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平成30年度「愛知県青年講座」を実施しました。

ページID:0228684 掲載日:2018年10月18日更新 印刷ページ表示

「愛知県青年講座」について

 愛知県青年講座は、持続可能な社会づくりが求められる現代において、地域社会の担い手となり、子供たちのコミュニケーション能力、異なる世代と協働する能力といった「社会を生き抜く力」を育むことのできる青年リーダーの育成を目的としています。これまで修了生は、NPO、青年団、ボランティア団体などにおいて地域の活性化に資する活動を行い、大きな成果を挙げています。

2020(令和2)年度 『愛知県青年講座』は中止となりました。


 平成30年度は次のような取組を実施しました。

 

6月23日(土曜日)~24日(日曜日)1泊2日 愛知県青年の家(岡崎市) 

「青年リーダーのためのコミュニケーションスキル」(講義・実習)

 心理学の専門家である講師から、青年リーダーが身に付けるべきコミュニケーション能力として、「傾聴」を学びました。 「傾聴」を行う上の留意点である五つのポイント((1)うなずき・あいづち (2)質問する (3)自己開示 (4)要約・確認する (5)感情の反映)の重要性を、ペアワークとふりかえりの中で、確認することができました。

「星空への☆いざない」「星空☆観察会」

 長年天体観測を続け、子供たちに星空の魅力を伝え続けておられる講師から、季節ごとの星空の様子やその楽しみ方、観測機器の使用方法についての講義を受けました。
 当日は、朝から雨の降るあいにくの天気でしたが、受講生の思いが通じたのか、夕方には雲に切れ間が見え始め、何とか観測を行うことができました。受講生は、望遠鏡を通して見る木星の縞模様や月のクレーターにとても興奮した様子でした。
 また、天体の魅力や天文家としての夢を情熱的に語る講師の姿から、子供たちを魅了するリーダーの振る舞いについて、多くの気付を得ることができました。

「キャンドルのつどい&レクリエーションのスキル」

 火の神から与えられたろうそくの明りの灯る中で、キャンドルのつどいがスタートしました。
 踊ったり、歌ったり、ゲームを進めたりする中で、受講生は、レクリエーション活動によって、自分たち自身が互いに打ち解けていくことを体感することができました。
 また、青年講座のOBである講師が、息を切らしながらも、力の限り後輩を指導する姿に、受講生は自分たちの未来の姿を重ねられたようです。

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「野外活動のリスクマネジメント」(講義・実習)

 体験活動の指導経験の豊かな講師から、集団の安全を守る立場にあるリーダーにとって必要なのは、危険予知能力・危機回避能力であり、その能力は「実践」という経験を積むことで、初めて身に付くものであることを学びました。
 そして、野外炊飯実習では、ナタを使った薪割りや火起こし、刃物や火の扱い方などを学びました。受講生は、野外炊飯のそれぞれの場面に潜む危険性について逐次確認し合うことで、リスクマネジメントについての理解を深めることができました。

「体験活動指導者の心得」(講義・実習)

 現代社会の諸問題を解決する力ともなる、子供たちの「生きる力」を育むためにも、体験活動は非常に有用な手段であることを学びました。
 また、体験活動指導の実践に当たる青年リーダーに必要な心得として、「目標設定→体験活動→ふりかえり(シェアリング)→概念化(汎化)」のサイクルを有効に機能させることが重要であることも学びました。

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7月1日(日曜日) 巽閣 (岡崎公園内) (岡崎市)

「地域の青年活動の実際 1」(講義)

 青年講座のOBであり、現在も青年リーダーとして活躍中の講師から、青年リーダーの活動事例として、地域の子ども会、行政事業、NPO法人の事業等の活動紹介がありました。子供たちを対象としたキャンプ活動、自然体験活動、イベント、レクリエーション活動など多岐にわたる事例を学び、地域における青年リーダーの活動の場について、具体的イメージを得ることができました。

「地域の青年活動の実際 2」(講義)

