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「児童ポルノ等の提供を求める行為の禁止」の新設について

ページID:0573502 掲載日:2025年3月25日更新 印刷ページ表示

 近年、スマートフォンの普及によりSNSなどを通じて知り合った相手から、青少年(18歳未満の者)が騙されるなどして、自分の裸体等の撮影画像を送らされる「自画撮り被害」が多発しています。

 自画撮り被害に遭った青少年は、将来にわたって画像の拡散、流出の不安にさいなまれることになるため、青少年の人格形成に大きな障害につながる状況を惹き起こします。

 青少年に対し裸等の画像を撮影、送信させるための要求行為は、匿名性などのインターネットの特性が悪用され、要求行為者の巧みな手口等により、被害者は心理的に拒否できない状況に追い込まれるなどした上で被害に遭っています。

 この現状に対し、被害を未然防止するために、刑法の一部改正(2023年7月施行)により「16歳未満の者に対する映像送信要求罪」(第182条第3項)が規定されましたが、16歳、17歳が保護の対象外となっていることから、青少年の保護をする観点からは不十分な状況にあります。

 そこで、刑法では保護の対象外となった16歳、17歳を保護するとともに、多発する青少年に対する自画撮り被害を未然防止するために、本条例を改正し「児童ポルノ等の提供を求める行為の禁止」を新設することで、青少年を保護し、その健全育成を図ります。

1 改正内容

〇「児童ポルノ等の提供を求める行為の禁止」(第14条の2)

   「何人も、青少年(18歳未満)に対し、当該青少年に係る児童ポルノ等の提供を行うよう求めては

   ならない」という規定を新設します。

〇児童ポルノ等の提供を求める行為の禁止の規定に違反した者への罰則(第29条第5項第3号)

   青少年の判断を誤らせる悪質なものを不当な手段とし、同手段を用いて要求した場合には、

  30万円以下の罰金とします。

   不当な手段の類型は、「拒まれたにもかかわらず」「威迫」「欺き」「困惑」「対償を供与」

  「供与の申込み」「供与の約束」とします。

〇児童ポルノ等の提供を求める行為の禁止の規定に違反した者については、当該青少年の年齢を知 らないことを理由として処罰を免れることができないものとします。(第29条第8項)

2 公布日

  2025年3月25日

3 施行日

  2025年7月1日

4 改正後の県の取組

〇啓発ポスターや啓発チラシを市町村、学校等に配布する等し、改正条例の内容を広く周知します。

〇啓発ポスターでは、「青少年に自画撮り画像を求めることは許されない行為である」というメッセージを強く発信することで、犯罪の抑止につなげます。

〇啓発チラシでは、青少年が要求行為を受けた場合には、一人で悩まず保護者等に相談することを促すことで、被害の防止を図ります。

5 青少年・保護者の皆様へ

18歳未満の青少年に裸等の自画撮り画像等を求めることは条例違反です!

もし、画像等を送るように求められても送る必要はありません。メール等のやりとりを削除せず、証拠を保存して、信頼できる大人に相談してください。

青少年を言いくるめようとし様々な要求手口が用いられます!

被害に遭った青少年は、SNSに自身の趣味、日常生活、友達募集などの犯罪に巻き込まれるとは考えにくい内容を投稿していたにもかかわらず、自画撮り被害に遭っている現状があります。

例えば、要求行為者が、

・青少年に断られたのにもかかわらず、「送ってよ」「早くして」等と要求する

・学校生活の相談に乗るなど、青少年からの信頼を得て、私生活上の秘密を聞き出した後に、態度を豹変させ、「秘密をばらされたくなければ、裸の画像を送れ」等と要求する

・青少年と同年代、同じ性を装い、体の成長の悩みを相談する過程で要求する

・親身に接するなど、青少年からの信頼を得た後に、「画像を送ってくれないと、死んでしまうよ」等と要求する

・「裸の写真送ってくれたら、電子マネー送ってあげるよ」等と要求する

等の青少年の判断を誤らさせる手段を用いた場合に、青少年が対処できずに被害が多く発生しています。

オンラインゲームで知り合った相手からの被害も発生しています!

〇小学生など年少の利用者も被害に遭っています。
〇ほとんどのオンラインゲームに 「 ボイスチャット 」 や 「 メッセージ交換 」 の機能が備わっており  匿名 ・ 不特定の者とも簡単にやりとりができます。ゲーム中の会話において、ひわいな話題に興味を示した子供を犯罪の標的とする者がいます 。
〇協力してゲームを行うことを通じて 、見知らぬ者にも 「 仲間意識 」 を持ちやすく、戦闘ゲームにおいて同じチームでプレイをし、「 仲間意識 」 を強めて子供の信頼を得た上で犯罪行為を行う者がいます 。
〇ゲーム内における高価な 「 アイテム 」 の授与等の甘言を用いられ 、 被疑者の言うことに従ってしまうことがあります。ゲーム内で使用する有料の「 アイテム 」 をプレゼントすることにより 、 子供の信頼を得た上で犯罪行為を行う者がいます 。
〇ゲームの上級者に対する 「 憧れ 」 の感情が利用されます 。ゲーム攻略のアドバイスをするなど「 ゲームの上手な優しい人物 」 を演じて子供の信頼を得た上で犯罪行為を行う者がいます 。

被害に遭わないために家庭でのルール作りをしましょう!

○自画撮り画像の送信は絶対しません、送信の要求も絶対しません。

○要求されたら1人で悩まず保護者などに相談します。