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ダムや河川の堆積砂を活用した干潟・浅場造成の取組
干潟・浅場について
○干潟・浅場は、アサリ漁場であるとともに多くの魚介類の育成の場でもあり、また、生息する二枚貝等の生物活動が水をきれいにする機能も担っています。
○海の生態系にとって貴重な場ですが、かつての高度成長時代に埋立が進み、三河湾では1945年から1978年頃にかけて、約1,200haの干潟・浅場が消失しています。
○近年ではその機能が見直され、埋立を抑制して干潟・浅場を保全したり、新たに造成する取組が進んでいます。
○特に近年ではアサリ資源の減少が顕著になっており、新たな干潟・浅場の造成が急務となっています。
○海の生態系にとって貴重な場ですが、かつての高度成長時代に埋立が進み、三河湾では1945年から1978年頃にかけて、約1,200haの干潟・浅場が消失しています。
○近年ではその機能が見直され、埋立を抑制して干潟・浅場を保全したり、新たに造成する取組が進んでいます。
○特に近年ではアサリ資源の減少が顕著になっており、新たな干潟・浅場の造成が急務となっています。
干潟・浅場の造成材について
○干潟・浅場の造成には、「造成材」となる良質な砂が不可欠です。
○造成材は、重金属など有害物質が含まれていないのはもちろんのこと、アサリが住みやすい砂であることが求められます。
○ダムや河川にたまった砂は、粒径にばらつきがあり、アサリが潜りやすい良質な造成材であることがわかっています。
○造成材は、重金属など有害物質が含まれていないのはもちろんのこと、アサリが住みやすい砂であることが求められます。
○ダムや河川にたまった砂は、粒径にばらつきがあり、アサリが潜りやすい良質な造成材であることがわかっています。
国土交通省と連携した取組
○県では、干潟・浅場の良質な造成材であるダムや河川の堆積砂を活用できないか模索し、知事から国土交通省に要望を行いました。
○その結果、国土交通省中部地方整備局の協力が得られ、矢作川や矢作ダムに堆積した砂を、海の近くまで砂を運んでもらえるようになりました。
○県ではこうした砂を活用して、2022年度から干潟・浅場の造成面積をそれまでの倍に増やしています。
○その結果、国土交通省中部地方整備局の協力が得られ、矢作川や矢作ダムに堆積した砂を、海の近くまで砂を運んでもらえるようになりました。
○県ではこうした砂を活用して、2022年度から干潟・浅場の造成面積をそれまでの倍に増やしています。
アサリ資源量の回復
○近年のアサリの減少要因は、夏の苦潮によるへい死、冬の強い風波による稚貝の散逸、流失、害敵生物による影響など、漁場や年によって多岐にわたります。
○そして共通する要因として、経年的な餌不足によるアサリの活力低下がベースにあると考えられています。
○県では、国土交通省と連携した干潟・浅場造成のほか、石を使った増殖場造成や害敵生物駆除への支援、下水道の管理運転による海域の栄養塩の増加等に取り組んでいます。
○こうした総合的な取組の結果、近年ではアサリの資源が徐々に戻りつつあります。
○そして共通する要因として、経年的な餌不足によるアサリの活力低下がベースにあると考えられています。
○県では、国土交通省と連携した干潟・浅場造成のほか、石を使った増殖場造成や害敵生物駆除への支援、下水道の管理運転による海域の栄養塩の増加等に取り組んでいます。
○こうした総合的な取組の結果、近年ではアサリの資源が徐々に戻りつつあります。
○アサリは、全国に誇る愛知県を代表する水産物です。県では、国土交通省中部地方整備局などと連携しながら、今後もアサリを増やす取組に力を入れていきます。