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ひきこもりから脱出した若者

「ひきこもりから脱出した若者」からのメッセージ

<男性・20代>

 オレンジの会に通ってから3か月、私は特に何かをすることはありませんでした。ただじっと仲間たちの会話を聞いていました。ただじっと聞くのも、これまではつらいことでした。みんなが会話しているのに自分だけ話せないのは悲しいことです。話すことのできない間抜けだと思われていないかと恥ずかしくなります。ただ会にいる間は、ひきこもりの若者について理解のあるスタッフの皆さんや同じ悩みを抱えていた仲間といることで、あまりコンプレックスを感じることなく聞いていることができました。新しい店の話や音楽の話、現代思想の話や食べ物屋さんの話。耳をすませて聞いているうちに、ひょっとしたら、私にも話せることがあるかもしれないという可能性が膨らんでくるのを感じました。
 次に私が始めたのが、会報誌の編集です。パソコンが扱えるということで、Sさんから、やってほしいと頼まれたのです。仲間たちと行ったレクリエーションや仲間のひきこもり体験談について、できるだけ丁寧に素直に感想を書きました。そんな風に過ごすある日、年下の仲間であるM君から、「Hさんの文章いいね。同じようなことを僕も感じます」と言われました。結局のところ、私は、他者の言葉に耳を傾けて初めて、語り出すことができたのだと思います。
 

<男性・20歳代>

 ひきこもりから脱出して、はや5ヶ月。就労支援事業への参加や仲間との合宿など、いろいろな体験をしてきましたが、4月になって情報センターISISは東山三条ライフステーションの3階に移転して新たなスタートを切りました。
 引越し作業も一段落してまず始まったのが、社会福祉法人太陽の家から受注する内職作業です。部品を袋詰めしてシーラーで封をする単純な作業なのですが、大量の不良品を出して内職担当の方から直々に指導を受けたりして大変でした。今は、僕らの中で「シーラー職人」と呼ばれる仲間が、袋のシール止めについて時間や技を競うまでになりました。
 内職作業の他に、パソコン業務も進んでいます。また、業務従事にあたってはパソコン教室を開催して、参加者には仕事で使う技術を習得してもらっています。僕も恥ずかしながらパソコン教室で先生をやらせてもらっています。
 

平成18年6月30日開催しました「ひきこもり相談研修会」のシンポジウムでの発言内容をシンポジスト自身にまとめていただいたものです。