知事の記者会見
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令和3年3月29日(月) 午前10時
1 知事発言

 皆様、おはようございます。3月29日月曜日ですね、今年度最後の定例会見ということでございます。
 
(1)プレ・ステーションAiの開設について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/pur-sationai.html
 それではですね、発表事項でございます。
 まず一つ目でありまして、プレ・ステーションAiの開設です。
 愛知県では、本県の強みであるモノづくりと最先端の優れた技術・サービスとの融合による新たなイノベーションを誘発をし、本県の成長を拡大させる愛知独自のスタートアップ・エコシステムの形成に向け、国内最大級のスタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備を進めております。
 2024年10月の「ステーションAi」供用開始までの間も切れ目のないスタートアップ支援を行うため、昨年1月、WeWorkグローバルゲート名古屋、笹島(ささしま)のね、グローバルゲート名古屋の中で「ステーションAi」早期支援拠点を開設をいたしました。
 この「ステーションAi」早期支援拠点では、開設以来、スタートアップの創出・育成に取り組むとともに、統括マネージャーの設置、施設の拡張など、支援体制の拡充に努めました。
 こうした中で、新年度から、スタートアップの資金調達を支援する「あいちパートナーベンチャーキャピタル制度」を創設をし、資金調達(相談)窓口機能も強化をいたします。
 また、現在実施している20近くの支援プログラムや海外連携事業の主要なものをこの拠点で集中して展開をし、新規事業として、世界トップクラスのアクセラレーターやメンターによる県内・海外スタートアップ向けの事業加速化プログラムを実施をしてまいります。
 こうした機能強化により、「ステーションAi」で想定をしている主要な機能をおおむね備えることになるため、「ステーションAi」を先行展開するという意味で、この早期支援拠点を発展的に解消し、4月の1日から「プレ・ステーションAi」ということで、新たに設置をすることにいたしました。早期支援拠点を「プレ・ステーションAi」という形で発展的に拡充するということであります。
 4月1日午後2時から、この拠点で開所式を行います。
 「ステーションAi」が2024年10月の供用開始と同時にロケットスタートを切って、日本のイノベーション創出の中心を担う役割を果たすことができるよう、「プレ・ステーションAi」での活動を通じて、多様なスタートアップの創出・育成に尽力をしてまいります。
 ということで、私が今申し上げたことが資料にも出ておりますので、また御覧をいただければということで、4月1日の午後2時からオープニングセレモニーというのをやらせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 この「プレ・ステーションAi」には、主にシード・アーリーステージの、初期段階のスタートアップが35者入居をしておりまして。主な入居資格は、愛知県内において事業展開を行っているか、又は行おうとしていること。そして、原則創業後5年未満ということで応募をしていただいて、入居していただいております。入居期間は約1年間でありまして、現在の入居者の入居期間は来年の3月23日までとしておりまして、入居に係る経費は実費相当の負担をお願いをしております。
 この早期支援拠点で、もう去年1月、2020年1月から9者でスタートをして、この1月に25者、そして3月で35者という形で増えてきておりまして、更に拡充をして、大体4倍規模、1年で4倍規模になったということでございます。
 今後はですね、この拡張する機能としては、県内企業との交流機会を増やしたハンズオン支援を行うということでありますとか、「あいちパートナーベンチャーキャピタル制度」を創設をして、首都圏のベンチャーキャピタルとのネットワークを構築をし、資金調達がしやすくするということであります。
 また、愛知県内スタートアップを中心とする国内スタートアップ20社を対象に、ビジネス成長を集中的に支援する「ローカルアクセラレータープログラム」を実施するということ。それから、海外のスタートアップ20社をこの「プレ・ステーションAi」に引っ張ってきてですね、県内モノづくり企業との協業を目指す「グローバルアクセラレータープログラム」を実施をするということで、複層的にスタートアップの拠点整備といいますかね、振興をしていきたいというふうに思っております。

