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【展示終了】鈴鹿市考古博物館企画展「三重のおかしな須恵器 part2」へ出土品の貸出を行いました
調査研究課の城ヶ谷です。
鈴鹿市考古博物館企画展「三重のおかしな須恵器 part2」へ牛牧遺跡(うしまきいせき)(名古屋市)出土の須恵器器台をお貸ししました。
須恵器には様々な器形がありますが、今回の展示は、普段見かけないちょっと変わった須恵器、不思議な形をした須恵器など、「おかしな」須恵器を集めた展示ということです。
鈴鹿市考古博物館企画展「三重のおかしな須恵器 part2」チラシ [PDFファイル/1.38MB]
当センターからお貸しした牛牧遺跡の須恵器器台(写真下、左)は器高が60cm近くある大型のもので、ほぼ完形に近い形で復元されました。脚部の表面には、尾張型埴輪(おわりがたはにわ)と呼ばれる須恵質埴輪に用いられる回転ヨコハケ技法とよばれる調整痕が見られることから、埴輪生産とのかかわりが考えられます。
上面には井桁状に粘土紐が貼り付けられていますが、そこに煤が付着していることから、器台の上で火が燃されたことが想定されます。このような須恵器は愛知県・三重県などで数例見つかっているのみです。
時期は古墳時代後期、おおよそ6世紀半ばのものと思われますが、さて、どんな風にして作られ、どのように使われたのでしょうか。
この展示は令和7年2月2日(日曜日)まで、鈴鹿市考古博物館で行われています。
ぜひ、ご覧になってください。
**この展示は終了しました**