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「革新的切削加工技術シンポジウム」の 参加者を募集します! ~あいち次世代自動車イノベーション・エコシステム形成事業成果報告会~
愛知県では、名古屋大学(名古屋市千種区)と共同提案した「あいち次世代自動車イノベーション・エコシステム形成事業」が、文部科学省の「平成30年度地域イノベーション・エコシステム形成プログラム※1」に採択され、2018年9月から5年間にわたり実施してきました。
本事業は、公益財団法人科学技術交流財団(豊田市)に事業プロデュースチームを設置し、名古屋大学及び名古屋工業大学(名古屋市昭和区)が保有するコア技術(アトム窒化技術※2、超音波振動切削技術※3、レーザによる工具刃先鋭利化(PLG®)技術※4)を統合・深化させ、微細・超精密な革新的加工技術を創出するとともに、産学連携により次世代の精密金型・精密製品への適用を実証しました。今後、これまでの事業で得られたネットワークや成果を基にした地域産業への技術普及とモノづくり競争力の維持・強化を図っていきます。
この度、関係企業向けに本事業の成果技術について紹介するため、「革新的切削加工技術シンポジウム(あいち次世代自動車イノベーション・エコシステム形成事業成果報告会)」を会場及びオンライン形式で開催します。本シンポジウムでは、中心研究者の名古屋大学 社本 英二(しゃもと えいじ) 教授及び名古屋工業大学 糸魚川 文広(いといがわ ふみひろ) 教授の講演と産学連携の事業成果の紹介に加え、文部科学省地域イノベーション・エコシステム形成プログラムアドバイザー(株式会社巴川(ともえがわ)製紙所 取締役)林 隆一(はやし りゅういち) 氏による特別講演を実施します。
つきましては、本シンポジウムの参加者を募集しますので、お知らせします。参加費は無料です。多くの皆様の御参加をお待ちしております。
「革新的切削加工技術シンポジウム」チラシ [PDFファイル/1.87MB]
1 日 時
2023年3月10日(金曜日) 午後1時から午後4時まで(受付開始:午後0時30分)
2 開催形式
・会場及びオンライン生配信
会場:あいち産業科学技術総合センター 1階 講習会室
豊田市八草町秋合1267-1 電話:0561-76-8301
(東部丘陵線リニモ「陶磁資料館南」駅 下車すぐ)
※会場には公共交通機関を利用してお越しください。
オンライン:特設Webサイトから生配信
3 内 容
(1)開会挨拶 (午後1時開始)
・名古屋大学 副総長 佐宗 章弘(さそう あきひろ)
・愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 担当課長 松田 太一(まつだ たいち)
(2)来賓挨拶
・文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 拠点形成・地域振興室
室長 梅原 弘史(うめはら ひろし) 氏
(3)事業全体・プロジェクト成果の説明(午後1時10分から午後1時25分まで)
・事業プロデューサー/公益財団法人科学技術交流財団 土屋 総二郎(つちや そうじろう)
(4)成果報告(中心研究者)(午後1時25分から午後2時5分まで)
・「革新的切削加工技術」
名古屋大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 社本 英二
・「革新的切削工具製造技術(PLG®)」
名古屋工業大学 大学院工学研究科 しくみ領域 教授 糸魚川 文広
(5)成果報告(参画企業)(午後2時15分から午後3時まで)
・「超音波楕円振動切削装置」
多賀電気株式会社 製品開発部 部長 上山 崇(うえやま たかし)
・「PLG加工装置」
村田機械株式会社 工作機械事業部 森 龍三(もり りゅうぞう)
・超精密加工機について
株式会社ナガセインテグレックス 常務取締役 技術部長 新藤 良太(しんどう りょうた)
(6)特別講演(午後3時から午後3時20分まで)
・「地域イノベーション・エコシステムの形成に向けて」
文部科学省地域イノベーション・エコシステム形成プログラムアドバイザー/
株式会社巴川製紙所 取締役 常務執行役員 林 隆一 氏
(7)講演会終了挨拶(午後3時20分)
公益財団法人科学技術交流財団 専務理事 加藤 淳二(かとう じゅんじ)
(8)会場参加者向けポスターセッション(午後3時25分から午後4時まで)
4 参加費
無 料(オンライン参加での通信費等は、自己負担となります。)
5 対象者
