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生物多様性とSDGs 多世代フォーラム・ユース会議を開催しました

ページID:0329236 掲載日:2021年2月19日更新 印刷ページ表示
 生物多様性保全を切り口にSDGs達成に向けた取組を考え、共有するために、2021年2月5日(金曜日)に多様な世代・主体を対象にした「生物多様性とSDGs多世代フォーラム」を、6日(土曜日)にユース世代を対象とした「生物多様性とSDGsユース会議」を開催しました。

1 生物多様性とSDGs多世代フォーラム 【2月5日(金曜日)】

(1)生物多様性とSDGsシンポジウム 【オンライン開催】

 生物多様性保全を切り口に、多様な世代・主体で取組の方向性を共有し、SDGs達成につなげることを目的として「生物多様性とSDGsシンポジウム」をオンラインで開催し、105名の方の参加がありました。
 基調講演では、国際自然保護連合日本委員会の道家哲平氏から、「SDGs達成に向けた生物多様性保全の役割」と題し、生物多様性とSDGsとの関係や危機意識、解決策について、国際潮流等を踏まえた御講演をいただきました。ニホンウナギを題材に、生物多様性保全の必要性や、今まで正しいとされていること(価値)を環境・社会・経済の視点で見直すことについてお話がありました。
 パネルディスカッションでは、大同大学教授 大東憲二氏によるファシリテートのもと、企業からブラザー工業株式会社の柳原賢一氏、地域団体から島を美しくつくる会の鈴木喜代司氏、ユースから命をつなぐPROJECT学生実行委員会の久留宮小春氏、早川友基氏、太田日奈氏より、それぞれの取組について発表がありました。
 発表後、それぞれの立場から考える課題や、取組の方向性について意見交換があり、生物多様性についても、SDGsの観点から他の課題との同時解決を図ること、様々な問題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えること、他の活動や主体と連携して、全体で取組を広げていくこと等の重要性が確認されました。
パネルディスカッションの様子(ZOOM)

(2)テーマ別ディスカッション 【オンライン開催】

 「生物多様性とSDGsシンポジウム」に続き、愛知県内での多様な世代・主体での取組内容共有を目的として、午後には「テーマ別ディスカッション」を開催しました。「生物多様性とひとづくり」、「生物多様性を育む持続可能な森・みどり」、「生物多様性を地域の魅力に」の3つのテーマをもとにオンライン開催し、95名の方の参加がありました。
 テーマA「生物多様性とひとづくり」では、株式会社加藤建設の鈴木則志氏、ネイチャークラブ東海の篠田陽作氏、愛知教育大学 学生団体SAGAの濱野真裕氏、佐野聖氏、島田宗幸氏から、それぞれの取組発表がありました。発表後、愛知教育大学教授の大鹿聖公氏によるファシリテートのもと「ひとづくり」をテーマに議論が交わされ、企業やNPO等が実施している取組にユース世代の若者が積極的に入り、多様な世代が一緒に活動していくことで人材育成につなげること、また教育活動を通じて、子どもだけでなく、親世代にも普及啓発を行っていくこと等の意見が出されました。
 テーマB「生物多様性を育む持続可能な森・みどり」では、奥三河自然と歴史にふれあう会の加藤博俊氏、(一社)奏林舎の唐澤晋平氏、命をつなぐPROJECT学生実行委員会の久留宮小春氏、早川友基氏、太田日奈氏、及び連携企業である東レ株式会社東海工場の村松良晃氏から、それぞれの取組発表がありました。発表後の意見交換では、グリーンフロント研究所株式会社の小串重治氏によるファシリテートのもと、生物多様性豊かな持続可能な地域づくりに向け、様々な立場、世代が、それぞれの強みを活かし、また弱みを補完する形で多世代連携を進めていく必要があるといった意見が出されました。
 テーマC「生物多様性を地域の魅力に」では、人間環境大学講師の西田美紀氏、渥美半島☆自然感察ガイド 藤江昌代氏、島を美しくつくる会会長の鈴木喜代司氏、オール愛知で生物多様性保全に取り組むユース組織GAIAの中島さくら氏、山本歩実氏から、それぞれの取組発表がありました。発表後の意見交換では、ビオトープ・ネットワーク中部会長 長谷川明子氏のファシリテートのもと、生物多様性を保全しながら地域の魅力として広げていくために、様々な地域や団体、年代の取組を、ユース世代が中心になって情報発信し、広げていくことの重要性について意見が出されました。
テーマ別ディスカッション

