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【展示終了】刈谷市歴史博物館「石器時代を生きる」展へ出土品の貸出を行いました

ページID:0538812 掲載日:2024年8月25日更新 印刷ページ表示

 調査研究課の城ヶ谷です。
 刈谷市歴史博物館企画展「石器時代を生きる」へ出土品の貸出を行いました。
 今回お貸ししたのは瀬戸市上品野(かみしなの)遺跡、名古屋市牛牧(うしまき)遺跡、岡崎市西牧野(にしまきの)遺跡、幸田町牛ノ松(うしのまつ)遺跡、新城市石座神社(いわくらじんじゃ)遺跡、設楽町川向東貝津(かわむきひがしかいつ)遺跡から出土した石器・石製品185点です。
 この展覧会では、刈谷市を始め県内の石器を中心に展示し、「石器時代」を生きた人々による巧みな技や知恵、資源利用などについて紹介しています。

刈谷市歴史博物館での川向東貝津遺跡出土石器の展示の様子です。川向東貝津遺跡の接合資料の展示の様子です。

接合資料の詳細写真です。18点の遺物がくっついている様子がわかります。

 写真1~3は川向東貝津遺跡から出土した石器です。
 川向東貝津遺跡では約2万年前の後期旧石器時代後半から縄文時代草創期にかけて、石器を盛んに製作していたと考えられています。
 写真2の石器の接合資料のうち、右から2番目の資料(写真3の資料と同一)は石核1点と剥片17点が接合したもので、拳大ほどの溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)の円礫の原石近くまで復元できたものです。 
 このような資料の復元には時間と労力がかかりますが、石をどのように割って石器を製作したか、具体的に観察することができます。

牛牧遺跡から出土した岩偶です。平べったい石を加工して作られています。

 写真4は牛牧遺跡から出土した岩偶(がんぐう)です。
 牛牧遺跡は縄文時代晩期を中心とする遺跡で、土器棺墓が多数見つかっています。
 岩偶は長さ約5cm、幅約3cm、厚さ約0.5cmの板状のもので、頭部付近に赤色顔料(ベンガラ)の付着が見られます。用途についてはよくわかりませんが、何らかの祭祀につかわれたものと考えられています。

 この企画展は令和6年8月25日(日曜日)まで行われています
 ぜひ、ご覧になってください。

  **この展示は終了しました**

 詳しくは刈谷市歴史博物館ホームページをご覧ください。