産業界及び切削加工技術、金型加工技術に関心をお持ちの方
6 定 員
会場参加:100名(申込先着順)
※会場参加者向けにポスターセッションを実施します。是非会場へお越しください。
オンライン参加:定員なし
7 申込方法
参加希望者は会場参加、オンライン参加ともに事前申込みが必要です。
以下のURL(申込フォーム)からお申込みください。
〇申込先(革新的切削加工技術シンポジウム申込専用フォーム)
https://form.run/@Symposium
※参加受付証は発行しませんので、会場参加の方は直接会場へお越しください。
オンライン参加の方については、申込時に自動返信メールで聴講方法(特設WebサイトのURLを含む。)を連絡します。
また以下の内容について、事前に御確認ください。
1 御利用の端末のインターネット接続が必要になります。
2 接続回線の状況等により視聴し難い場合があります。
3 通信費・接続利用料金等は、参加者の負担となります。
8 申込期限
2023年2月28日(火曜日)午後5時
※定員に達し次第締め切ります。
※参加受付証は発行しません。お申込みの上、直接会場にお越しください。
なお、定員超過により、御参加いただけない場合はメールで連絡します。
9 主催
愛知県、公益財団法人科学技術交流財団
10 問合せ先
公益財団法人科学技術交流財団 地域イノベーション・エコシステム統括部
電話:0561-76-8353 メール:aichi.ecosystem@astf.or.jp
11 新型コロナウイルス感染防止対策
・会場参加される場合は感染防止対策として、以下の各項目に御留意ください。
・37.5度以上の発熱、咳・咽頭痛等の症状がある場合は、御来場をお控えください。
・手洗い、消毒、マスク等による感染防止エチケットの徹底をお願いします。
・大声での会話など感染リスクの高い行為を行わないようお願いします。
・自らが使用する筆記用具、飲料水などは、各自で御用意いただくようお願いします。
・シンポジウム参加中、体調が悪くなった場合は、無理せずスタッフにお申し出ください。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、オンライン開催のみで実施する場合があります。
その際は、県産業科学技術課及び公益財団法人科学技術交流財団のWebページでお知らせします。
県 :https://www.pref.aichi.jp/san-kagi/kagaku/index.html
財団:https://www.astf.or.jp/post/ecosystem-symposium
【用語説明】
用語 |
説明 |
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※1地域イノベーション・エコシステム形成プログラム |
地域の成長に貢献するため、事業プロデュースチームを創設し、地域の競争力の源泉(コア技術等)を核に、地域内外の人材や技術を取り込み、グローバル展開が可能な事業化計画を策定し、社会的インパクトが大きく地域の成長とともに国富の増大に資する事業化プロジェクトを推進するもの。事業が開始された2016年度から2019年度までに計21地域が採択された。 |
※2 アトム窒化技術 |
金属への表面処理技術の一つ。金型材(例えばステンレス工具鋼)の表面に窒素原子を熱拡散することにより、窒化物を生成しない窒素拡散層をつくり、化学的に安定で高硬度な表面を形成する。ダイヤモンド工具による鋼材切削時に、鋼材へ炭素の拡散を防ぐことで工具の損耗を抑制し、精密加工を実現する。 |
※3 超音波振動切削技術 |
鏡面加工技術とナノペッキング技術からなる。鏡面加工技術では、工具刃先と被削材間に超音波楕円振動を付加することによって拡散摩耗・切れ刃欠損を抑制し、ダイヤモンド工具による高硬度鋼の超精密・微細切削を実現する。また、ナノペッキング技術では、被削材に対して工具刃先を大きく前傾して超音波振動を付加することによって、被削材表面にサブミクロンの微細形状を高能率に創製する新しい切削技術を実現する。 |
※4 レーザによる工具刃先鋭利化技術 |
短パルスレーザ光を長焦点レンズで集光し、各種工具の加工面へほぼ平行に入射することで、切れ刃に対して超精密かつ高速な鋭利化技術(PLG: Pulse Laser Grinding)を実現する。 |
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業科学技術課
科学技術グループ
担当:谷川、松崎
内線:3382、3384 電話:052-954-6351