知事の記者会見
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令和3年8月30日(月) 午前10時

1 知事発言
 皆様、おはようございます。8月30日月曜日、定例会見を始めさせていただきます。まずは、発表事項が2点ございます。

(1)愛知県SDGs登録制度の創設について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/sdgs-touroku.html)

 最初はですね、「愛知県SDGs登録制度」の創設及び登録企業等の募集についてであります。
 愛知県は、2019年に内閣府からSDGs未来都市に選定をされ、SDGs達成に向けた取組を着実に進めてまいりました。こうした中で、SDGs推進の気運が高まってきており、特に企業・団体等においては、その持続的な価値の向上につなげるため、SDGsを経営等に取り込む動きが加速しております。
 そこで、本県では、SDGsの達成に向けて取り組む県内の企業・団体等を登録する「愛知県SDGs登録制度」を創設することといたしました。
 この登録制度は、企業・団体等のSDGsの達成に向けた取組を「見える化」することで、SDGsに関する具体的な取組を普及させることを目的としております。
 募集は9月1日水曜日から開始をいたします。登録していただくには、経済・社会・環境の3側面に関わるSDGsの取組を実施したり、具体的な目標を設定したりするなどの要件を満たしていただくことが必要であります。
 登録していただいた企業・団体等については、県のホームページで紹介するとともに、登録者同士の交流会への参加といったマッチング支援の機会を得ることができるなどのメリットがございます。
 また、登録者には、県から木製の登録証を交付をいたします。この登録証は愛知県産の間伐材を使用しておりまして、障害者福祉施設で製作をしていただく予定でありますので、この登録証自体もSDGsに配慮したものとなっております。
 多くの企業・団体等の皆様の登録申請をお待ちをいたしております。
 ということで、資料にありますように、SDGsに向けた取組を実施している企業・団体に登録をしていただいて、そして県のホームページで紹介するとともに、登録者同士の交流会、マッチング支援といったことをやっていきたいということでございます。
 そして、これがSDGs登録証ということでございまして。これは愛知県の間伐材を使いまして、障害者福祉施設におきまして作っていただくというものでございます。これは社会福祉法人あさひ会というところでね、作っていただくということでございます。
 ということで、多くの皆様のね、御応募をお待ちをしております。
 登録期間は、登録の日から2025年3月までを有効というふうにいたします。2025年3月に、登録の更新を希望する企業・団体は達成状況を報告をしていただくということにいたします。
 ということで、この9月から3月まで、今年度は150者程度の登録を想定をいたしております。もちろんそれ以上であってもね、これ(登録証)はまたお願いしてまたどんどん作っていただきますので、どんどん来ていただければと思いますけれども、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 これがまず第1点でございます。

(2)あいちマッチング事業の成果について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/result-matching20.html)

