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資源管理
水産資源は無くならない?
○海の魚や貝なども、鉱物資源や森林資源と同じような資源です。「水産資源」と呼ばれています。石油などの鉱物資源は使えば無くなってしまいますが、魚は子供を産んで増えていきます。増えた分だけ使えば、理屈上は、いつまでも使い続けることが可能です。
○だからといって、無秩序に獲り続ければ、子供を産む親もいなくなって、魚はどんどん減ってしまいます。そうやって乱獲により少なくなった水産資源も少なくありません。そこで、魚を獲りすぎないように、水産資源を上手に利用し続けることが必要なのです。

海の魚を獲るルール
○国や県では、魚を獲りすぎないようにルールを定めています。水産資源をいつまでも有効に獲り続けられるよう、魚の獲り方や獲って良い時期、大きさなどが決められているのです。
○これに加えて、漁業者は申し合わせにより、もっと細かいルールも決めています。水産資源を持続的に、そして有効に使うため、次の代の子供を産むだけの親を残す、魚が大きくなるまで我慢する、小さい魚を逃がす、など、様々な取組を行っています。これを資源管理型漁業と呼んでいます。
上手に使っていつまでも
○しかし水産資源は、とても不安定なものです。海の環境は刻一刻と変わっており、生物である水産資源も、当然その影響を強く受けています。いくら管理に努力しても減ってしまうこともある、ここが難しいところです。
○でも、その環境の中で、水産資源をいかに有効に利用していくかは常に考えていかなくてはなりません。伊勢湾、三河湾は、昔からの水産物の宝庫です。昔の海とは随分違ってきたとも言われますが、今も高い生産力を有し、私たち愛知県民に海の恵みを与えてくれる、貴重な財産です。この海からの恵みをいかに上手に利用し、そして次代に残していくか、県も漁業者も努力を続けています。
愛知県における資源管理の取り組み
資源管理の基本方針
○知事が管理する漁業に関連する水産資源に係る管理方針及びこれを踏まえた魚種又は漁業種類ごとの具体的管理方策を定めています。
愛知県資源管理指針(令和3年1月18日一部改正) [PDFファイル/1.21MB]
資源管理型漁業(漁業者の取り組み)
○漁業者は自らが資源管理計画を定め、魚の大きさや獲っていい時期、使用する漁具などを制限しています。
漁獲可能量制度
○平成8年の「国連海洋法条約」発効に伴い導入された制度で、魚種ごとに1年間の漁獲の上限を定めることにより、資源の保存・管理を図ろうとするものです。通称TAC(Total Allowable Catch)と呼ばれています。「海洋生物資源の保存及び管理に関する法律」に基づき8魚種が定められ、全国的に管理されています。愛知県もこの制度に基づき、「愛知県の海洋生物資源の保存及び管理に関する計画」を定め、管理を行っています。
くろまぐろの数量管理について
○太平洋くろまぐろの資源は著しく減少しているため、国は、平成27年1月からくろまぐろの数量管理を試験的に行いました。
○その後、国は法に基づく漁獲可能量制度の対象魚種にくろまぐろを追加し、平成30年1月から同制度による数量管理が行われています。
○愛知県も、「愛知県の海洋生物資源の保存及び管理に関する計画」にくろまぐろに関する管理方針を定め、平成30年7月から漁獲可能量制度による管理を実施しています。
改正漁業法(令和2年12月施行)に基づく資源管理について
○改正漁業法に基づき、国の資源管理基本方針に即した本県の資源管理の方針を定めています。
愛知県資源管理方針(令和3年3月26日一部改正) [PDFファイル/115KB]
○愛知県資源管理方針に定めた特定水産資源については、知事管理漁獲可能量を定めています。
特定水産資源に関する知事管理漁獲可能量 [PDFファイル/17KB]
○改正漁業法に基づき、知事が行う助言、指導又は勧告に関する運用指針を定めています。
漁業法第32条第2項に基づき愛知県知事が行う助言、指導又は勧告に関する運用指針 [PDFファイル/52KB]
○改正漁業法に基づく漁獲量等の報告に関する要領を定めています。
関連コンテンツ
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水産業強化支援事業事後評価報告書
- くろまぐろ資源管理のページ(水産庁)