本文
局所温度調節装置及び局所温度調節装置を用いた育成方法
局所温度調節装置及び局所温度調節装置を用いた育成方法(特許第5243985号)
要約
株基部に花芽を形成する植物を対象に、株基部及び根圏を局所的に冷暖房することで生育及び開花を制御する装置を開発した。本装置は2層構造となっており、ダクト構造を持つ発泡スチロール製ベッドの上に0.5~1cmの隙間をあけて板を乗せて、スポットクーラー、ヒートポンプ、ヒーターなどから導入した冷気及び暖気を上層に逃がし、溜めるものである。2層構造の上層に鉢を入れて、株もとを2~3重の不織布で覆い、葉は不織布の上に出すことで、根圏及び株基部のみを冷房または暖房する。また、冷房時は不織布を湿らすことにより気化熱を利用する。
本発明は、東海物産(株)との共同出願である。
特徴/セールスポイント
従来の温室全体を冷暖房する場合と比較して、スポットクーラー等を用いて、ベンチ単位など小規模での冷暖房が可能である。同時に、省エネ、光熱費の低コスト化を実現し、冷房時に夏期で25%、秋期で50%の削減を可能にすると考えられる。
主な応用分野/市場動向
主にコチョウランの花茎発生のための冷房を想定して開発されたが、株基部に花芽を形成する植物全般に利用できる。
提供する技術内容
局所温度調節装置及び本装置を用いた育成方法
開発状態
実用段階
図表
【局所温度調節装置の構造】
開発機関
農業総合試験場
問合せ
愛知県知的所有権センター
電話 0561-76-8318
FAX 0561-76-8319
愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 (研究開発支援グループ)
電話 052-954-6370
FAX 052-954-6977