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02 水源林と獣害被害のお話し(愛知県森林・林業技術センター)

ページID:0317993 掲載日:2022年5月27日更新 印刷ページ表示

水源林と獣害被害のお話し(愛知県森林・林業技術センター)

 新城市旧鳳来町上吉田にある愛知県森林・林業技術センター。この施設では、林業の現場技術者の研修や森林・林業に関する試験研究などを行っています。
愛知県森林・林業技術センター
 森林・林業技術センターには、一般の方も利用できるオープンラボラトリーがあり、事前に連絡すれば、有料でプロ仕様の木材加工機械を利用することができます。たとえば写真の「モルダー」、この機械では木材の4つの面を同時に削ることができるそうです。
4材面を同時に切削する機械モルダー
 さて、近年、全国的な問題として、ニホンジカなどによる食害で苗木を食べられたり、樹皮を剥がされたりと森林の被害が深刻化しています。これは奥三河の水源林も例外ではありません。
 そこで、森林・林業技術センターでは、民間団体と共同して対策のための2つのシステムを開発しました。
 そのひとつ「シカ情報マップ」は、広く利用者の方にシカの目撃情報を登録してもらうスマートフォンアプリで、地図上でシカの出現状況を確認することができます。
 そして、もうひとつのシステム「やるシカない!」では、登録された情報をもとに、シカの出現しやすい地区を予測することで、効率的なわなの設置場所が把握できるようになっています。このシステムでは、シカの捕獲だけではなく、未然に防護柵を設置したり、シカとの交通事故を予防するために活用することで、シカとの共生を図って行くことも目的としています。
啓発ポスター
 野生鳥獣との共生を図りながらも、獣害被害から水源林を守って行くことは地道で大変な作業です。
 次回は、捕獲した野生鳥獣の命を無駄にせず、おいしく食べて地域振興につなげていくお話しです。

独立行政法人水資源機構豊川用水総合事業部https://www.water.go.jp/chubu/toyokawa/

豊川総合用水土地改良区http://www.toyosou.jp/index.html

牟呂用水土地改良区

https://muroyousui.or.jp/

松原用水土地改良区

https://matsubara-yousui.jp/