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愛知県では、中部国際空港島及び周辺地域(以下「当エリア」という。)を、5G※1等デジタル技術を活用したオープンイノベーションフィールドに位置付け、2030年に世の中での普及が見込まれる近未来の事業・サービスを、当エリア内において先行して実用化することを目指す「あいちデジタルアイランドプロジェクト」を昨年度から推進しています。今年度の事業は、5G等デジタル技術を活用した5つの実証実験※2と、当エリアの企業・施設と国内外のテック企業等とのマッチングを両輪として実施します(2023年9月26日発表済み。)。
この度、本プロジェクトの一環として、遠隔地にいる人が、目的の場所に設置したアバターロボット※3を操作することで、時間や場所の制約から解放され、いつどこにいても現地での体験や就労等が可能になる社会の実現を目指し、アバターロボットを活用した2つの実証実験(委託事業者:avatarin(アバターイン)株式会社(東京都))を、以下のとおり実施しますのでお知らせします。
実施日 |
2023年11月8日(水曜日)から2023年12月15日(金曜日)までの期間のうち、毎週水曜日から金曜日(計15日間) (注)2023年11月22日(水曜日)から11月24日(金曜日)までは実施しません。 |
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場 所 |
中部国際空港(常滑市)内3か所 |
実証内容 |
中部国際空港内のバックオフィスや遠隔地から、スタッフが空港の利用客に対し、アバターロボットを活用して案内業務を行います。 |
実証の ポイント |
本実証は、段階的に内容を高度化し、最終的に案内業務への従事経験がない外部スタッフが、空港内の3か所に設置したそれぞれのアバターロボットを活用し案内することを目指します。本実証を通じ、将来的に全国あらゆる場所からの就労を可能とすることで、業務の効率化及び省人化を目指します。 |
実証 フェーズ |
実施期間 |
ロボット 操作台数 |
操作者 |
目 標 |
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1 |
11/8(水曜日) ~11/10(金曜日) |
1台 |
中部国際空港 スタッフ (1名) |
普段から中部国際空港内で案内業務に従事しているスタッフが、アバターロボット1台を操作し、遠隔から案内業務を実施。 |
2 |
11/15(水曜日) ~11/17(金曜日) |
3台 |
中部国際空港 スタッフ (2名) |
普段から中部国際空港内で案内業務に従事しているスタッフ2名が、3か所に設置されたアバターロボットを操作し、遠隔から複数箇所での案内業務を実施。 |
3 |
11/29(水曜日) ~12/1(金曜日) |
1台 |
外部スタッフ (1名) |
案内業務への従事経験がない外部スタッフ1名が、アバターロボット1台を操作し、遠隔から案内業務を実施。 |
4 |
12/6(水曜日) ~12/8(金曜日), 12/13(水曜日) ~12/15(金曜日) |
3台 |
外部スタッフ (2名) |
案内業務への従事経験がない外部スタッフ2名が、3か所に設置するアバターロボットを操作し、遠隔から複数箇所での案内業務を実施を目指す。 |
(注)外部スタッフ:ANAビジネスソリューション株式会社(東京都)
出典:フロアマップ 中部国際空港 セントレア(https://www.centrair.jp/map/index.html)
報道機関向けに、遠隔地からアバターロボットを介して案内を行うデモンストレーション及びアバターロボットの操作体験を以下のとおり実施しますので、取材希望の方は是非お申込み下さい。
日 時 |
2023年11月7日(火曜日)午後1時から午後2時まで (受付開始時刻午後0時30分) |
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受付場所 |
中部国際空港記者会見室 |
申込期限 |
2023年11月6日(月曜日)正午まで |
申込方法 |
あいち電子申請システムより申込み URL:https://www.shinsei.e-aichi.jp/pref-aichi-u/offer/offerList_detail?tempSeq=84323 |
12時30分 受付開始
13時00分~13時20分 あいちデジタルアイランドプロジェクト概要説明(愛知県)
本実証内容説明(avatarin株式会社)
デモンストレーション及び取材内容説明(avatarin株式会社)
13時20分~13時30分 実証場所へ移動
13時30分~14時00分 デモンストレーション及び質疑応答
(注)デモンストレーションはアクセスプラザにて実施します。
(注)終了後、別場所でのデモンストレーションの撮影や、アバターロボットの操作体験が可能です。
日 時 |
2023年11月18日(土曜日)午前10時から午後1時まで |
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場 所 |
愛知県国際展示場(常滑市)ホールF (障害者ワークフェア2023※4内で実施) |
実証内容 |
遠隔地からアバターロボットを操作し、「障害者ワークフェア2023」の来場者に対して出展ブースの紹介や呼び込み等を行います。 |
実証の ポイント |
