京焼風陶器を間近でご覧いただける貴重な機会となっています。
本展示は、令和8年7月12日(日曜日)まで、名古屋城西の丸御蔵城宝館で開催されています。ぜひご来場ください。

