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「あいちカーボンリサイクル推進協議会」第2回会議を開催します

ページID:0574911 掲載日:2025年3月21日更新 印刷ページ表示
12 つくる責任 つかう責任13 気候変動に具体的な対策を

 

 

 愛知県では、2021年から全国の民間企業等を対象に、革新的・独創的な脱炭素プロジェクトのアイデアを募集するとともに、学識者からなる「あいちカーボンニュートラル戦略会議」において事業化の優先度が高いと認められるアイデアを選定し、カーボンニュートラルの実現に向けた新たなプロジェクトの創出を目指す取組を行っています。
 2023年12月14日(木曜日)に開催した同会議において、大成建設株式会社、株式会社アイシン及び東邦ガス株式会社から提案のあった「CO2コンクリート固定化技術を用いた域内カーボンリサイクル※プロジェクト」を選定し、今年度からプロジェクトの具体化に向けた支援を開始しています。
 この度、本プロジェクトに関し、カーボンリサイクルサプライチェーンを地域に実装するため、学識者や関係企業等からなる「あいちカーボンリサイクル推進協議会」第2回会議を開催しますので、お知らせします。

 ※ CO2を資源として捉え、分離・回収して様々な製品や燃料に再利用することで、CO2を有効活用する取組。本プロジェクトでは、工場等から排出されるCO2を廃棄物中から抽出したカルシウム成分(CaO)と反応させて炭酸カルシウムとし、コンクリートの原料として有効活用することを検討する。

 

1 日時

2025年3月28日(金曜日) 午前10時から正午まで

2 場所

JPタワー名古屋37階 Dフォーラム1&2
(所在地 名古屋市中村区名駅一丁目1番1号)

3 構成員

名古屋大学大学院工学研究科 小林敬幸(こばやしのりゆき)准教授(座長)、大成建設株式会社、株式会社アイシン、東邦ガス株式会社、企業等(Ca源発生企業、CO2発生企業、コンクリート製品メーカー、コンクリート利用者等)、行政機関

4 議題(予定)

(1)「あいちカーボンリサイクル推進協議会」の構成員追加について
(2)Ca含有廃棄物・副産物収集、CO2回収スキームの構築について
(3)カーボンリサイクルサプライチェーン実現可能性調査について
(4)「あいちカーボンリサイクルビジョン」の策定について
(5)2025年度の実施内容について
(6)その他

5 取材について

・協議内容には企業等活動情報を含むため、当日の取材は、議題(1)協議会の構成員追加までとさせていただきます。
・会場準備の都合上、取材を希望する場合は、3月27日(木曜日) 正午までに「6 申込み・問合せ先」へ、別紙「取材連絡票」を御提出ください。
・会議結果は後日、地球温暖化対策課Webページに掲載します。

6 申込み・問合せ先

愛知県環境局地球温暖化対策課 活動支援グループ 北川、富田
〒460-8501 名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
Tel:052-954-6887 Fax:052-955-2029
メール:ondanka@pref.aichi.lg.jp​

 

≪参考≫カーボンリサイクルプロジェクトについて

1 プロジェクトの概要

<プロジェクトのイメージ>

事業計画の概要

(1)背景
 愛知県の温室効果ガス総排出量は、約7,000万t/年であり、産業集積地であるという地域特性から、産業部門がこのうち約50%を占めており、その削減が課題である。
 CO2をコンクリート原料として利用することで、CO2を長期間固定できるとともに、コンクリート原料のセメントは製造工程において大量のCO2を排出することから、セメントを使用しないコンクリートの社会実装がCO2の削減に有効である。

(2)内容
 東邦ガス株式会社の都市ガスを利用している工場等から排出されるCO2を回収し、株式会社アイシンの技術であるアミノ酸水溶液を用いて、廃棄物・副産物中から抽出されるカルシウム成分(CaO)とCO2を反応させ、炭酸カルシウム(CaCO3)を製造する。
 大成建設株式会社のセメントを使用しないコンクリートの製造技術により、CO2を炭酸カルシウムとしてコンクリートに利用し、固定化することで、地域内におけるカーボンリサイクルサプライチェーンを構築する。

