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入鹿池が世界かんがい施設遺産に登録されました
平成27年10月13日に入鹿池が「世界かんがい施設遺産」に登録されました
平成27年10月13日、フランスのモンペリエ市で開催されたICID(International Commission on Irrigation and Drainage 国際かんがい排水委員会)において、入鹿池(犬山市)が「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
世界かんがい施設遺産とは
文明の発達に貢献した歴史的かんがい施設を保全し、歴史から持続可能なかんがいを学ぶこと及びその存在を幅広く広報することを目的として、建設から100年以上経過し、かんがい農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたもの等、歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設を登録・表彰するために平成26年(2014年)度に創設された制度です。
評価された内容
農業用ため池として寛永10年(1633年)に築造された入鹿池は、築造にあたり、河川を締め切るための堤を築くのですが、河川を流れる水の勢いが激しく、築きかけた堤が何度も流されてしまい工事は難航を極めました。
そこで、河内国から堤防造りの名人甚九郎を招き、棚築(たなづき)工法という工法を用い完成することができました。入鹿池の3つある堤防のうち、この工法で築いた堤防は河内堤と呼ばれています。
入鹿池
棚築工法
築造の手順
5)仮橋に点火する。
6)橋が燃え落ちると同時に盛った土が落下し、川を堰き止める。
手順1)~3)
手順 4)~5)
手順 6)
「世界かんがい施設遺産」登録の『記念盾』(左)と『登録証』(右)
問合せ
愛知県 尾張農林水産事務所 一宮支所
TEL:(0586)45-7121
E-mail: owari-nou-ichinomiya@pref.aichi.lg.jp