 続きましてですね、あいちマッチング事業の成果について申し上げたいと思います。
 スタートアップ・エコシステムを作るということで、愛知県は取組を進めております。
 愛知県は、2018年10月に策定をした「Aichi-Startup戦略」に基づいて、スタートアップと、愛知の強みであるモノづくりの生産システムや優れた技術・技能との融合による新たなイノベーションを誘発をし、本県産業の成長を拡大させるスタートアップ・エコシステムの形成に向けた取組を進めております。
 その一環として、既に御報告済みの海外のスタートアップ・エコシステム先進4地域との連携事業に加え、スタートアップの各成長ステージで生じる経営課題の解決に向けた支援プログラムを国内事業として展開をしており、その成果を順次報告をしております。
 今回は、国内事業の第三弾として「あいちマッチング事業の成果」について御報告をいたします。
 愛知県では、オープンイノベーションの促進と機運醸成のため、2019年度から、スタートアップ支援に造詣の深いコーディネーターが首都圏等のスタートアップと愛知県企業のマッチングなどを行う「あいちマッチング」を実施をしております。
 本事業では、記者発表資料4ページの2、事業概要に記載しておりますとおり、首都圏等のスタートアップと愛知県企業との協業を目的とした「マッチングプログラム」、商談会ですね。そして②、愛知県企業のオープンイノベーションの機運醸成を目的とした、首都圏等のスタートアップと愛知県企業のネットワークづくりを活性化させる「ネットワーキングプログラム」を展開をしているということでございます。
 資料のですね、1ページがそういうマッチング事業の概要でございますし、2ページはですね、これまで申し上げてまいりました、国内事業ではこの4事業がありますけれども、創業期のSeed(シード)については、「(あいち)スタートアップキャンプ」とか「プレ・ステーションAi統括マネージャー・ビジネスプランコンテスト」というのを発表してきましたが、今回、Expansion(エクスパンション)ということで、いわゆる成長期。製品やサービスの販売が軌道に乗り、黒字化が見えてきたときということで、この「あいちマッチング」ということで、スタートアップと愛知県企業とのビジネスコーディネート、それから首都圏等のスタートアップと愛知県企業とのマッチングというのをやっているということでございます。
 3ページがこれまでの経過、2019、20、21と、こういうふうにやってきておりまして。そして、資料の4ページの2にマッチング・商談会の実施、それからネットワーキングプログラムということになっております。
 そして、5ページがこれまでの成果ということでございまして、「(1)支援概要」でありますが、そこにありますように、「マッチング(商談)件数」は、2019年度と2020年度の2年間で258件となりました。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、オンラインでの実施となりましたが、商談件数は、前年度より3割ほど増加をいたしました。
 また、商談から協業、事業化に至った「②協業件数」は、2年間で7件となりました。そういう意味で、商談、協業という形で進んでいるということですね。
 それから、「③ネットワーキングプログラム参加者数」は、2年間で221名です。オープンイノベーションの成功事例の確認や具体的なプロセスなどを修得する勉強会を開催し、愛知県におけるオープンイノベーションの推進を図ったということでございます。
 記者発表資料5ページの「(2)具体的な成果事例」を御覧をいただきたいと思います。
 一つ目の事例では、高校生のモノづくり教育や自社の高い技術を伝承するため、製造業企業がバーチャルリアリティー(VR)やスマートグラスに強みを持つスタートアップとタッグを組んで、バーチャル上で工場見学や技術を体験できるツールを開発したというものでございます。これは2019年度ね。このユーアイ精機株式会社、株式会Nossa(ノッサ)、株式会社Enhanlabo(エンハンラボ)さんが、ここに出ている高校生がね、こういうスマートグラスをつけて工場見学などをやっているというものを事業化したということでございます。
 次に、6ページの二つ目の事例では、新しい映像コンテンツを作成するため、ケーブルテレビ会社がVR上での映像作成に強みを持つスタートアップとタッグを組んで、世界各国の映画祭での受賞を目指した作品作りをしているということでございます。スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社、名古屋のね、と東京のCinemaLeap(シネマリープ)さんが、2020年度ですね、こうした世界各国の映画祭VR部門での受賞・ノミネートを目指すプロジェクトを展開、スタートをしたということでございます。
 それから三つ目の事例は、司法における紛争解決の迅速化、簡易化を目的に、法曹界向け出版社とリーガルテックスタートアップがタッグを組んで、オンラインの紛争解決サービスを開始をしたというものでございます。新日本法規出版株式会社とミドルマン株式会社さんで、今申し上げた、法曹界向けオンライン紛争解決を推進ということでございます。
 そして「4 2021年度事業」でございます。
 「マッチングプログラム(商談会)」は、Batch01(バッチ・ワン)の愛知県企業の募集が終了したところでございまして、ちょうど6月から7月ですね。来月には、パートナーとなるスタートアップを9月に募集をいたします。その後、コーディネーターが製品化や事業化に向けた協業支援を行っていくということでございます。
 また、年度後半には、新型コロナウイルス感染症の感染状況を配慮しつつ、10月下旬以降にBatch02(バッチ・ツー)のマッチングプログラムを、また二つ目のね、商談会を実施する予定であります。
 オープンイノベーションの機運醸成を目的とする「ネットワーキングプログラム」は、7月にBatch01を開催し、愛知県企業のオープンイノベーション担当者やスタートアップが22名参加いたしました。こちらも年度後半にBatch02ですね、ネットワーキングプログラムのBatch02というのをやる予定でございます。
 引き続き、国内事業の充実を図ることで、愛知発スタートアップの創出を促すとともに、愛知独自のスタートアップ・エコシステムの形成を促進をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
 ということで、そういった形の国内事業の三つ目ということでございます。
 補足は、特にあれですね、今申し上げた実績ということでございますので、また引き続きですね、しっかりと進めていきたいというふうに思っております。それがスタートアップ関係でございます。

(3)東京2020パラリンピックにおける愛知県ゆかりの選手の入賞者について
 昨日までですね、パラリンピックにつきまして、愛知県ゆかりの選手16名も頑張って、大いに力を発揮をしていただいているところでございますが、もう16名中10人が出られまして、あと6人ですね。
 ということでございますが、うちですね、陸上競技男子100メートルで石田駆(いしだかける)選手が5位入賞、日本記録の更新ということですね。それから、パワーリフティング男子72キロ級で宇城元(うじろはじめ)選手が6位入賞。車いすフェンシングでは恩田竜二(おんだりゅうじ)選手が7位入賞ということで、3名の方が入賞しているということでございます。あと6名おられますのでね、引き続き期待をしたいというふうに思っております。

