愛知県衛生研究所

ヘルパンギーナ

2023年6月22日(更新)

ヘルパンギーナはコクサッキーウイルスA(CV-A)2型、4型、5型等のA群エンテロウイルスによって引きおこされる感染症です。毎年6月~7月に1歳~4歳の小児の間で流行します。高熱とともに咽頭後部の粘膜に赤いリングを持つ小さな水疱があらわれ、それが破れて浅い潰瘍をつくります。糞便から口を介してうつりますから、保育園などで流行します。予防方法としては、手洗いが最も効果があります。治療法等については、小児科など専門の先生方にお問い合わせください。

ヘルパンギーナは5類定点把握疾患で、愛知県においても毎年発生報告があります。当所生物学部のウイルス検索結果を以下に示します。

ヘルパンギーナ患者からの主なウイルス検出成績(2011年~2022年)
  患者数 CV-A2 CV-A4 CV-A5 CV-A6 CV-A8 CV-A10 CV-A12 CV-A16
2011年 39   2   9        
2012年 51 10 28     2      
2013年 39   1 7 6 8      
2014年 48 3 17   2   6   1
2015年 46 4 23
2016年 69 2 20 1 5
2017年 28 3 9 1
2018年 41 7 3 1 5
2019年 19 7
2020年 4
2021年 0
2022年 3 1 1
 CV:コクサッキーウイルス

2023年の検査結果につきましては、疾患別ウイルス検出状況(速報)に更新していきます。