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「青少年の非行・被害防止に取り組む県民運動(冬期)」を実施します
青少年の非行情勢については、刑法犯少年の検挙人員は毎年減少していたが、令和4年度に微増に転じ、令和5年度でも検挙人員の増加傾向は続き、令和5年9月末時点では前年よりも36.4パーセント増加(暫定値)している。
自転車盗などの初発型非行や傷害などの粗暴犯の増加のみならず、少年による、いわゆる「闇バイト」と称されるSNS上で実行犯を募集する手口による犯罪への加担や大麻乱用のまん延が社会問題となっている。
青少年の被害現状については、 スマートフォンやSNSを始めとする様々な機器・サービスが急速に普及し、SNSに起因する事犯の被害児童数は、高い水準で推移するなど、青少年の犯罪被害は深刻な状況にある。
本年7月には刑法が一部改正され、いわゆる性交同意年齢を「13歳未満」から「16歳未満」に引き上げ、13歳以上16歳未満の者に対する性的行為について、相手方が5歳以上年長の場合には処罰し得ることになったことに加え、16歳未満の若年者が性被害に遭うのを未然に防止するために、わいせつの目的で、不当な手段を用いて面会を要求した者等を処罰することになったことから、広く周知を図り厳正に対処していく必要がある。
次代を担う青少年の育成は、県民全体に課せられた責務であり、自治体、関係団体等がそれぞれの役割及び責任を果たしつつ、相互に協力しながら、地域が一体となった青少年の非行・被害の防止のための取組を進めることが必要である。
このため、多くの青少年が冬季休暇に入り、イベントも多く行われる12月から1月にかけて、「インターネット利用におけるこどもの犯罪被害等の防止」を最重点項目とした「青少年の非行・被害防止に取り組む県民運動(冬期)」を実施することとする。
期間
令和5年12月20日(水曜日)から令和6年1月10日(水曜日)までの間
スローガン
非行の芽 はやめにつもう みな我が子
主催
愛知県・愛知県教育委員会・愛知県警察本部・愛知県青少年育成県民会議
運動の重点項目等
- 最重点項目
インターネット利用におけるこどもの犯罪被害等の防止 - 重点項目
・有害環境への適切な対応
・薬物乱用対策の推進
・不良行為及び初発型非行(犯罪)等の防止
・再非行(犯罪)の防止
・重大ないじめ・暴力行為等の問題行動への対応