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花き研究室

花き研究室の研究内容を紹介します

 花き研究室では、昭和37年以来連続日本一を誇る本県の花き生産を支え、「花の王国あいち」を推進するため、生産現場のニーズに応じた栽培試験や、消費者に好まれる花き新品種の育成などを、他の研究機関との共同研究にも取り組みながら行っています。

以下に、花き研究室における近年の研究内容の一例をご紹介します。

花の王国あいち

高い生産性で高収益農業を実現する技術の開発

 カーネーションは栽培から収穫期にかけて下葉が枯れたり、茎が折れる症状が発生し、収量や品質が低下する要因になっています。この症状は、土壌中の養分の過不足が原因で発生すると考えられます。この症状の発生を軽減するための施肥試験を行っています。

施肥試験の様子

          施肥試験ほ場

 洋ラン本来の観賞期間は長いですが、出荷時の輸送中に植物体が擦れ合うなどにより発生するエチレンガスに暴露し、日持ち性が低下してしまう事例があります。エチレン阻害剤である1-MCP(1-メチルシクロプロペン)を用いて、鉢物洋ランに対する日持ち性向上効果を明らかにする試験を行っています。

コチョウランの日持ち性向上効果試験

   コチョウランの日持ち性向上効果試験
左:簡易チャンバーを用いた1-MCP処理
右上:1-MCP処理+エチレン処理区
右下:1-MCP無処理+エチレン処理区

競争力の高い低コスト生産技術の開発

 本県の鉢物類は全国1位の生産があります。冬場の低温期に簡易ハウスを有効に利用するため、無加温により栽培可能な鉢物品目を探索し、その品目の栽培技術を確立する研究を行っています。

低温期の無加温ハウス栽培試験

     低温期の無加温ハウス栽培試験

 秋から冬にかけて出荷される本県の特産品であるデルフィニウム(出荷額全国1位)は、冬季に15℃で加温栽培しています。日没後加温(EOD-heating)技術により、収量・品質を維持しながら加温コスト低減を可能とする技術を開発しています。

日没後加温技術によるデルフィニウムの試験

 日没後加温技術によるデルフィニウムの試験

生産環境の変化に対応できる高品質安定生産技術の開発

 バラの切り花生産は、夏の高温期には品質・収量ともに低下します。このため、栽培施設の冷房を行う等の対策を行っています。収益の向上を目指し、これらの高温対策の低コスト化と収量増加のための栽培方法の開発に取り組んでいます。

バラ切り花栽培温室における低コスト夏季高温対策と増収技術

  バラ切り花栽培温室における低コスト夏季高温対策と増収技術


 コチョウランの高品質生産には真夏でも25℃以下の低温が必要で、冷房コストがかさむためその削減技術を開発しています。間欠冷房処理「5日間冷房・2日間無冷房のサイクル」など有効な技術は統合環境制御装置により自動化させます。

コチョウラン栽培における統合環境制御のイメージ
    コチョウラン栽培における統合環境制御のイメージ

<委託プロ・花き振興(育種・栽培)2015~2019年度により実施>
 

次世代技術を活用した革新的生産技術の開発

 増収効果の高い採花方式として注目される新たな樹形管理技術やCO2施用、湿度制御などの環境制御技術の個々の効果を明確にし、これらの技術を組み合わせて、さらなる多収を実現する栽培技術を開発しています。

湿度制御及び高温抑制に効果的なミスト噴霧の様子

湿度制御及び高温抑制に効果的なミスト噴霧の様子

消費者・実需者ニーズに応える生産技術開発

 きく鉢物生産は、近年減少傾向にあります。このような状況の中、切り花、鉢物ギクともに新たな需要を創出する品種の導入が望まれています。そこで、従来の市場流通にない新しい花形の鉢物ギクの安定生産技術を開発しています。

新規花形ギクの栽培状況

       新規花形ギクの栽培状況

新規花形ギクの矮化剤処理による草姿改善

新規花形ギクの矮化剤処理による草姿改善試験

日本一の花き産地を支える品種の開発

 愛知県は全国第2位のカーネーション生産県です。産地のブランド力を高めるため、県オリジナルのスプレーカーネーションの育種に取り組んでいます。特に、日持ち性の優れたカーネーションや、重要病害の萎凋細菌病に抵抗性を持つ品種の開発を行っています。

カーネーションの愛知県育成品種

     カーネーションの愛知県育成品種
(左上:カーネアイチ7号、左下:カーネ愛知8号、右:カーネ愛農1号)

 

問合せ先

愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室
電話: 0561-62-0085 内線542
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp