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「自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送実証実験」を実施します 国内初!(※)公安委員会への届出による公道走行で「2カ所連続配送」の定期運行を実施!

ページID:0616690 掲載日:2025年12月2日更新 印刷ページ表示

※愛知県調べ

 物流分野の担い手不足や配送コストの上昇といった物流における社会課題を解決する手段の一つとして、自動配送ロボットの活躍が期待されています。

 愛知県では、2023年度から自動配送ロボットを活用したラストワンマイル配送実証実験を積み重ね、事業化に向けた課題を明らかにするとともに、新たな配送モデルの確立を目指しています。

 2025年度は、12月16日(火曜日)から2月13日(金曜日)までの間、名古屋市中区栄地区において、配送エリアを拡大するとともに、公安委員会への届出により公道を走行するロボットデリバリーにおいて、国内初となる独立ロッカーを用いた「2カ所連続配送」の定期運行や、配送先への到着通知機能を活用し、更なる配送効率向上の実現に向けた検証を実施します。

 また、昨年度に引き続き、公安委員会への届出制に基づき実施するとともに、自律走行するロボットを離れた場所からの遠隔監視・操作により運行します。

 併せて、自動配送ロボットの活用可能性を知っていただくため、1月23日(金曜日)に見学会を開催します。自動配送ロボットの活用に御興味・御関心のある小売事業者や物流事業者の皆様など、多くの方の御参加をお待ちしております。

【昨年度の実証実験の様子​】
昨年度の様子

1 実証実験の実施日程

 2025年12月16日(火曜日)から2026年2月13日(金曜日)までのうち平日35日間

 詳細は「2(5)配送スケジュール」を御覧ください。

2  内容

(1)概要

 貨客混載型の高速路線バスで岐阜県可児市から栄バス停留所まで輸送されるイチゴを、自動配送ロボットが栄地区内のホテルや百貨店等まで配送します。

 【実施イメージ】

実施イメージ

(2)今年度の実証実験の特徴

ア 県公安委員会への届出制による実施

 改正道路交通法(2023年4月施行)により、自動配送ロボットは「遠隔操作型小型車」として定義され、一定の条件を満たす場合、道路使用許可を得ることなく、公安委員会への届出によって公道を走行することが可能となりました。
 昨年度に引き続き、県公安委員会へ届出により実証実験を実施します​。

イ 遠隔監視・操作による走行

 自動配送ロボットを公道で走行させる場合、緊急時に停止措置等を行えるよう、スタッフをロボットの近くに配置する「近接監視」、離れた場所から監視を行う「遠隔監視・操作」による方法があります。
 昨年度に引き続き、自動配送ロボットは遠隔監視・操作により走行します。遠隔監視オペレータは、本事業委託先の中電ウイング株式会社(名古屋市南区)の従業員が担い、遠隔監視・操作のオペレーションの習熟及び検証を行います。

遠隔監視1   遠隔監視2

ウ 2カ所連続配送の実施

 今回の実証実験では、公安委員会への届出により公道を走行するロボットデリバリーにおいて、国内初となる独立ロッカーを用いた「2カ所連続配送」の定期運行を行い、自動配送ロボットの効率的な運用に向けた検証を行います。
 ロボットに搭載された4つのロッカーをそれぞれ独立させてキーロックします。独立したロッカーはそれぞれQRコードで開閉を制御するため、取り違えを防止したうえで、1回の運行で複数の配送先への連続配送が可能となります。

エ 到着通知機能の搭載

 遠隔監視・操作により走行する自動配送ロボットは、無人で荷物を配達するため、配送先へのスムーズな受渡しが課題となります。
 今回の実証実験では、ロボットの到着を配送先へ自動的に通知する「到着通知機能」を搭載し、非対面での荷物の受渡しが円滑に行うことができるか検証します。

オ 高速路線バス及び自転車による配送サービス業者との連携

 高速路線バスの荷室に積載された配送物は、栄バス停に到着後、バスの停車時間中にロボットへ速やかに積み替える必要があります。そこで、イチゴなどの農産物の輸送に必要な保冷・緩衝機能と、バスからロボットの荷室に一気通貫で積み替え可能なサイズを両立した積載ボックスを製作しました。
 また、積載ボックスの積み替えを自転車による配送サービス業者が担うことにより、スムーズな荷物のやり取りと輸送品質の両立についての検証を行います。

 【自転車による配送サービス業者】
自転車による配送サービス業者

【高速路線バスからロボットへの載せ替え】
載せ替え       

カ 実証期間・配送ルートの拡大

 今回の実証実験では、愛知県が実施した自動配送ロボットの実証実験としては過去最大となる6つの配送ルートを約2カ月の長期にわたって運行します。
​ 自動配送ロボットの更なる社会的受容性の向上を図るとともに、都心部の複雑な交通環境における円滑な走行について検証を行います。

(3)配送先及び走行ルート

 栄バス停でロボットに荷物を積み込んだ後、配送先へ配送します。

配送ルート方角
※国土地理院地理院地図を加工して使用

※「松坂屋名古屋店 R ART OF COFFEE」は、地上の松坂屋本館東南入口までの配送です。
※「サンドイッチハウスメルヘン 名古屋サカエチカ店」は、地上のサカエチカ出入口までの配送です。
※「toreta栄スカイル店」は、地上のサカエチカS8出入口横までの配送です。
※走行ルートは、道路状況等により変更する場合があります。

(4)配送品

 イチゴ及びイチゴ加工品(ジャム、ジェラート)

(5)配送スケジュール

 
配送先 配送スケジュール
名古屋東急ホテル 12月16日(火曜日)
1月14日(水曜日)、21日(水曜日)、28日(水曜日)
2月4日(水曜日)
松坂屋名古屋店
R ART OF COFFEE
12月16日(火曜日)、22日(月曜日)、25日(木曜日)
1月7日(水曜日)、19日(月曜日)、26日(月曜日)
2月2日(月曜日)、9日(月曜日)
サンドイッチハウス メルヘン
名古屋サカエチカ店

12月17日(水曜日)、23日(火曜日)
1月8日(木曜日)、15日(木曜日)、22日(木曜日)、29日(木曜日)
2月5日(木曜日)、12日(木曜日)

AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY 12月18日(木曜日)、24日(水曜日)
1月13日(火曜日)、20日(火曜日)、27日(火曜日)
2月3日(火曜日)、10日(火曜日)
toreta
栄スカイル店
12月19日(金曜日)、26日(金曜日)
1月9日(金曜日)、16日(金曜日)、23日(金曜日)、30日(金曜日)
2月6日(金曜日)、13日(金曜日)
ワイマーケットのクラフト食堂
ナゴロバ
12月19日(金曜日)、26日(金曜日)
1月9日(金曜日)、16日(金曜日)、23日(金曜日)、30日(金曜日)
2月6日(金曜日)、13日(金曜日)

※スケジュールは今後、変更する場合があります。
※12月16日(火曜日)及び「toreta 栄スカイル店」、「ワイマーケットのクラフト食堂 ナゴロバ」への配送日は、2カ所連続配送の実施予定日です。

(6)使用ロボット

○ROBO-HI株式会社製 「DeliRo®(デリロ®)」

ロボット 

 1回の走行で4箇所への個別配送に対応する独立した4つのボックスを搭載し、屋内外を走行できる自動配送ロボットです。
 カメラやライダーセンサーで周囲環境を360度認識しながら、最大時速6kmで走行します。
 道路交通法上の遠隔操作型小型車に該当し、(一般社団法人)ロボットデリバリー協会の安全基準審査にも合格しており、簡便な届出手続で公道の走行が可能です。

○ROBO-HI株式会社製 「ROBO-HI®(ロボハイ®)OS」(遠隔監視システム)​

システム

 ロボットの遠隔監視・操作は、マルチベンダー・ロボプラットフォーム「ROBO-HI OS」で実施します。
 「ROBO-HI OS」を利用することで、ロボットのセンサー情報やカメラ映像を確認しながら遠隔監視・操作が可能です。
 ロボットは自律走行しますが、遠隔地からもロボットを停止させたり、進ませたりするなど、さまざまなマニュアル操作も可能です。