(2)Aichi Sky Expoにおける「音楽コンサート開催支援事業費補助金」の補助対象コンサートの公募について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai-kanko/concert-hojo.html
 続きまして二つ目です。Aichi Sky Expoにおける「音楽コンサート開催支援事業費補助金」の補助対象コンサートの公募についてであります。
 愛知県では、このAichi Sky Expoにおける音楽コンサートの開催を支援するため、「音楽コンサート開催支援事業費補助金」を創設をいたしました。新年度予算ですね、ということでありまして。
 Aichi Sky Expoは、2019年8月の開業以降、展示会、音楽コンサート、各種イベントに御利用いただいております。今もですね、コロナの前というほど、ということにはまいりませんが、昨年夏以降、再開をして、徐々に様々な行事、イベントも開かれております。
 しかしながらですね、昨年2月、新型コロナにより利用のキャンセルが相次ぐ事態となりました。
 その後、展示会などについては、感染防止対策を行った上で、再開の動きが見られますが、音楽コンサートは、「大きな声を出す」、「観客が密集する」、「地域をまたぐ移動が発生しやすい」などの催事の性質上、感染防止の観点から、観客を入れた開催がなかなか難しい、そういう状況にあります。
 そこで、現在、苦境にある音楽コンサートの開催を支援するため、感染防止対策を行った上で、Aichi Sky Expoで開催される音楽コンサートについて、その会場利用料金を補助することとし、4月1日から公募をいたします。
 関係者の皆様には、この補助金を活用してAichi Sky Expoで音楽コンサートを開催をしていただきたいと思います。
 県といたしましては、こうした取組を通じて、音楽コンサートの開催の後押し、Aichi Sky Expoの利用促進をやっていくということでございます。
 今申し上げたことが資料に出ております。補助対象事業、対象者、そして対象経費、利用料金ですね。補助率は10分の10、上限額1,200万円ということでありまして。対象の期間は7月1日から来年の2月28日、末日までということで、申請期間は4月1日から5月31日までということにいたします。
 ということで、是非このですね、Aichi Sky Expoで大型の音楽コンサートを開催をしていただければというふうに思っております。
 (Aichi)Sky Expoではですね、2019年度は半年間でしたけどね、夏以降でありましたから。9件の音楽コンサート、イベントの利用申込みがありましたが、コロナで2件が中止と。去年は20件音楽コンサートを予定しておりましたが、2020年度ね、今年度は開催されたのは2件ということで、9割キャンセルということでありました。
 全国的にも大体、2019年まで順調にコンサート需要、市場は拡大してきましたが、2020年は前年比で9割キャンセル、無くなったというふうに推定をされております。またしっかりと応援をしていきたいというふうに思います。
 ちなみに、この事業の予算は7,400万円なので、1,200万円をあれ(補助)するとすると、大体予算の範囲で6件が補助できるということになります。
 また応募をしていただきたいというふうに思っております。
 それが2点目です。

(3)防災ボランティア活動支援事業の創設及び寄附の募集開始について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/bosai/20210329-kikin.html
 そして最後でございますが、3点目、防災ボランティア活動支援事業の創設と寄附の募集開始です。
 「防災ボランティア」は、被災者に寄り添い、被災地のニーズに即して、きめ細かな活動を展開するなど、被災者が生活を再建し、被災地が復興を遂げていく上で、欠かせない存在となっております。
 特に、南海トラフ地震などの広域的な災害時には、全国からボランティアを受け入れることはもとより、他の地域での災害時にも県内のボランティアを送り出す、県域を越えた相互支援の取組を促進していくことが重要です。
 このため、愛知県では、ボランティア活動の活性化に向けて、来年度、新たに「防災ボランティア活動支援事業」を創設をし、交通費、宿泊費、資機材調達等の活動経費を助成をいたします。
 ボランティア活動は、自助、公助をつなぐ広域的な共助、共に助ける活動として、広く普及を図り、社会全体で支えていくことが重要です。
 その活動資金を確保するため、この度、「防災ボランティア活動基金」を創設をし、県内外から広く寄附を募集します。
 支援を維持していくため、年間、50団体・上限20万円の支援として、目標額1,000万円の寄附を確保すべく、4月1日から寄附の受付を開始をいたします。
 県民・事業者の皆様におかれては、この趣旨に御賛同いただいて、防災ボランティアが、一層、大きな力として活動いただくことができるように、是非とも御協力をお願いを申し上げます。ということでございます。
 資料で、今申し上げたことが書いてあります。まず助成要件、5人以上で活動する団体・グループ、対象の活動は、県が指定する災害で、その復旧期の被災者支援活動、それから、災害ボランティアセンターが内容を証明できる活動ということでございます。助成額は1グループ当たり20万円を限度とし、助成対象経費は交通費、バス、レンタカー、公共交通機関など、それから、宿泊費は1日ごとに1泊、活動費は災害ボランティアに使用する重機、トラックなどの借上料ということでございます。
 これはですね、2019年10月の東日本台風で、長野市でのボランティア活動を後押しすべく、県内7市の社会福祉協議会と協力をして、その社会福祉協議会がボランティアを募集して、県がバスの運行に要した経費を負担した例があります。これを皮切りにですね、こうしたことを少し、定期的、組織的に応援をしていこうということでございますので、多くの皆様にまた御支援いただければ有り難いと思います。よろしくお願いをいたします。