(4)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 それではですね、お手元の資料で感染症の状況を、昨日までといいますか、今朝、この時点での状況を申し上げます。
 まずは年代別の内訳。70歳以上の高齢者の方の割合が、第5波は2.6パーセント。
 そして、感染経路不明の方の割合が54.3パーセントということでございます。
 そして、重症・中等症の方の割合は4.5パーセントということで、傾向は変わっておりません。
 そして検査件数でありますが、8月22日の日曜日まで入ってきました。8月の20日金曜日はもう9,746、もう1万件に近いということで、先週は多分1万件を超えているというふうに思います。
 これは御案内のように、県と市の衛生研究所に加え、やはり民間の検査機関とか医療機関の検査機関にお願いをしているものがありまして、それはもう1日や2日では入りませんので。そういう意味ではですね、やっぱりどうしてもこのタイムラグがあると。1週間、10日たっても、まだばらばらばらばら乗っかってきますので、まだこれは増えてきます。そういう性格のものだということで、御認識をいただければというふうに思っております。ということでございます。
 それで、続きまして入院状況ですが、これは今日の状況なので、金土日の、金曜日夜、土曜日夜、日曜日夜、3日分のですね、要は3日ぶりの会見なので、3日分の変化を申し上げたいと思います。
 まず、入院者はですね、入院者の合計が、これはコロナ病床以外の方が32人おられますが、その方も入れて772人から、この3日間でですね、金土日で124人増えて896人というふうになりました。一方で、このコロナ病床以外の入院者も25人から7人増えて32人ということでありますので、それを引きますと、コロナ病床だけの入院者は、その下の数字ですから、747人が864人、117人増えております。117人増えて、747が864で、そして病床使用率が、5割を超えて55パーセントということでございます。
 ということでございますので、足元ではですね、これで入院状況はステージの4ということでございます。ただ、7日間平均になりますと、まだステージの3でありますけれども、もう1日では超えて、ステージの4ということになっております。785人なのでね、そこのボーダーはですね。ということでございます。
 それから重症の方が、42人が11人増えて53人となりまして、ここも病床使用率31.2パーセントということで、大変厳しい状況でございます。大変厳しい状況でございます。ということでございます。
 それから、重症の方の53人の年代別内訳は下のとおり、50歳代、40歳代、60歳代が多いということでございます。
 それから、名古屋市内の入院者は、トータルだけ言いますね。合計だけ言いますと、入院者の合計が、243人から42人増えて285、285です。そういう中でコロナ病床以外の方が、2人がそのまま2人ということなので、コロナ病床での入院者が241から283、283でございます。名古屋市内もやはり増えてきているということであります。
 それから愛知病院の入院が、35人から13人増えて48、48。
 そして、入所施設・ホテルですが、407人から65人増えて472、472。名古屋の東横INNが297、297。今ですね、3日間で35人増えて297。豊川が3人増えて36。三河安城は79で変わらず。いや、出たり入ったりしているんですよ。86になって、76になって、また79ということで、毎日毎日変わりますからね。それからR&Bホテルが27人増えて60人、60人ということでございます。
 それからですね、自宅療養の方は、この3日間で3,750人増えて1万5,388人、1万5,388人であります。
 亡くなられた方は、3日間でお二人なので、1,035人ということでございます。それが、この入院状況でございます。
 そして、下のクラスターが新たに幾つか発生をしてきております。この3日間で三つ確認をされております。
 まず、一番左上、9Y、9Yは、みよし市の職場10人。次は9X、9X、稲沢市の医療機関13人。それから、真ん中の9Z、9Z、学校等ですね、これは瀬戸市の大学の運動部10人。この三つが出ております。
 それから、四つのクラスターが終息して、右の方ですね。9S、右の一番上9S、小牧市の職場11人、終息。そして9D、これは碧南市の医療機関9D、57人、終息。それから9J、9J、名古屋市の高齢者施設12人、終息。9O、9O、豊田市の大学の運動部12人、終息ということでございます。
 ということでございますので、大変厳しい状況でございます。愛知県は8月の27日金曜日から緊急事態宣言を発出をいたしております。緊急事態措置を発動をいたしております。8月27日から9月12日までということでございますので、県民・事業者の皆様には、感染防止対策の徹底をお願いを申し上げます。
 飲食店さんはですね、午後8時まで。お酒の提供はやめていただきます。愛知県全域で。そして大規模商業施設等も8時まで、午後8時まで。そして、イベント・行事等につきましては、50パーセントの定員、そして5,000人のアッパー規制。そして、県をまたぐ移動はやめていただく。パラリンピックにつきましても、パブリックビューイングのようなものはやめていただくということで、感染防止対策の徹底をお願いを申し上げます。