2 生物多様性とSDGs ユース会議 【2月6日(土曜日)】

2月6日(土曜日)には、愛知芸術文化センターにて、「生物多様性とSDGsユース会議」が開催されました。リアル会場では22名、併催されたオンライン会場では全国のユースを含む33名、計55名の次代を担うユースの参加がありました。
 このユース会議では、8月からユースによる準備組織である「学生委員会」が、会議テーマや議論の進め方等について企画を進めてきました。3つの会議テーマ「日常生活でできる持続可能な活動を見える化し、広めるには?」、「地域の活性化と、生物多様性保全を同時解決する取組を考える」、「生物多様性や自然について学べるまちづくり」については、学生委員会による事前の企画会議から生まれたものです。
 会議に先立ち、主催者を代表して愛知県自然環境課長の來住南輝氏、アドバイザーとしてビオトープ・ネットワーク中部会長の長谷川明子氏、学生委員会のリーダー中尾壮良さん(人間環境大学3年)、オンライン開催等に協力をいただいたユース組織Change Our Next Decade(COND)代表の矢動丸琴子氏により挨拶があった後、ユースによる議論がスタートしました。
 参加したユースの皆さんは、リアル、オンラインそれぞれ、会議テーマごとにチームに分かれて議論を進めました。リアル会場の皆さんは模造紙上に、オンラインの皆さんはWEB上でアイデア共有するツール(miro)上に、それぞれアイデアを持ち寄って、課題を踏まえた取組アイデアについて検討を進めました。
 各チームによる取組アイデアの中間発表時には、アドバイザーを務めた長谷川明子氏、国際自然保護連合日本委員会の道家哲平氏からの総括コメントを頂きました。こうした、ユースの議論に対する大人からのエール、アドバイスも踏まえ、最終的にはリアル会場、オンラインそれぞれで、3つのテーマ毎の取組アイデアを、「生物多様性とSDGsユース宣言」として仕上げていきました。
 ユース宣言作成の作業と並行して、2030年までユース世代が繋がり、輪を広げていくために、SNSを活用した連携アイデアについても検討されました。リアル会場-オンライン会場で協働して検討した結果、「#エシロジカル」、「#広がるユース守る生物多様性」、「#エコロジーマンシップ」という共通のハッシュタグを活用して、繋がりを広げていくことが提案されました。
 会議の最後には、「生物多様性とSDGsユース宣言」として、各テーマごとの取組アイデアがまとめられ、「各世代に応じた実体験を伴う自然への関心や活動の促進」や、「地域と連携した自然写真コンテストによる地域活性化」、「ユースの橋渡しにより多様な主体が連携した、生物多様性を学べるまちづくり」等の取組アイデアについて発表がありました。
 会議に参加したユースの皆さんは、最後にそれぞれの個人的な「ユース宣言」を寄せ書きに記入するとともに、このユース会議の記念として、自らの記入部分をカットして持ち帰りました。今回の会議をきっかけとして、議論の内容を踏まえ、生物多様性とSDGs推進に向け、ユースの皆さんそれぞれが更なる活動に励んでいただけるものと期待しています。
 愛知県では、生物多様性保全活動への次代を担うユース世代の参画が、持続可能な社会の構築に向け大切であると考え、ユース世代による保全活動を支援する「生物多様性 あいち学生プロジェクト」を進めているところです。今回の「生物多様性とSDGsユース会議」でユースの皆さんが議論したことも踏まえて、今後ともユース世代による保全活動を支援し、生物多様性保全を切り口としたSDGsの達成につなげていきたいと考えています。
議論の様子
アイデア抽出
宣言文の作成
つながる#の検討
それぞれの「My宣言」を寄せ書きに記入
宣言発表
集合写真
SDGs
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