ホーム 展覧会 茶の饗宴の主な展示作品

主な展示作品

主な展示作品

【桃山陶 革新的デザイン】

黒織部茶碗 (くろおりべちゃわん)

美濃窯
安土桃山時代(16世紀後半~17世紀初頭)
加藤舜陶氏寄贈



本作品のような黒織部は、江戸時代初期に唐津から導入された「連房式登窯」で量産されました。茶碗は多くが沓形で、黒釉の一部を窓抜きにして絵を描いたり、黒釉を掻き落として織部独特の幾何学文様や花文様を表したりしています。

【大胆な造形と備前特有の窯変に注目】

耳付水指 (みみつきみずさし)

美濃窯
安土桃山時代(16世紀後半~17世紀初頭)



本作品は桃山時代の天正年間(1573~1592)後期頃の流行を反映した茶道具です。ロクロ成形後に歪みを加え、大胆なヘラ目や備前特有の赤褐色の窯変の景色が見える力強い造形が見どころです。

【近代一宮市の数寄者 森家の煎茶道具】

煎茶道具一式(棚飾り) (せんちゃどうぐいっしき(たなかざり))


江戸時代・明清時代(17~19世紀)
森克彦氏寄贈



一宮市の繊維産業の歴史を語る上で欠かせない老舗企業である森林商店(現在のモリリン株式会社)の森 林兵衛(1855~1945)が催した煎茶会の図録『竹翁金婚祝賀会図録』の煎茶席を再現し、煎茶流行期の最末期の様相を伝えます。

【煎茶人の憧れ、ぐりんだま】

梨皮泥具輪珠茶銚 (りひでいぐりんだまちゃちょう)

宜興窯・中国
清時代後期(18~19世紀)
森克彦氏寄贈
                



中国を代表する茶銚の産地、宜興窯で制作された作品です。朱泥の素地に異色の土粉を混ぜ、梨の皮のような斑紋を呈する「梨皮泥」が特徴です。球形の小形で、短い注口と笠形の蓋を持つこの形式は「倶輪珠」と呼ばれ珍重されました。

【古伊万里風の人気シリーズ】

ティーセット《ジャパン》 ()

ロイヤルクラウンダービー・イギリス
20世紀



1775年にジョージ3世から「クラウン」、1890年にヴィクトリア女王から「ロイヤル」の勅許を賜り、英国で唯一これら二つの称号を冠しています。最大の特徴は、日本の伊万里焼(金襴手)の影響を色濃く受けたデザインです。この様式は「JAPAN」の名で知られ、200年以上にわたり同社を象徴するシリーズとして世界中で愛され続けています。

【日本由来のインドの花】

ティーセット《インドの花》 ()

ヘレンド・ハンガリー
デザイン:1867年
製作:20世紀



フランス・ナポレオン3世の皇妃ウージェニーは、1867年のパリ万博で日本の柿右衛門写しである「インドの花」を見出し、それを外交の舞台で使用することで、ヘレンドを一流の窯として世界に知らしめました。日本の磁器はオランダ東インド会社を通じてヨーロッパに運ばれていたため、「インド」の名が冠されています。