2 質疑応答
(1)Aichi Sky Expoで開催された野外音楽イベントについて
【質問】 この週末に、中部国際空港にある県の国際展示場で、「NAMIMONOGATARI(波物語)」という音楽フェスがありましたが、この詳細を県として把握されているでしょうか。要するに、何人が来て、どういう対策を取っていてという詳細は把握されていますか。
【知事】 このコンサート、音楽フェスについては、私自身は全く聞いておりませんでした。私には報告はありませんでした。
 昨日の夜、ネットか何かでそういうのが出ていてですね、何じゃこれはと思いまして、今朝ですね、担当部局は観光コンベンション局でありますが、事実関係を至急報告をしてほしいということで、先ほど話を聞きました。
 これにつきましては、このイベント自身は、2005年から、愛知県のそういった海浜等でやってきていると聞いております。ヒップホップのね、コンサートで、2005年から、伊良湖岬でやったりとか、いろんな海岸でやったりとか、常滑だと最初はあれですね、こちらのりんくうビーチの方に砂浜ができていますのでね、そこでやっていて、空港島でやるのは今回が初めてかな。それで、去年は中止ということを聞いておりますが、そういうことで今回やったということで。
 申込みは、あそこは展示場とこちらの多目的広場がですね、あれは4万平米だったか。
【国際展示場室担当課長】 3万平米です。
【知事】 3万平米の平地の多目的広場で、あそこで屋外のコンサートとか屋外のイベントね、車のイベントだとかオートバイの、そういうのもコロナになる前は、それもできるというのが一つの売りではあったんですけれども。そこでやって、3月30日に申込みがあったということだそうでございます。
 これについてですね、私どもの県の部局が、その展示場の運営会社、AICEC(アイセック)ですね、愛知国際会議展示場株式会社、PFIですから、そこの管理運営は全てそのPFI事業の、いわゆるコンセッションですから運営権を15年間買っていただいておりますので、そこがあれしますけども、毎月、そこの運営会社と愛知県でモニタリングのですね、打合せをやってて、そこで今回、毎月のモニタリングをやりながら、そのモニタリングと併せてですね、愛知県とそのAICECとこの主催者とですね、8月12日、24日、26日、27日というふうに折衝をしてきてですね、とにかく感染防止対策の徹底をしてもらいたいと。会場図面を確認をする、それからステージ前のソーシャルディスタンスについてもしっかり確保するようにという指示をしている。そしてチケットの販売状況を確認し、販売停止を8月12日に指示をいたしております。
 というのは、まん延防止(等重点措置)が8月の8日からでありますから、まん延防止(等重点措置)になってからは50パーセントの定員と5,000人のアッパー規制で、それまでは1万人ということでありましたので。券は大分前からそれは売りますわね、これ。ということなので、その段階でまん延防止(等重点措置)になったので、12日の段階では、もうチケットをこれ以上売っちゃいかんということで指示をしたと。
 催事に係る人数制限としては、催事の計画時点はまん延防止等重点措置の前なので、1万人での開催を想定していたと。屋外で3万平米ありますから、1万5,000でも2万でも入ろうと思えば入るということですが、一応そういうことで想定をしていたのを、まん延防止(等重点措置)になるので、それ以上は売ってはいけないと。(アッパーが)5,000人ということでありますけれども、販売済みのものはもう仕方ない、しょうがないということで、これまでもね、運用してきて。実際、これは部局からの報告ですが、28日土曜日が1,500枚売れたと。29日の日曜日が6,000枚だったので、そこで止めたと。あと協賛スポンサー等へ、それにプラス2,000枚を配っているので、ですから、6,000足す2,000ということですかね、日曜日は。ということで、そこで販売停止を指示したのが8月12日。そこで、基本的な感染対策の徹底、ステージエリアの密の回避、大声での歓声の禁止、酒類提供の自粛を要請をしたということであります。ということでございます。
 その後、8月24日にですね、前回指摘したステージ前の運営の改善策を確認をし、同エリアを柵で区切って中に入れる人数を制限することの回答があったと。チケット販売の定数も確認をしたと。主催者からは、酒類、お酒の提供の再度要望があったけれども、愛知県の感染状況が拡大傾向であることを伝えて、お酒の提供は自粛を強く求めるということで伝達をしたと。
 8月26日に、また、主催者から提出されたイベント開催チェックリストの内容を確認をして、以下の内容を主催者に連絡をしたと。①緊急事態宣言に準じた催事のやり方。それから、②基本的な感染防止対策の徹底。それから、③十分な人と人との距離、最低1メートルの確保。④ステージエリアの密の回避。⑤酒類提供の自粛ということ。同日26日には、常滑市からその主催者にガイドラインを守ってほしい旨の連絡もしたと。
 そして27日金曜日に、県からAICECに対して、この催事・フェスについては十分注意をするように指示をしたということと、もう一度ですね、主催者に27日にもう一回、再度連絡をしたと。①愛知県では新規感染者数が2,000人を超える深刻な状況だと。②県に対しても、県議会議員さんからもですね、憂慮する声が届いていると。③地元の病院はコロナ感染者の受入れに追われて大変厳しい状況だと。④こうした状況を重く受け止めて感染防止対策の徹底をする。⑤酒類提供を自粛してもらう、ということを、27日金曜日にもまた再度伝えているということであります。
 当日のあれですが、ネット等での投稿画像によればですね、ステージ前では適切なソーシャルディスタンスはどうも確保できていなかったのではないかと疑われるということであります。お酒については、発注のキャンセルができるものはキャンセルしたが、一部提供があった模様だということで。ただ、一方で、現場のAICECからの情報では、酔っぱらうような観客は認められなかったという報告はあります。AICECから、事前に空港警察に情報提供し、当日はパトカーが会場周辺に待機をしておりましたが、喧嘩(けんか)等のトラブルはなかったという報告は出ております。
 以上が概要ということでございますが、今回、まん延防止等重点措置で、このイベント・行事等については、こういう感染防止対策を取ってほしいということがあらかじめですね、作られて。定員はね、まん延防止(等重点措置)になる前は1万人・50パーセントということでありましたが、それから50パーセント・5,000人になり、緊急事態宣言も50パーセント・5,000人でありますが、やはり感染防止対策をしっかりやってほしいということを、こういうふうにやってちょうだいということを、ずっとこういうふうに載っけてありますので、それをしっかりやっていただかなきゃいかんということを再三、指示、指導、強い要請をね、してきたということでありますが、どうも、そういったことが守られたということにはなっていないのではないかと言わざるを得ないということだと思います。
 ということでありますので、こうした、事前にですね、強く要請をしたことについて守られていないということは、極めて問題であり、大変遺憾であるということでありますので、愛知県からはですね、AICEC、そして主催者に対しまして、極めて問題であり遺憾だという旨をですね、伝え、厳重に抗議の意を表したいというふうに思っております。
 それとあわせまして、こういうことになりますとね、もうこのフェスはもうこれで終わりということですわね。何かこの事業者さんは、この音楽関係・興行関係では、1年にこれ一つをやっている名古屋の会社のようですけども、2005年からずっとやってきておられるということでありますが、こういうことであれば、これが最後、終わりということになりますね。もう今後やってもらっちゃ困るということでありますし、こういった形が行われますと、他の施設においてもですね、みんな、数はそんなに多くありませんが様々なホールだとか、うちの芸文センターでもですね、定員の半分にして、声を出さないとか、クラシックコンサートで声を出す人はいませんからね、あれですけども、そういった形でやっていただいておりますが、こうした形のコンサート、野外コンサートにしてもですね、これはちょっと、なかなかやっていただくわけにはいかないのではないかというふうに思われます。思われるというか、そういうふうに思います。こういう形のですね、何か横紙破りのようなことをやられるとですね、一生懸命真面目に取り組んでおられる方々の足を引っ張る形になりますし、我々としても極めて遺憾だということであります。
 ただ、こういうことについてですね、私も、うちの部局が何で事前に私に一言も言わないのだと、報告しないのだということは言いたいですね。聞いたら、もっときついメッセージは出しましたからね。残念ですね、こういう形になるというのは。なので、うちの担当の部局はきっちりと伝えたということなんでしょうけれども、いや、もっと強いメッセージを出していかなければいけなかったということではないかというふうに思います。極めて遺憾であり、この事業者のこのコンサートは、もう今後やっていただかないということになりますね。ということでありますし、これ以上の措置が何ができるかというのはですね、ちょっと考えたいとは思いますけれども、じゃあ例えば、これに損害賠償をぶつけられるかといったら、それは多分無理でしょう。じゃあ行政の処分がぶつけられるかといっても、今の法制度でね、それができるかといったら、それはなかなか、限界というか、そう簡単ではないのではないかと思います。
 なので、そうすると、ぐるぐるっと回ってですね、今のこの法制度でですね、こうした行事・イベントが強行された場合は、我々としてはですね、要請をしていかざるを得ないと。要請、働き掛けしかできないと。ガイドラインは示してあるので、これを守ってくれということを再三再四伝えていくことしかできない。ですから、これをどう考えるかということではないかというふうに思っております。
 極めて遺憾な事案だと、極めて遺憾で残念な事案だと言わざるを得ないと思います。更に事実関係を検証した上で、これ以上の強い措置、強い対応ができるかどうか、それはよく検討していきたい。そういうふうに思っております。

