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●流域全体のメッシュ分割 |
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流域全体の流出と氾濫現象を解析するために、流域全体を直交メッシュに分割して、一つ一つのメッシュ毎に流れを追跡します。 |
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微地形の影響を受けやすい内水氾濫を表現できるように、新川流域の事例で50m四方・約11万個に達するメッシュの細分化を行い、解析精度を向上させています。 |
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●氾濫原 |
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氾濫原の低平地では、雨水の流れは下流側の水位に影響を受ける流れとなり、拡散・貯留していきます。 |
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そこで、地形や水路等の構造物の影響を受けながら時々刻々変化する流れを表現できるDYNAMIC
WAVE法によって、氾濫流を追跡します。 |
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モデルの形式は、氾濫流の伝播現象を、最も詳細に再現することができる二次元不定流モデルを選択しました。 |
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雨水の流出は氾濫原のメッシュ毎に有効降雨で与えます。 |
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●流出域 |
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丘陵部や山地の流出域では、雨水は斜面を流下するので、浸水被害が生じることはありません。 |
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そこで、流出域では、下流の水位に影響を受けない斜面の流れを表現したKINEMATIC
WAVE法にを用いることにしました。 |
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モデルの形式は、氾濫原に流入する流量を、氾濫原の微細なメッシュに応じて与えるために、氾濫原と同じメッシュ構造を持ち、地形勾配に沿ってメッシュ一つ一つの流れを追跡することができる分布型流出解析モデルを導入しました。 |
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●詳細な構造物の組込み |
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氾濫原の内水の挙動に影響を与える水路や下水管渠等の面排水施設、道路等の盛土構造物をメッシュに組込み、建物などによる抵抗を加味して、内水の流れが、拡散・流下・貯留していく現象を解析しています。 |