(4)新型コロナウイルス感染症について
https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html
 引き続きまして、今日の感染状況はまた今日の午後にでも発表いたしますが、これまでの状況ですね、昨日までといいますか、今朝までの状況の資料がありますので、お手元にありますので、御覧をいただければと思います。
 (感染者の)70歳以上の高齢者の割合は18.5パーセント。そして、感染経路不明の方の割合は42.1パーセントです。
 そして、重症・中等症の方の割合は11.9パーセントということです。
 そして、検査件数、陽性率は、21日の日曜日まで入りまして、3.2パーセント。20日以降はやっぱりちょっと多いですね、率がね。それまで1パーセント台だったのが3パーセント台になっております。
 それから、(感染)経路不明の方の割合はトータルで43.6パーセント。
 そして、入院者でございますが、入院が先週末、金曜日といいますかね、木曜日までの状況からすると、あのとき186人まで下がりましたが、それがこの週末で10人増えて196人ということでございます。重症9人は変わっておりません。愛知病院は現段階で6人で、変わっておりません。
 そして、施設入所は120人ですが、ちょっと増えていますね。名古屋の東横INNが85人、豊川が12人、三河安城23人ということでございます。
 そして、クラスター、6Cのクラスターが新たに発生をいたしております。これが豊橋市内の医療機関でございまして、49人ということです。そして、5Uのクラスターが終息をしております。これは名古屋市内のお店が閉店するときのパーティーということで、会食のクラスター、終息ということでございます。
 そして、昨日はですね、昨日(の新規陽性者数)の数値は、86人ということでございました。日曜日にしては大変多い数字でありましたが、県所管分が25人、名古屋市23人で、これはここのところの傾向でこのくらいかなということでありましたが、豊橋が昨日で38人、昨日だけで38人ということでありました。これが例の豊橋市内の医療機関のクラスター、49人のクラスターがここに入ってきているので、どんときているということでございます。大変、これなかなか、こういう形でクラスターが一つできると厳しい状況になるということでございます。
 ということで、もうこれを入れますと新規陽性者は3月25日木曜日からイエロー、ステージ1からステージ2になり、入院患者さんが7日間平均で180人ちょっとということで、イエローでございます。重症者がグリーンということでございまして。そういう意味でなかなか、少し厳しい状況に来ている。間違いなくといいますかね、リバウンド状況になっているということでございまして、引き続きこうした状況を注視しながら、適切に対応していきたいというふうに思っております。
 県民の皆様には、愛知県は警戒領域、イエローゾーンの警戒領域ということでございますので、感染防止対策の徹底を引き続きお願いを申し上げます。
 名古屋市内のお酒を出す飲食店は午後10時までの営業時間短縮の要請、そしてまた、不要不急の外出・移動の自粛、そして、テレワーク・リモートの推進、そして行事・イベントは定員の50パーセント、また、1万人のアッパーということでありますので、それも含めて感染防止対策の徹底をお願いを申し上げます。
 私からは以上です。
 