【質問】 先日、よく似た、もっと有名な「フジロック」で、結局そこでクラスターが発生したかどうかはもう追い切れておらず、よく分からないようですけれども、あのときに相当話題になりました。結局、知事がおっしゃったように、いろいろと働き掛けをしようが要請しようが、やはりそういう大騒ぎ等々を誘発してしまうことがもう明らかになっていたのに、今回、中止の判断に至らなかったことについて、部局はどのように言っているのでしょうか。
【知事】 いや、そう思ってないからでしょ。そう思ってないんでしょ。私に一言の報告もありませんから、そう思ってないんでしょう。
 それと、要は、日本はどこまでいっても法治国家で、契約で成り立っていますから、あそこの管理運営は、AICECが運営権、コンセッションをね、買っていただいて、やっているわけであります。ですから、法と契約に基づいて、それを守っているということで、いろんな行事・催事をやられる分には、それをAICECから中止ということは言えないと。契約違反とか法律違反がなければね。
 我々は、今、この感染防止対策としてですよ。まん延防止等重点措置、緊急事態宣言ということをやって、こういう大型の行事・イベントについてはガイドラインを作ってですね、これを守ってくれということを強く強く要請をしているわけですね。AICECも、そのイベントの行事・催事事業者には、県の指導をよく聞いてほしいということを条件を付けてやっている。やります、やりますと言って、結果、彼らは、いやちゃんとやりましたと言うんでしょう、きっと。我々が問い詰めに行くと。そこで、じゃあ本当にその契約違反なり法律違反というのが発生したのかどうかということが、争点というか、ポイントになるんでしょうけどね。でも、そういうふうにやられちゃうとですね、じゃあ明らかに法律違反や契約違反があったかと、我々がそれを写真とか何とかでこの時点のって証明できるかというと、そう簡単じゃないですね、そこはね。だから、こういった形でのイベント・行事を強行的にやられてしまえばですね、我々は何もしようがない。
 それは、この間のフジロックについても、あちらは一生懸命いろんな対策やって、密にならないようにと言われても、やはり前の方は結構いっぱいだったという報道はありますよね。それと人数の規模が違うじゃないですか、あちらのイベント自体が。だから、それはどこまでいっても、何といいますかね、言い分はすれ違いだということになってしまうのかもしれませんね。
 ただ、こういうことなので、何で私が昨日の夜に初めて知らないかんのだというのは思いますね。ああいうことがあったので、それは事前にやはりもっときついメッセージは出さなきゃいけなかったということではないでしょうか。知っていればね。知らなきゃやりようがないですよ、我々も。そのことは大変残念なことだなと思いますね。まあ部局で抱え込んでいるんでしょう。こうやって真面目にきちっとガイドラインをあれして、契約に基づいてこうやっているから、ちゃんとやりますと、防止対策をやると回答があったから、ということなんでしょうけどね。
 ただ、確かにそう言われるとですね、それ以上、じゃあ法律違反もない、契約違反もないということになると、やられてしまうと。そこの実態をどう評価するか。それはもう言い分が違うということが言われちゃうと、それ以上手の出しようがないというのが今の状況ではないでしょうか。極めて残念で遺憾な事案だというふうに思います。

