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令和3年度外部評価結果
令和3年度愛知県森林・林業技術センター研究成果評価検討会議の開催状況
日時
第2回(中間評価) 令和4年2月2日(水曜日) 午後1時30分から午後4時まで
場所
評価委員(敬称略)
所属 | 氏名 |
---|---|
名古屋大学大学院 |
戸丸 信弘 |
新城森林組合 |
物部 恭喜 |
鳳来製材協同組合 |
峰野 晋 |
林業経営者 |
後藤 齊 |
評価内容
評価基準
A:研究目標が十分に達成された
B:研究目標がほぼ達成された
C:研究目標が部分的に達成された
D:研究目標がほとんど達成されていない
中間評価
A:このまま続行
B:内容を修正して続行
C:計画を見直して続行
D:課題の中止
報告
第1回研究成果評価検討会議(事後評価)の結果票
研究テーマ コンテナ苗を用いた森林造成の実用化に関する研究(研究期間 H30~R2)
評価 A
講評
コンテナ苗に関して、挿し木と実生の育苗方法、植栽時期、植栽時の苗の大きさなどについて、コンテナ苗を用いた人工更新の効率化・最適化のための技術開発を行った。基本的な技術に関する有益な知見が得られた。試験研究を継続し、新たな技術開発や技術の改善をしていくことが望まれる。
研究テーマ 海岸クロマツ林の効果的な再生手法の開発(研究期間 H30~R2)
評価 A
講評
菌根菌が感染した苗の作製では培地作製の際に菌根菌を入れる必要があること、また現地での植栽では、1年生苗の場合には菌根菌の非感染苗よりも感染苗で生残率が高いことから、1年生苗では感染苗を用いる方が効率的であることが示された。海岸クロマツ林の効率的な再生手法の確立のために、さらに試験研究を推進していただきたい。
研究テーマ 県産材を使用した床構面等の開発(研究期間 H30~R2)
評価 A
講評
スギの幅広厚板を使用した床構面において床倍率の高さを重視した仕様と施工性を重視した仕様を開発した。木造軸組住宅において、開発した仕様を活用してもらうために積極的に工務店等へこれらの仕様を提案していただきたい。
研究テーマ 木製構造物(渓間工)の耐久性調査(研究期間 H30~R2)
評価 A
講評
木製構造物(渓間工)は、防腐処理したものでは少なくとも20年間は耐久性があること、および劣化と判断する基準(貫入量)を明らかにした。明らかとなった基準の信頼性を高めるために、経過年数が多いサンプルを増やして検証する必要があると思われる。木材利用を進めるため、他の木製構造物も同様の調査を行っていただきたい。
第2回研究成果評価検討会議(中間評価)の結果票
研究テーマ エリートツリーの種苗生産技術に関する研究(R2~R4)
評価 A
講評
エリートツリー採種台木の施肥条件および効率的挿し木増産のための挿し穂サイズなどが明らかになった。本県にエリートツリーを普及するため、当初の目的を達成することが強く望まれる。
研究テーマ 作業の省力化に向けた林業機器等の改良(R2~R4)
評価 A
講評
ドローンによる苗木等の運搬に関する調査が行われ、その有効性が検討された。かかり木処理のためのプラロックの活用が期待されるため、その適切な使用方法を確立することが望まれる。
研究テーマ 早生樹の材質特性に関する研究(R2~R4)
評価 A
講評
短伐期で利用可能な早生樹候補としてセンダンの材質特性が解明されつつある。また、家具材としての利用が期待できることがわかった。将来的には、センダン以外の早生樹についても検討していただきたい。
研究テーマ 竹林駆除技術の開発(R2~R4)
評価 A
講評
竹林の拡大速度が解明されつつある。また、竹林駆除のための薬剤の有効性が確認された。より具体的な薬剤の使用方法を確立するため、薬剤効果における薬剤注入量や地下茎の影響などの検討が必要のように思われる。
研究テーマ 航空レーザ計測データを活用した渓床の安定勾配の検証(R3~R5)
評価 A
講評
設定した目的を達成すべく試験研究を継続していただきたい。
研究テーマ 早生樹の種苗生産及び育林技術に関する研究(R3~R5)
評価 A
講評
早生樹としての利用が期待されるセンダンを対象としている。設定した目的を達成すべく試験研究を継続していただきたいが、将来的には、センダン以外の早生樹についても検討していただきたい。
研究テーマ コンテナ苗の生産技術の高度化に関する研究(R3~R5)
評価 A
講評
設定した目的を達成すべく試験研究を継続していただきたい。
研究テーマ 強度間伐地における施業効果の評価(R1~R5)
評価 A
講評
設定した目的を達成すべく試験研究を継続していただきたい。