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なまこ漁が始まりました
概要
平成26年12月1日からなまこ漁が始まりました。なまこ漁は、ケタ網を曳き漁獲する方法(小型機船底びき網漁業)、船の上から鉤(かぎ)を用いて漁獲する方法(なまこ鉤漁業)、海に潜って直接漁獲する方法(潜水漁業)により漁獲されます。
漁獲されたなまこは、から(なまこの身)、このわた(なまこの腸管)、このこ(なまこの生殖腺)などに分けられた後、市場で売りに出されます。
漁法の説明
小型機船底びき網漁業(なまこ桁網漁業)

小型機船底びき網漁業で使われるなまこ桁(けた)です。写真の桁を船からおろし、海底面を曳網をして漁獲します。
岩場などを操業するとなまこの他に牡蠣なども漁獲されます。
なまこ鉤漁業

船の上から箱メガネを用いて海底のなまこを探し、鉤の付いた竹竿を使ってなまこを引っ掛けて漁獲します。

鉤漁業によるなまこの漁獲

竹竿の先端に付いている鉤
なまこ種類
なまこ(標準和名まなまこ)は主に体色の違いによって、赤なまこ、青なまこ、黒なまこの3タイプに区別されています。ただ、近年のDNA分析結果によると、青なまこと黒なまこは同種で、赤なまこは別種とも考えられているようです。

こちらが赤なまこです。主に岩場に生息しています。薄切りにして酢の物として食べられます。

青なまこです。この青なまこと下の黒なまこは主に砂泥底に生息しています。

黒なまこです。以前は漁獲対象ではありませんでしたが、近年では中国での干しなまこ需要の高まりに伴い、漁業資源として有効活用されています。
なまこの内臓
前述したように、なまこは漁獲後にから(身)とわた(内臓)に分けられた後に市場に出されます。身は赤、黒、青と色ごとに、内臓はこのわた(腸管)、このこ(生殖腺)、にのわた(腸管、生殖腺以外)に分けられています。特にこのわたは珍味として重宝されるため、高値で取引されています。

このわた

このこ

にのわた