(3)提案企業の主な役割

東邦ガス株式会社:全体アレンジ、顧客接点を活用したCO2及び廃棄物・副産物の回収・配送

株式会社アイシン:CO2とCaOを反応させて、CaCO3の製造・出荷

大成建設株式会社:CaCO3を原料に利用し、CO2をコンクリートに固定化

2 支援の概要

【令和6年度】カーボンリサイクルプロジェクト推進費(予算:28,334千円)

(1)「あいちカーボンリサイクル推進協議会」の設置
 産業部門のCO2削減に資するカーボンリサイクルサプライチェーンを地域に実装するため、学識者、関係企業等からなる推進協議会を設置し、年2回開催する。また、地域におけるカーボンリサイクルに係るビジョン策定や協力企業等の仲間づくりを実施する。

(2)Ca含有廃棄物収集・CO2回収スキームの構築支援
 廃棄物中のカルシウム成分の分析等の調査、具体的な協力企業等の探索を実施するなど、効率的・効果的にカルシウム成分を含む廃棄物やCO2を、この地域で収集・回収ができるスキーム構築を支援する。

(3)カーボンリサイクルサプライチェーン実現可能性調査
 構築したスキームに基づき、カーボンリサイクルサプライチェーンを社会実装するため、法規制等に係る課題等を整理し解決策を検討するとともに、採算性の評価等を実施する。

【令和7年度】カーボンリサイクルプロジェクト推進費(予算案:33,356千円)

(1)「あいちカーボンリサイクル推進協議会」の運営支援等
 推進協議会を開催する年2回程度開催するとともに、カーボンリサイクルコンクリートの実証導入や公共工事の標準仕様書への反映等について検討するため、有識者や自治体等からなるワーキンググループを推進協議会の下に設置する。

(2)Ca含有廃棄物等・CO2排出企業等の募集、新規開拓
 今年度調査・検討した、Ca含有廃棄物等収集・CO2回収に係るリサイクルスキームや排出条件(性状・量など)等を踏まえ、本プロジェクトに資するCa含有廃棄物等・CO2排出企業、コンクリート製造・利用企業等の募集・マッチングを行う。
 また、Ca源の確保に向けたポテンシャル調査の実施等により、Ca含有廃棄物等排出企業の新規開拓を行うとともに、個別具体の事例に応じたCO2分離・回収設備を提示できるように詳細に調査し、CO2排出企業の新規開拓を行う。

(3)具体的なCa含有廃棄物等・CO2排出企業やコンクリート製造企業に基づくFS調査
 推進協議会の構成員や(2)で新たに参画した企業等により、具体的なCa含有廃棄物等・CO2排出企業、コンクリート製造企業等をモデルとした、回収・製造・流通に係るリサイクルスキームを構築し、コスト・CO2削減量の算出、関係法令対応等に係るFS調査を実施する。

(4)コンクリート等製造プラントに係る事業化検討調査
 コンクリート製造プラント及び炭酸カルシウム製造プラントを新設、大規模に実証していく場合等を想定し、プラントの適地選定やコスト試算を実施する。

(5)カーボンリサイクルコンクリートの採用に向けた基準化検討、試験製造
 カーボンリサイクルコンクリートが各種工事等で採用されるようにするため、国や海外事例、業界団体の状況等を調査するとともに、強度・耐久性・使用ルール等の基準化に係る検討等を行う。また、推進協議会の構成員の協力等を得て、カーボンリサイクルコンクリートを試験的に製造し、その性能等の試験を実施する。

(6)CO2削減効果の帰属に関する検討調査
 カーボンリサイクルコンクリートによるCO2削減効果を、各ステークホルダー(CO2排出企業、コンクリート製造者、コンクリート利用者等)にどのように帰属させるのが妥当か、国や海外事例、基準化機関などの状況を調査し、ルール化に向けた検討を行う。

(別紙)取材連絡票 [Wordファイル/19KB] [Wordファイル/29KB]

このページに関する問合せ先

愛知県環境局地球温暖化対策課
活動支援グループ
担当:北川、富田
電話:052-954-6887
内線:5487、3056
メール:​ondanka@pref.aichi.lg.jp