(7)事業実施体制

 
企業名 主な役割
中電ウイング株式会社 実証実験実施主体
ROBO-HI株式会社 ロボットの提供、遠隔監視・操作システムの提供
東濃鉄道株式会社 高速路線バスの運行
デイジーメッセンジャー 高速路線バスからロボットへの配送物の積み替え

3 見学会について

 以下のとおり見学会を行います。
 事業説明後、2カ所連続配送の実証実験を現地で御覧いただけます。
 御関心のある企業、団体の方は、お気軽にお申し込みください。

(1)日時

2026年1月23日(金曜日)午後1時15分から午後3時10分まで
(受付開始:午後1時)

(2)会場

愛知芸術文化センター 12階 アートスペースE・F

(3)内容

(1) 事業説明

ア 愛知県自動配送ロボット社会実装推進事業

 愛知県経済産業局産業部産業振興課

イ 自動配送ロボットを活用したラストワンマイル配送実証実験

 中電ウイング株式会社
 いちごファーム スタッフ課長 近藤 貴博 氏

 ROBO-HI株式会社
 広報・営業支援部 部長 木村 寛明 氏
 (一般社団法人ロボットデリバリー協会 理事)

(2) 実証実験見学
 栄バス停~ワイマーケットのクラフト食堂 ナゴロバ~toreta栄スカイル店
 ※ロボットが走行する様子を現地で御覧いただけます。

(4)対象

自動配送ロボットの活用に御興味のある企業・団体の方

(5)定員

20名(申込先着順)
※定員に達し次第、締め切ります。
※参加申込多数の場合、1社・団体につき2名迄の参加をお願いする
場合があります。

(6)参加費

無料

(7)申込方法

以下の「申込ページ」へアクセスし、必要事項を入力してください。<申込ページ>
下記URL及び2次元コードからアクセスしてください。
〔URL〕https://forms.office.com/r/ZU5WmwybCz
QR

(8)申込期限

2026年1月16日(金曜日)午後5時

(9)備  考

雨天・荒天の場合は中止する場合があります。
その場合は、当日午前10時までに、申込者へメールで連絡します。

4 報道関係者の皆様の取材について

 以下日時で取材対応を行います。

 事業説明後、2カ所連続配送の実証実験を現地で御覧いただけます。

(1)日時

 2025年12月16日(火曜日)午後0時20分から午後2時30分まで

 (受付開始:正午)

(2)申込方法

 取材を希望される場合は、天候により急遽中止を連絡する場合があるため、12月12日(金曜日)正午までに、別紙「取材申込書」を「5 問合せ先」へメールで提出してください。提出後は受領確認のため、電話連絡をお願いします。

(3)当日の集合場所

 申込受付後、別途、御案内します。

 

5 問合せ先

(1)本事業全体に関すること(取材申込先)

愛知県経済産業局産業部産業振興課
ロボット産業グループ
担 当 泉谷、花井
電話 052-954-6352(ダイヤルイン)
メール sangyoshinko@pref.aichi.lg.jp

(2)自動配送ロボットの運行に関すること

 中電ウイング株式会社(県委託事業者) 
いちごファーム
担 当 近藤、立石
電話 052-819-0621

【用語説明】

※1 自動配送ロボット

物流拠点や小売店舗などの様々な荷物や商品を配送するロボットのこと。宅配需要が急増する中、物流分野における人手不足や買い物弱者対策などの課題解決のため、物流拠点から最終配送先までの配送(ラストワンマイル)を担う役割を期待されている。

※2 貨客混載

貨物と乗客を同一の交通手段で輸送すること。

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業振興課
ロボット産業グループ 泉谷、花井
電話:052-954-6352
メール:sangyoshinko@pref.aichi.lg.jp