【質問】 残念なことに、こういうイベントがあってしまったということを受けて、今、緊急事態宣言下で、国の方針ではありますが、50パーセント・5,000人アッパー規制というのをされていますが、一律に50パーセント・5,000人アッパーという規制では、なかなかいろいろものを防ぎきれないことが今回分かったと思います。これを見直すとか、何かしらの条件を追加していくとか、そういったお考えは今のところあるのでしょうか。
【知事】 この国の基本的対処方針の50パーセント・5,000人も、これもガイドラインなんですね。ガイドラインなので、それで明確に、それ以上やったら法律違反だから取り締まるということはできないんですよね。できない。国の基本的対処方針に従って、県で緊急事態措置なりまん延防止等重点措置を作ってもらって、そういったところには国が財政というか、予算でね、様々な、例えば飲食業の協力金だとかああいったものについては予算面でしっかり支援しますよ、という立て付けになっているので、我々県なり行政は、それは守ってやりますけれども、それ以上に規制をかけるということであればですね、その基本的対処方針の国のところを変えてもらわない限りはですね、我々が更に強力な(規制)といってもですね、それもあくまでも要請ですよ。要請は、やろうと思えばできるかもしれませんが、それは、「国が言っていないのに、何でそんなんやらないかんのだ」と言われたら、それで終わりということになりますね。
 ですから、この緊急事態宣言を広げていく上においては、政府の分科会・専門家の皆様の中での議論でも、50パーセントと5,000人をもっとね、厳しくして無観客にしたらどうかというような声もそこそこあったとは聞いておりますけど、結局、ぐるぐるっと回って。例えば野球場、例えば東京ドームで、5万人のところで5,000人ならまあええじゃないかと、密にならなければ、ということで落ち着いたというふうには聞いておりますけれども、そこはやっぱり専門家の皆様にね、しっかり議論していただくということではないかと思います。
 私どもも、やはり大きなものとしては、ナゴヤドーム(バンテリンドームナゴヤ)とか豊田スタジアムでね、プロ野球やサッカーの試合があって、5,000人でお酒も出さないということですので、そういう点ではね、そこのところはまた引き続き、感染防止対策をしっかりやっていただいてということではないかというふうに思います。その上で、私はずっと申し上げておりますが、緊急事態宣言で我々は、今の法律制度ではもうお願い・要請しかないので。それをやっていく中で、とにかくワクチンを打つと。少しでも早く打つと。一人でも多く打つ、一日でも早く打つということを、引き続き丹念にやっていくということだと思っております。
 国全体でね、国全体での行事・イベントを全部やめましょうというなら、それは一つの考えだと思いますけどもね。一方で、このオリンピック・パラリンピックをやっているわけですね。そういうふうにはなかなかなりにくい状況ではないでしょうか。ということだと思います。なので、我々としては、もうしっかり感染防止対策をやって、その上でですね、ワクチンを打っていくということだと思います。
 なお、こういう個別の事案については、もう今後はないということをですね、この事業者には認識をしてもらいたい、ということかなというふうに思っております。民間の施設でやるならあれですけどね。県管理のところや市町村管理のところでは、もうやめていただくということになりますね。

【質問】 今のおっしゃったことで確認です。法的根拠がなかったとしても、例えば「いわゆる音楽フェスは原則やめてくれ」というようなことを、県として独自にメッセージとして出すだけでも、相当効果があるのではないでしょうか。強行されれば、それはもうどうしようもない面はあるかもしれませんが、強力なメッセージにはなるのではないかと思います。そういったことをされるお考えはありませんか。
【知事】 それをやると、結局、真面目に一生懸命感染防止対策をやっている音楽業界関係の皆様の仕事もね、一生懸命支えたい、そこを両立させてやっていきたいという人を潰しちゃうことになりますよね。叩(たた)いちゃうことになりますよね。それは私は違うのではないかというふうに思いますね。こういう約束をしたことを守っていただけない方のためにですね、そうした一生懸命守っている方が被害を受ける、迷惑を被るということは、これは違うと思います。
 極端な話を言えば、この世の中、日本からね、そういう音楽業界やコンサートといった文化芸術・アーティストはもういらないと、なくていいんだというなら別ですけど、そんなことは誰も思っていないのでですね、どうやって両立をしていくかということですよね。ですから私は、引き続き感染防止対策をしっかりやっていただいた上で、何とかこの厳しい状況をね、みんなで乗り越えていこうということを申し上げたいと思っておりますので、そういう中で、「自分の会社さえ儲(もう)かりゃいいんだ」と、「そんなもん知ったことか」と、「県にはとりあえずこう言っておくけど、実際、客はどういう行動するか知らんわ、そんなもん」という行動をとられた方は、極めて遺憾だと、残念でならないというふうに思います。
 しかし、こういう状況を、何で事前に私に一言も報告がないのかということは、極めて残念ですね。だからこれは、我々はこの事実関係を更に確認した上で、どこまでのことができるかというのはありますけど、厳正に対処したい。厳正に対処したいというふうに思っております。