本実証は、アバターロボットを活用することにより、高齢者等にとってより身体的な負担の少ない就労の在り方を検証し、本実証を通じ、高齢者や障害者の雇用機会の創出を図るとともに、人手不足の課題解決にも繋げていきます。 |
○実証イメージ
SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE(スマート マニュ ファクチャリング サミット バイ グローバル インダストリー)※5(以下「SMS」という。) において、アバターロボットを20台以 上同時稼働させる実証実験を実施するに当たり、SMSと同様に多くの来場者で混雑する環境下で、5Gの通信状況や走行の安全性等を検証するため、多くの来場者が見込まれる技能五輪全国大会・全国アビリンピック併催イベント「あいちの魅力発信フェア~技・しょく・観光~」※6においてアバターロボット5台を同時稼働させます。なお、イベント会場(ホールA)内には、アバターロボットの紹介ブースも設置する予定です。
【アバターロボットnewme(ニューミー)】
【アバターロボットを活用した実証実験の特設サイト】
アバターロボットを活用した実証実験の御案内や当日の様子などは、以下のavatarin株式会社のWebサイトにて公開しています。
(Webサイト:https://about.avatarin.com/areasolution/aichi/digital2023/)
※1 |
5G (第5世代移動通信システム) |
5th Generationの略称。最初の移動電話で使われていた技術から数えて、5世代目の技術。「超高速」、「超低遅延」、「多数同時接続」といった特徴を持つ新しい移動通信システム。 |
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※2 |
5G等デジタル技術を活用した5つの実証実験 |
(1)生体認証システム [パナソニック コネクト株式会社] 生体認証(顔認証)システムを活用したSMSでの入退場、店舗での決済、モビリティ利用等の実証実験を実施。 |
(2)人流・属性データを活用した行動変容 [トヨタ紡織株式会社] 来場者の属性を推定し、顧客満足度向上につながる行動変容の機会を提供する実証実験(情報提供ロボット、デジタルコンテンツバス等を活用)を実施。 |
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(3)デジタル空間を活用した展示 [KDDI株式会社] MRゴーグル等を利用し、現実には搬入が難しいプラント等大型の展示物をデジタル空間上に出展する実証実験を実施。 |
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(4)展示会場の デジタルツイン [株式会社NTTデータ東海] SMS展示会場をデジタル空間内に再現し、この空間内で、複数の嗜好をもった来場者の各ブースへの訪問に係る動きを再現。また、このシミュレーションをもとに、事前に人の動きを予測するとともに、SMS当日は来場者個人に対し個人の嗜好やブース毎の混雑状況を考慮し訪問すべきブースをスマートフォンでリコメンドする実証実験を実施。 |
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(5)アバターロボット [avatarin株式会社] 本事業のほか、観光地訪問等の実証実験及びSMSにおいて、20台以上のアバターロボットを、5Gを活用し同時稼働させ、海外を含む遠隔地からのSMSへの参加等の実証実験を実施。 |
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※3 |
アバターロボット |
通信により自分の分身のように動かすことができるロボット。 |
※4 |
障害者ワークフェア2023 |
障害者の職業能力及び雇用に関する展示、実演及び作業体験などを行うことにより、事業主をはじめとする社会一般の障害者の雇用と職業能力に関する理解と認識をより深めることを目的として、全国アビリンピックの一環として開催。 URL:https://www.jeed.go.jp/disability/activity/education/workfair2023.html |
※5 |
SMS |
フランスのマクロン大統領が、経済金融大臣時代に提唱したヨーロッパ最大規模の総合的な産業展示会「グローバルインダストリー」の日本版として、愛知県国際展示場の運営事業者の代表企業であるGLイベンツが、2024年3月13日(水曜日)~15日(金曜日)に開催予定。 |
※6 |
技能五輪全国大会・全国アビリンピック併催イベント「あいちの魅力発信フェア~技・しょく・観光~」 |
「技能五輪全国大会・全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」を盛り上げるため、愛知県が主催するイベント。本イベントでは、愛知の産業・物産・観光・食の魅力をPRするため、県内事業所等が出展し、販売・展示・体験ブースを運営するほか、愛知県立の工業系高校全16校による体験型イベント「工科フェス」も開催。 URL:https://www.pref.aichi.jp/press-release/2023gorinabi-heisai-event.html |
愛知県 経済産業局 産業部産業振興課
次世代産業室 デジタル技術活用促進グループ
担当:稲吉
電話:052-954-7495(ダイヤルイン)
内線:3407
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp