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黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法およびこれに用いるプライマーセット

ページID:0294800 掲載日:2020年6月25日更新 印刷ページ表示

黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法およびこれに用いるプライマーセット(特許第5083571号)

要約

 黄色ブドウ球菌は院内感染の原因菌あるいは食中毒菌として、伝播や汚染をコントロールする必要のある病原菌である。菌株特定により伝播ルートを解析可能であり、その手段として「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法およびこれに用いるプライマーセット(特許第4379308号)」を開発した。しかし前述の方法は日本の病院に多いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)クローンに特化しており、その他のMRSAクローンやメチシリン感受性株(MSSA)などでは菌株識別能の低下や、判定に迷う場面が見られた。そこで本法では検出部位とプライマー設計を見直すことで黄色ブドウ球菌全般に用いることができ、なおかつ作業効率が向上するよう改良した。

特徴/セールスポイント

 分子疫学の標準法であるPFGE法と同等の菌株識別能力で3~4時間以内に黄色ブドウ球菌の菌株特定が可能、結果の数値化が容易で結果判定が明瞭など特許第4379308号の方法の利点はそのままに以下の改良が加えられている。
 検出部位とプライマー配列の工夫により、MSSAを含む黄色ブドウ球菌で十分な菌株識別能力と再現性が確保されている。
 プライマー配列を工夫することで、従来反応チューブ4本使用する必要があったところ、反応チューブ2本で実施可能となり、処理効率の向上が図られている。

主な応用分野/市場動向

 院内感染対策の一環として病院の細菌検査室が独自に実施するMRSAの感染源調査及びMRSA菌株データベースの作成。
 細菌検査センターにおけるMRSAの迅速遺伝子型別分類サービス。
 黄色ブドウ球菌食中毒における原因菌調査。
 食品関連工場による黄色ブドウ球菌汚染ルート解析。

提供する技術内容

 遺伝子型別分類に利用する遺伝子の検出部位とその検出プライマーセット。

開発状態

 試作品あり

開発機関

 衛生研究所

問合せ

愛知県知的所有権センター
電話 0561-76-8318
FAX  0561-76-8319

愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 (研究開発支援グループ)
電話 052-954-6370
FAX  052-954-6977