ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織からさがす > 社会活動推進課多文化共生推進室 > 多文化ソーシャルワーカーとしての軌跡・その2

本文

多文化ソーシャルワーカーとしての軌跡・その2

ページID:0232911 掲載日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示

多文化ソーシャルワーカーとしての軌跡・その2

愛知県多文化ソーシャルワーカー養成講座を受講して~ソーシャルワークの発想に感動!~

~「愛知県多文化ソーシャルワーカー養成講座」を受講するきっかけは何だったのですか?~

病院通訳としての役割と、外国人患者さんが訴える様々な相談を聞く立場とのはざまで悩んでいた時期に、本当に偶然なのですが「愛知県多文化ソーシャルワーカー養成講座」の存在を知りました。もう、受講するしかない!と思い立ち参加することになりました。

~「愛知県多文化ソーシャルワーカー養成講座」を受講してみてどうでしたか?~

以前勤めていた病院に医療ソーシャルワーカーがいて、よく助言などをもらっていたので、自分なりにソーシャルワーカーのイメージはありました。しかし、「多文化ソーシャルワーカー」は具体的に何をする専門職なのか、まだよく分かっていませんでした。講座では、日本の法制度などを中心に学ぶのだと思っていました。しかし、そういったことは本からでも学べます。この講座の最大の魅力は、ソーシャルワークの理論や価値観を学べるところにあります。ソーシャルワークの発想こそ、今の自分にとって最も必要な視点なのだと気づき感動しました。医療通訳当時は、自分の権利を守る方法も知らず意識することもありませんでした。当時を振り返ると、病院内で通訳の有用性をもっと訴えたり、気づいたことを提案してもよかったのだと思います。

~講座では、外国人支援に携わったことのある人たちが受講生として参加しています。教育、医療、語学、NPO団体、行政、ボランティアなど様々な分野で活躍している人たちです。バックグラウンドが異なる受講生と学ぶ上で気づいたことなどありますか?~

入管法など自分が既に知っている制度と、ソーシャルワークをするうえで知っておかなければならない日本の制度や文化など、日本人の受講生と外国人の受講生では知りたいこと、深めたいことが違うのではないかと思います。例えばブラジル人は競争社会で生きてきたので、ソーシャルワークというのは相談件数や人数を競うことでは決してないという基本的な原則が、すぐに飲み込めない人もいるかもしれません。競わなくてもよいと知ることで、安心する人もいるでしょう。ソーシャルワークの理論はラテン文化にはない発想なので、とても新鮮でした。 (つづく)