 長年青年リーダーとしての活動を続け、現在は、愛知県青年団協議会の会長として活躍している講師から、青年団の活動紹介と、組織運営の心掛けについてお話いただきました。青年団が目標とする「自分づくり」、「仲間づくり」、「地域づくり」のそれぞれについて、実体験に基づいた方策を紹介いただきました。講師は青年講座のOBでもあるため、受講生は、地域での活動を一層身近なものとして感じることができました。

「地域の青年活動の実際 3」(講義・フィールドワーク)

 「まちづくり」のエキスパートである講師から、「まちづくり」は自治体や地元企業、専門家等のまちのつくり手のみならず、市民やNPO等の「まちの使い手」による町並の保存や再生、コミュニティ活動等を含めた総合的・複合的な行為によって初めて実現されるということを実際の事例を交えて学びました。
 また、子供が自分たちの力で「まち」を作り運営するイベントである「なごみん横丁」を通して、地元を愛する人材が生まれ育っている事例の紹介もしていただきました。
 講義後は、籠田公園(市民手作りの芝生公園)、松本町(空き家の活用)等を巡るまち歩きをしました。その道中で、実際に活動に関わる方からお話を伺う偶然にも恵まれ、まちの人々の息吹を感じることのできた一日となりました。

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7月8日(日曜日) 愛・地球博記念公園(モリコロパーク) (長久手市) 

「子供たちのための『自然体験型環境学習』」(講義)

 環境教育の深まりの過程として、「気づく・感動する→調べる・考える→行動する」のサイクルが紹介され、子供たちの環境に対する意識を高める上では、自然の中での気付や感動の体験が原点となることを学びました。
 また、持続可能な社会の実現を考えるために、グループワークを行い、未開発の地区に、どのように道路・住宅地・工場・商店などを配置すればよいかを話し合い、発表しました。

「子供のための『自然体験型環境学習』」(実習)

 インタープリターとして活動されている講師に導かれ、緑あふれるモリコロパークを散策しました。草笛を鳴らしたり、バッタを捕まえたり、四つ葉のクローバーを探したり、花のにおいをかいだり、笹船を作ったりと、五感をフルに活用し、子供たち向けの自然体験活動の数々を学びました。講師の導きにより自然への好奇心を駆り立てられて活動する受講生の表情は終始豊かで、受講生はリーダーに求められる資質について、また一つ大きな気付を得ることができました。

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9月2日(日曜日) 刈谷市中央生涯学習センター(刈谷市)

「次代を担う青年リーダーとして」(講義)

 始めに、これまでの青年講座で学んだことや体験した内容を復習しました。次に、それぞれの講義・実習における個々の学びや体験で得られたものを概念化し、「身に付いた能力」や「姿勢」として整理することで、今後、様々な実践に応用可能であることを確かめました。
 また、青年講座での学びは、ESDの実践に役立つものであり、社会教育指導者として、生涯にわたり地域社会で生かしていくことのできる力であることが分かりました。

「実践活動の報告」(ペア・ワーク・発表)

 講座の第4回として、受講生は7月9日から8月31日の間に、各自で子供たち向けの体験活動を実施する場を探し、実践活動を行いました。活動内容は、まちのイベント、自然体験活動、キャンプ、夏祭り運営と、多岐にわたるものでした。
 ここでは、各自の実践活動の報告を行い、受講生全員で情報や気付を共有し、青年リーダーのあるべき姿について考えを深めました。ペア・ワークにおいては、講座で学んだ傾聴の手法を用いて相手の話を引き出すなど、修得したスキルを実践する姿も見られました。

「これからの自分像を考えよう」(ふりかえり)

 青年講座を終えるにあたり、一人ひとりが「これからの自分宣言」を行いました。講座での学びや体験を基に、今後の自分像について考え、意気揚々と発表することができました。
 受講生は、この講座で身に付けた、リーダーとして必要な知識・スキル・姿勢を生かし、それぞれの地域社会の青年リーダーとして、今後、大いに活躍してくれるはずです。

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