2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 3月31日までの名古屋市内全域の夜10時までの営業時間の短縮ですが、来月以降はどのようなお考えでしょうか。
【知事】 先週も申し上げましたが、今週のこの週末の数値を見て、適切に判断しようということでございまして。
 今日午後のね、今日の数字を見てまた考えたいと思いますが、昨日の(新規陽性者数が)86人というのは、豊橋のクラスターはちょっと特異ではありますが、いずれにしてもですね、数値的に、先週、先々週からすれば明らかにやはり増えてきているということでございますので、今の状況からしてですね、警戒領域というこのステージの2が、数字的にですね、変わるということにはなりませんが。
 というのは、やはりステージ2とステージ1のちょうど境目、ボーダーということですからね、ステージの3というところに上がっているわけではないので、この状況がステージの2、そして警戒領域ということは、そのまま変わることはないと考えますが。
 ただ、県民の皆様に規制ですね、規制・抑制をお願いをするということにつきましては、やはり何らかの形でのですね、規制・抑制を4月1日以降もお願いせざるを得ないのではないかというふうに考えております。ということでありますので、3月31日まで、名古屋市内のお酒を出す飲食店への午後10時までの時短要請について、そのまま解除するということにはなかなかならないな、というふうに考えております。
 どういう形でそれを継続するのか、延長するのか、対象範囲はということについては、また今の状況などを見ながらですね、適切に判断をしていきたいというふうに思います。何らかの形でこれは継続・延長せざるを得ないのではないかというふうに考えます。
 もう一つ、やはり全国的な動向ね、やはりこれも見ていかなければなりません。愛知県だけで、単独で完結しているわけではありませんのでね。特に、やはり新幹線。東海道新幹線で東京と大阪に挟まれているということで、もう新幹線を使えば、東京の隣の駅は名古屋、名古屋の隣の駅は京都・大阪ということですから。そして、東京及びそして関西圏が非常にリバウンドして厳しい状況にあるというのは、御案内のとおりでありますので、そうした状況を踏まえればですね、何らかの形で4月以降も、継続・延長、規制をね、お願いせざるを得ないのではないかというふうに考えております。
 ただ、期間をどうするか。東京、関西がそれぞれ4月21日までですね、時短要請を延長・継続するというふうに決められましたので、それも一つの目安になるのではないかなというふうには思います。
 いずれにしても、今日の午後の数値を見ながらこれは考えていきたいというふうに思っております。
 それと、東京の方じゃなくてあれですね、全国的に各地域から新しい法律改正ですね、新型コロナウイルス関係の法律改正、感染症法の改正で(規定された)「まん延防止等重点措置」、「まん防」というふうに略して言っておられますが、この適応をですね、してほしいというような声がですね、出ております。
 愛知県が直ちにこの「まん延防止等重点措置」、「まん防」を要請するということにはなりませんけれどもですね、感染者の数値が相当上がってきている地域であればですね、私は、緊急事態宣言に行くまでに、同じような規制・抑制をするという意味で、この「まん延防止等重点措置」、「まん防」の規定を設けたということからすれば、これはですね、一部適用があってしかるべきではないかというふうに思います。そうした状況をですね、我々もしっかり注視をしていきたいというふうに思っております。
 というのは、じゃあ愛知県がずっとこのまま、豊橋のあのクラスターだけはちょっと別だとは思いますが、県所管分、名古屋市所管分は大体20人台ぐらいでこうなっておりますので、こんな急速的に、爆発的に増えているという感じではありませんけれども、東京とか関西圏を見ればですね、これがじゃあ他人ごとかというと他人ごとではありませんのでね。そういう意味で、そうしたもう既に拡大をしているところで「まん防」の措置を取ってですね、この拡大を抑えていくということは必要ではないかと思いますし、そうした状況をしっかりと注視をしていきたい、注視をしていきたい。そして、私どもが、仮に、もしそういうふうになればですね、そこはやはり積極的にといいますか、きちっとこれは活用をして、抑え込んでいければというふうに思っております。
 いずれにしてもですね、春休み、卒業式も終わりですね、これから入学式など、春休み、春の行楽シーズン、桜も咲いてですね、花見の名所などは人が大分出ているようでありますけれども、それにつけても、とにかく感染防止対策の徹底、人と人との距離を取る、それからマスクの着用、手洗い、手指消毒、「密」を避けるなど、感染防止対策の徹底を、県民の皆様には、引き続き、お願いを申し上げたいというふうに思っております。

【質問】 時短要請の扱いについて補足で質問です。
 現在の感染状況を注視して、その対象範囲などを検討したいということですが、場合によっては、現在の名古屋市内限定で午後10時までという規制を、対象範囲を更に広げるとか時間を厳格化するとか、規制を強めるといった選択肢も考えられるのでしょうか。
【知事】 いろんな選択肢の可能性を排除はいたしませんが、現段階では、その点について申し上げるものを今持っておりません。今日の数値を見て、適切に判断をしたいというふうに考えております。