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ツヤハダゴマダラカミキリにご注意ください!

ページID:0405794 掲載日:2024年1月17日更新 印刷ページ表示
外来生物ツヤハダゴマダラカミキリによる被害が拡大しています。

ツヤハダゴマダラカミキリとは

 ツヤハダゴマダラカミキリは、中国東部から朝鮮半島を原産地とする外来のカミキリムシです。幅広い植物を幼虫の食樹とし、北米やヨーロッパで街路樹や公園樹木を枯らすなど大きな被害を出しています。このため、国際自然保護連合(IUCN)が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選出されています。2023年9月1日には、外来生物法に基づく特定外来生物にも指定されました。

愛知県内における確認状況

 ツヤハダゴマダラカミキリは、愛知県内ではこれまでに名古屋市、岡崎市、瀬戸市、豊田市、安城市、西尾市、尾張旭市、みよし市、長久手市、東郷町において成虫及び街路樹等への加害が確認されています。また、豊橋市においても、本種のものと思われる街路樹への加害が確認されています。
 本県におけるツヤハダゴマダラカミキリの被害木は、侵入当初にはアキニレが中心でしたが、その後、カエデ類やヤナギ類でも被害が発生するなど、被害樹種が拡大しています。また、原産国や先に侵入が確認された北米・ヨーロッパでは多様な樹種を加害することが報告されており、今後、他の樹種にも被害が広がる可能性があります。

ゴマダラカミキリとの関係

 本県を含め、日本には在来のゴマダラカミキリが生息しています。ツヤハダゴマダラカミキリはゴマダラカミキリの近縁種であり、両種の姿はとてもよく似ています。
【主な形態の違い】
・ゴマダラカミキリは前胸部に1対の白斑がある(個体によっては非常に薄い場合がある)が、ツヤハダゴマダラカミキリにはない
・ゴマダラカミキリは前翅のつけ根に細かい突起や点刻があるが、ツヤハダゴマダラカミキリは滑らか
・ゴマダラカミキリは小盾板(左右の前翅のつけ根の間にある三角形の部分)に白斑があるが、ツヤハダゴマダラカミキリにはない
ツヤハダゴマダラカミキリ(戸田尚希氏撮影)
ゴマダラカミキリ(戸田尚希氏撮影)
[上]ツヤハダゴマダラカミキリ [下]ゴマダラカミキリ (戸田尚希氏撮影)
【生態・影響の違い】
 ゴマダラカミキリもミカン類やイチジクの害虫として知られていますが、ゴマダラカミキリは幼虫が樹木の根際のみを食害するのに対し、ツヤハダゴマダラカミキリは地上2~5mという高い位置の主幹まで加害することや、やや弱った樹木を加害する傾向があることなどから、樹木へ与える被害はより深刻になります。また、ゴマダラカミキリと異なり、ツヤハダゴマダラカミキリは侵入が樹木の少ない都市部に限定されているため、生息密度が高くなる(限られた樹木に被害が集中する)ことで樹木を枯らす可能性がより高くなります。

ツヤハダゴマダラカミキリを見つけたら

 ツヤハダゴマダラカミキリを見つけた際には、被害の拡大を防ぐため、殺虫剤を使用する、踏み潰す等して確実に駆除してください。
 また、例えばアキニレの幹に直径10~15mm程度の複数の丸い穴が開いていたり、白く粗い木くず状のものが出ていたりした場合には、本種による加害を受けている可能性があります。このような状況を見つけた際は、市町村担当課や確認した市町村を所管する県民事務所等環境保全課、あるいは県自然環境課(電話:052-954-6230)へご連絡をお願いします。
ツヤハダゴマダラカミキリの脱出口 (戸田尚希氏撮影)
ツヤハダゴマダラカミキリ成虫の脱出口 (戸田尚希氏撮影)
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