【質問】 今、知事がおっしゃったように、確かに真面目にやっておられる方を叩(たた)いてしまうことになるというお考えもよく分かりますが、修学旅行が中止・延期になるなど、みんなが我慢している中、緊急事態宣言期間中だけでも、特に密が生まれやすい音楽フェスに関してはやめましょうという選択肢はないでしょうか。
【知事】 私は、先ほど来申し上げておりますように、考え方は変わりません。感染防止対策を徹底していただいた上でね、やはり両立を図っていくということに尽きるというふうに思っております。
 というか、そもそもこういうのに該当するのがあるかという話になりますわね。架空の議論をしてても仕方ないのでね。

【質問】 今の関連でお伺いいたします。
 このイベント「NAMIMONOGATARI」に対して、県や市、あるいは国からの補助金はありましたか。
【知事】 そんなもんないだろう。あくまで民間でしょ。協力金ってどういうときに出るんだったっけ。規模を小さくしたり何とかするとか。
【国際展示場室担当課長】 感染対策を十分図るということですね。そういうのも事前に申請を受けています。
【知事】 そういうことか。そういう申請はなかったんだろ。
【国際展示場室担当課長】 ないです。この催事ではないです。

【質問】 今の事案に関連しまして、県への苦情は来ていますか。把握されていますか。
【知事】 昨日の今日だから。何かあった?
【国際展示場室担当課長】 はい。1件、市民の方からです。
【知事】 いつ?
【国際展示場室担当課長】 1週間ほど前になります。
【知事】 いやだから、それは苦情じゃないだろう。始まる前だろ。こういうのが企画されているけどどうかという懸念のあれだろ。
 1週間前に1件だって。

【質問】 ちなみにその詳細はどういった内容でしたか。
【国際展示場室担当課長】 詳細はですね、個人情報がありますのであれですけども、内容としては、身内の方がそのイベントに参加されたいということを言ってらっしゃって、何とかやめられないかというのを、家庭の方から御相談があったということでございます。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 新型コロナウイルスの話題です。異物が混入していたモデルナワクチンが見つかった問題で、同じ製造工程で作られたワクチンを接種した男性が2人、その後死亡したというものに関して、そのうちの2人若しくは1人が愛知県内の方とか、そういった情報って入っていますか。
【知事】 特にない。特にありません。うちは今のところ何もないよな、この件については。だからこの場所と日にちは、注意喚起はしてあるんだな。
【感染症対策局長】 はい、してあります。
【知事】 このワクチンは、現にもう使っちゃってますから、注意喚起はしておりますし、だから相談窓口も用意してありますので、そこに相談(できます)。今のところ、そういう御相談というか、問合せは1件もない。

(3)Aichi Sky Expoで開催された野外音楽イベントについて
【質問】 再び常滑の話題に戻りますが、知事が先ほど、「これでもうこのイベントは終わりです」とおっしゃった意味の確認です。
 要は、民間でやる分には県がどうこう言うことではないけれども、県が管理する今回の会場ですとかそういったところでは、今後、たとえコロナの終息後であっても、もう開催は認めないということでしょうか。
【知事】 そうです。だから、これは海岸でやってるでしょう。海岸って、別に民間の海岸はないことはないんだな。ないことはないけど、ある程度大きなものをやるんだったら、公共の、そうしたスペースになると思いますので、それはもうお貸ししません。県管理だけでなくて、市町村のところもやめてもらいます。こういった方は信用できませんので、やめていただくと。もうこの事業者のこういういわゆる海浜コンサートはもうやめていただくということであります。だから、許可しないということですね。
 それと、先ほどのあれに戻りますが、緊急事態宣言でこういうことがありまして、要は架空の話をしても仕方ないので、この9月12日までの間にですね、こういういわゆる音楽フェスといったようなものが、それも屋外のね、屋内は定員の半分で感染防止対策をやりながら、というのでこれまでもやられていますから、そこのところはあれですけども、まあそれも含めてかな、やはり改めてまた注意喚起をしてですね、個別に、もしこうしたものに該当するということであればですね、それは厳しくチェックしたい。厳しくチェックしたいというふうに思っております。
 まずは県の関係の施設、例えば公園とかね、そういった土地を使ってそういうところになるかもしれませんが、そういったものは厳しくチェックをしたいというふうに思っております。

