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愛知県立農業大学校 教育部 農学科 切花専攻の紹介
切花専攻の紹介
4棟のガラス温室や繁殖室など約1500平方メートルの施設、300平方メートルの露地ほ場で、輪ギクを主体に、バラ、カーネーション、ストック、ヒマワリなど県内で生産の多い切り花を栽培しています。
学生は、23名(1年生11名、2年生12名)で、そのうち農家の子弟は6名(1年生1名、2年生5名)です。
27年度のプロジェクト学習のテーマは、挿し穂長が夏秋ギク「フローラル優香」の生育に及ぼす影響、同化専用枝の本数がバラの生育・品質に及ぼす影響、スプレー系ストックの1月出荷作型のピンチ時期の検討などです。
施設内のキク栽培では開花抑制のために夜間電照を行いますが、従来の蛍光灯に比べて電気代が安く電球寿命も長いというメリットから、本専攻では赤色LEDを積極的に導入しています。

バラの収穫適期を学ぶ実習


キクの電照用に導入している赤色LED(下は蛍光灯)
トピックス
彼岸向けのキクの出荷が最盛期に
「物日(ものび)(※)」である「9月のお彼岸」開花に向け、植付け時期や電照方法を考えた切花類が計画どおりに収穫期となり、花き市場への出荷や農業大学校での直売を行っています。
今年は夏季の高温により開花が遅れ、収穫のタイミングや収穫量の減少が心配されていた切花類ですが、学生と職員の苦心と努力により、お彼岸に間に合いました。今夏は、特にキクが天候不順の影響を受け、他産地の生育遅延により市場が品薄になり、価格は高めで推移しました。
現在は、農業総合試験場育成品種のキク「夏のあゆみ(輪ギク・黄色)」、「夏のきらめき(輪ギク・黄色)」、「スプレー愛知夏1号(スプレーギク・黄色)」や、「フローラル優香(輪ギク・白色)」、ケイトウ、新鉄砲百合、バラが中心ですが、今後、「精興の誠(輪ギク・白色)」、「神馬(輪ギク・白色)」やカーネーション、ストックなどが収穫期を迎えます。
※年末年始、母の日、お盆やお彼岸など年中行事が行われる日。需要が多く高単価が期待できる日。

県育成品種の収穫(手前「夏のあゆみ」、奥「スプレー愛知夏1号」)

長さ・曲がり等でランク分けする、出荷調整作業


オレンジやピンクなど9月上中旬咲きの花色を増やして露地栽培している小菊

直売用のケイトウ

「長持ちする」と好評な直売の花束
問合せ
愛知県立農業大学校
電話: 0564-51-1601
E-mail: noudai@pref.aichi.lg.jp