本文
繁殖力が高く、子豚の発育が優れた新しい系統豚「アイリスW3(ダブルスリー)」を開発しました ~愛知のおいしい豚肉の生産を支えます~
平成28年10月13日(木曜日)13時15分 記者発表
豚の生産においては、高品質な豚肉を安定的に供給するために、一般的に、3品種の豚を順に交配した三元肉豚を利用します。愛知県は、全国で唯一、三元肉豚の親となる3品種(ランドレース種、大ヨークシャー種、デュロック種)の系統豚すべてを、自県で供給しています。
この度、愛知県農業総合試験場は、大ヨークシャー種系統豚「アイリスW2(平成15年度開発)」に代わり、新たに、能力がより向上した「アイリスW3」を開発しました。
この度、愛知県農業総合試験場は、大ヨークシャー種系統豚「アイリスW2(平成15年度開発)」に代わり、新たに、能力がより向上した「アイリスW3」を開発しました。
1 「アイリスW3」の特徴
アイリスW2に比べ、以下の点が向上しました。
(1)1回に生まれる子豚の平均産子数が増加(11.2頭→11.6頭)。
(2)子豚の発育が良好(離乳時(3週齢)の平均子豚体重5.0kg→5.9kg)。
(3)1日あたりの豚の平均増体重が増加(829.8g→889.8g)。
(1)1回に生まれる子豚の平均産子数が増加(11.2頭→11.6頭)。
(2)子豚の発育が良好(離乳時(3週齢)の平均子豚体重5.0kg→5.9kg)。
(3)1日あたりの豚の平均増体重が増加(829.8g→889.8g)。
2 開発の経緯
農業総合試験場では全国に先がけ、昭和45年から豚の系統豚開発に取り組み、これまでに3品種6系統を開発してきました。農業総合試験場が開発した系統豚は畜産総合センターで維持・増殖され、県内の養豚農家等に供給しています。
系統豚は、利用期間中の近親交配により、繁殖能力などが次第に低下するため、一定期間(約15年間)ごとに新たな系統に更新する必要があります。
このため、平成22年度から大ヨークシャー種「アイリスW2」に代わる系統豚の開発に取り組み、この度完成した新系統豚「アイリスW3」を、本日、県畜産総合センターに移管しました。
系統豚は、利用期間中の近親交配により、繁殖能力などが次第に低下するため、一定期間(約15年間)ごとに新たな系統に更新する必要があります。
このため、平成22年度から大ヨークシャー種「アイリスW2」に代わる系統豚の開発に取り組み、この度完成した新系統豚「アイリスW3」を、本日、県畜産総合センターに移管しました。
3 今後の予定
(1)平成28年10月下旬から畜産総合センターで「アイリスW3」の維持、増殖を始めます。
(2)平成29年秋から養豚農家へ供給を始めます(有償譲渡)。
(3)平成31年秋から「アイリスW3」を利用した三元肉豚が出荷されます。
(2)平成29年秋から養豚農家へ供給を始めます(有償譲渡)。
(3)平成31年秋から「アイリスW3」を利用した三元肉豚が出荷されます。
4 関連説明
(1)三元肉豚とは、通常食用にされる、三種類の品種の豚を掛け合わせた雑種の豚をいいます。一般に、繁殖性が高いランドレース種と大ヨークシャー種を交配させてF1を作り、これに産肉性が高いデュロック種を交配させて作ります。
(2)系統豚とは、遺伝的に似通っており、斉一性が高く、相互に一定以上の血縁関係を持った集団です(血縁的には、いとこぐらいのつながり)。そのため系統豚を親として生産される肉豚の豚肉は、品質が安定しています。
平成29年秋から養豚農家へ供給を始めます。
(3)「アイリスW3」の名は、本県の県花「カキツバタ」にちなみ、その英名「アイリス」に由来しています。「W」は、大ヨークシャー種(Large White)を示し、「3」は3代目であることを表します。
(4)愛知県の養豚農家戸数は209戸(平成27年度畜産統計)で、そのうち系統豚を利用している農家の割合(県内普及率)は、約7割です。
(2)系統豚とは、遺伝的に似通っており、斉一性が高く、相互に一定以上の血縁関係を持った集団です(血縁的には、いとこぐらいのつながり)。そのため系統豚を親として生産される肉豚の豚肉は、品質が安定しています。
平成29年秋から養豚農家へ供給を始めます。
(3)「アイリスW3」の名は、本県の県花「カキツバタ」にちなみ、その英名「アイリス」に由来しています。「W」は、大ヨークシャー種(Large White)を示し、「3」は3代目であることを表します。
(4)愛知県の養豚農家戸数は209戸(平成27年度畜産統計)で、そのうち系統豚を利用している農家の割合(県内普及率)は、約7割です。
問合せ先
愛知県農林水産部農業経営課
技術調整グループ
担当 水上・伊藤
内線 3666・3663
ダイヤルイン 052-954-6410
愛知県農業総合試験場
畜産研究部養豚研究室
担当 内倉・栗田
電話 0561-62-0085(内線562)
技術調整グループ
担当 水上・伊藤
内線 3666・3663
ダイヤルイン 052-954-6410
愛知県農業総合試験場
畜産研究部養豚研究室
担当 内倉・栗田
電話 0561-62-0085(内線562)