【質問】 あともう1点、数字の確認ですが、そのチケットの販売件数として、土曜日は1,500あって、日曜日は6,000とスポンサー・協賛関係に2,000、つまり8,000で、2日間合わせて9,500枚の販売があって、その程度の参加があったということですか。
【知事】 というふうに聞いているんだな。
【国際展示場室担当課長】 事前販売の実数として、その数字が出ていますけれども、実際来られたかどうかについては、まだ確認中です。

【質問】 県としては酒の提供は自粛するよう強く求めたのですが、結果としては、酒が提供されたという実態があったということですね。
【知事】 ということですね。

【記者】 音楽フェスに関連してですが、これはもう県の国際展事場を離れた後ですけれども、そのイベントの後にも栄の方のクラブに移動して、朝5時頃までアフターパーティーと称して人が集まっていたという話もあります。これに関してはどのように把握というか受け止めていますか。
【知事】 我々は、その後どういうふうにされるかというのは、別に我々が許可しているわけでも何でもありませんのでね、我々に何か関わりがあるわけでも何でもないので、それは承知はしておりません。
 ただ、今のこの時期にそういったことを堂々とやられるということは極めて遺憾だというふうに言わざるを得ないと思います。仮にそういうことがあったとするとですね、深夜営業ですから、そのお店が風営法にですね、照らしてちゃんとやられていたかどうかというのは、直ちにチェックしたいというふうに思います。多分そんな遅くまでというのは、多分いかんのじゃないでしょうかね、きっと。ただの飲み屋ならいいんだけど、接客を伴うとかだとまずいと思いますね、きっとね。直ちにチェックします。

【質問】 日曜日の方は8,000人が来場するということが事前から分かっていたわけですが、県の方として、5,000人を超えないように何とか人数を減らせないかというような、事前の要請はされていたのでしょうか。
【知事】 これは、要は8月8日以降のまん延防止(等重点措置)の前だから、1万人だから、もうそれで(チケットを)売っちゃったからしょうがないって、そういうことか。
【国際展示場室担当課長】 その時点では。ですので、できるだけ密にならないように、フェスですのでミュージシャンが入れ替わり立ち替わりしますので、密にならないような状況を徹底するようにということを要請しておりました。

【質問】 緊急事態宣言に金曜日から入るということは事前に分かっていたわけですが、その状況の変化を受けても、まん延防止等重点措置のときの話だからいいということですか。
【国際展示場室担当課長】 いや、人数制限に関してはですね、まん延防止等重点措置になった時点でですね、もう5,000人以下にしていただきたいものですから、1万人でもともと3月の時点では想定していた計画をですね、もう販売をストップしてくれということで止めました。
 緊急事態宣言が発出された、開催の直前にも、再度、緊急事態宣言に基づく対応を徹底するようにということで要請しております。それは密にならないということも含めて、人と人の間の距離を保つとか、そういうことも含めて要請しておりました。
 人数に関しては、多分、その5,000人が上限という基準に、緊急事態宣言もなりますので、その時点ではもう販売してしまったものは、やむを得ない。それを取り戻すことはできないので、やむを得ないというガイドラインになっているものですから、そのとおりですが、くれぐれも現場で密にならないような、現場の運営をしっかりしていただきたいということを要請したということでございます。
【知事】 だから、ガイドラインがそうなっているからということでしょ。だから、その規制が変わっても、それまでに売ったやつはしょうがない。それは今までもナゴヤドームも豊田スタジアムも、そうしていると思いますよ、他のところもね。

3 知事発言
(1)妊婦に対する新型コロナワクチン接種について
 先ほどワクチン接種について申し上げましたが、御参考までに。今日月曜日なので、先週23日月曜日から、妊婦さんと夫・パートナーの方々に予約なしで、それぞれ県の7会場で打っていただくということでやりましたが、29日時点、ですから、ちょうど1週間、7日間で7会場に来られた方はですね、全部で2,960人。2,960人に打っていただいております。妊婦さんが1,747人、夫又はパートナーが1,213人で2,960人ということでございます。
 やはり御一緒に来られるという方が、段々増えているということかなというふうに思っております。
 ちなみに一番多いのは、空港ビルで1,151人来ております。次が藤田医大で588人。次がバンテリンドームナゴヤで422人ということでございますが、安城更生病院も土日の2日で245人も来ているので、それは多いかなと。
 土日にわっと来たら大丈夫かなと思いましたが、土曜日が一番多くて949人が来られておりますが、これは対応できております。その次は、金曜日は578人ですから、金土が多かったですね。日曜日も397人なので少し落ち着いているということで、金土に多くの方が来られたということであります。
 それから、あわせてですね、各市町村に対しまして、妊婦に対する新型コロナワクチン接種についてというのを発出をいたしまして、県はこうやって7か所の大規模接種会場で予約なしで打っていますので、そういった面も含めてですね、優先的に対応してもらいたいということを通知をいたしましたところ、8月27日金曜日の時点で、愛知県内でですね、実施中が25市町、実施予定が9市町で34市町が何らかの形での妊婦さんへの優先接種について実施若しくは実施予定ということでございました。また更にですね、これは各市でね、また頑張っていただければというふうに思っております。

(2)熱中症警戒アラート発表時の予防行動について
 そして最後に、熱中症警戒アラートがですね、今日も出ておりますのでですね、是非県民の皆様には、熱中症にお気を付けをいただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。