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【知事会見】2022年度自動運転実証実験の実施について
2022年度自動運転実証実験の実施について ~実運行において再現可能なビジネスモデルの構築を目指して~
愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、遠隔監視等の自動走行の技術に加え、商用5G※1、AR(拡張現実)※2等を掛け合わせ、自動運転によるビジネスモデルの構築を進めてきました。
本年度は、社会実装に向けた取組をさらに深化させ、交通事業者等が実運行で再現可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験を行います。
中部国際空港島及びその周辺地域では、中部国際空港連絡道路を含むルートで磁気マーカシステム「GMPS」※3を活用した安定走行を検証するほか、モリコロパーク(愛・地球博記念公園)では、自動運転バスによる安全・安心な移動を検証します。また、名古屋市内の都心においては、オンデマンド方式※4による自動運転車両の運行を行い、都心での自動運転技術を用いたモビリティサービスの実現を目指します。
1. 実証実験の概要
以下の3地域(常滑市、長久手市、名古屋市)において実施
モデル類型※5 | ショーケース※6 | 集客施設 | 都心 |
---|---|---|---|
実証地域 | 常滑市 | 長久手市 | 名古屋市 |
中部国際空港・ りんくう町・常滑市街 |
モリコロパーク (愛・地球博記念公園) |
名駅南~栄南地区 | |
道路種別 | 公道 | 閉鎖空間 | 公道 |
実施ルート (予定) |
・イオンモール常滑~中部国際空港(公道:中部国際空港連絡道路含む) ・イオンモール常滑~りんくう町内~常滑駅(公道) |
・西エントランス広場・児童総合センター付近(園内バスルートの一部) | ・名駅南~栄南地区を東西に結ぶ三蔵通を中心とした経路(公道) |
実証テーマ | 磁気マーカシステム・ビッグデータを活用した安心・安全で利便性の高い運行 | 園内バスルートでの自動運転バスによる運行 | イノベーション創出に向けた自動運転車の活用 |
特徴 |
・磁気マーカシステムを活用した中部国際空港連絡道路での走行 ・ビッグデータ等を活用した移動需要に合わせた最適な配車 ・5GやAI映像解析技術※7等を活用した危険箇所リスクの検出 |
・センサー等を活用したルート上の歩行者検知及び歩行者に対する音声による車両接近情報の提供 ・樹木・起伏等があるルートでの自動運転バスによる走行 |
・アプリを用いた事前予約によるオンデマンド運行 ・移動時間に付加価値を与える車室空間の検証(特殊フィルムにより窓ガラスをディスプレイ化した動く会議室) ・将来的に、名古屋駅とSTATION Ai(鶴舞)を自動運転車で結ぶモビリティサービスへつなげる。 |
○最終的な実証実験ルートや実施時期は、愛知県警察、施設管理者等との調整を経て決定し、改めて発表する。
○今後の状況により、実証実験の内容について変更の可能性あり。
2. 事業実施体制
(1)実証実験
ア ショーケース
株式会社NTTドコモに事業委託
同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【12社、1大学】
参加予定企業名等 |
主な役割 |
|
---|---|---|
株式会社NTTドコモ |
事業統括、通信環境構築、5Gを活用したソリューションの提供、車両調達、ビッグデータの提供 |
|
先進モビリティ株式会社 |
自動運転バス車両の提供、走行調律作業の実施 |
|
アイサンテクノロジー株式会社 |
3Dマップ※8の作製、走行調律作業の実施 |
|
|
埼玉工業大学 |
自動運転バス車両の提供 |
株式会社ティアフォー |
自動運転OS※9 Autoware※10の運用支援 |
|
岡谷鋼機株式会社 |
社会実装に向けたアドバイス |
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損害保険ジャパン株式会社 |
自動運転リスクアセスメント |
|
名鉄バス株式会社 |
遠隔管制者、車内保安員、交通事業者としての運行支援 |
|
愛知道路コンセッション株式会社 |
中部国際空港連絡道路において磁気マーカシステムを活用するための環境提供 |
|
|
シーキューブ株式会社 |
磁気マーカ敷設 |
愛知製鋼株式会社 |
磁気マーカシステム「GMPS」の提供 |
|
イオンモール常滑 |
遠隔管制室の設置場所提供等 |
|
株式会社東海理化 |
遠隔監視の映像を統合するシステムの提供 |
イ 集客施設
株式会社NTTドコモに事業委託
同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【7社、1大学】
参加予定企業名等 |
主な役割 |
|
---|---|---|
株式会社NTTドコモ |
事業統括、通信環境構築、5Gを活用したソリューションの提供、車両調達等 |
|
アイサンテクノロジー株式会社 |
3Dマップの作成、走行調律作業の実施 |
|
|
埼玉工業大学 |
自動運転バス車両の提供 |
株式会社ティアフォー |
自動運転OS Autoware の運用支援 |
|
岡谷鋼機株式会社 |
社会実装に向けたアドバイス |
|
損害保険ジャパン株式会社 |
自動運転リスクアセスメント |
|
名鉄バス株式会社 |
遠隔管制者、車内保安員、交通事業者としての運行支援 |
|
株式会社東海理化 |
遠隔監視の映像を統合するシステムの提供 |
ウ 都心
WILLER株式会社に事業委託
同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【7社、1大学】
参加予定企業名等 |
主な役割 |
---|---|
WILLER株式会社 |
事業統括、将来的なサービスモデルの検討、車両提供等 |
WILLER EXPRESS株式会社 |
自動運転バスの運行計画支援、トレーニング支援 |
名鉄バス株式会社 |
自動運転バスの運行、遠隔モニタリング |
ST Engineering |
自動運転システムの技術面でのサポート |
BOLDLY株式会社 |
3Dマップの作成、車両設定、操作者ライセンストレーニング |
名古屋工業大学 |
モビリティを通じたクリエイティブの創出と都市デザインの共同研究 |
STATION Ai株式会社 |
モビリティの付加価値創造における検証 |
AGC株式会社 |
窓ガラスでの映像投影にかかる技術面でのサポート |
(2)ビジネスモデル調査
PwCコンサルティング合同会社に事業委託
実証実験を行う各ルートにおいて、ビジネスモデル調査として、(1)安全性・リスクの分析、(2)事業性の分析、(3)社会的受容性の分析、(4)法的課題の分析、(5)実装に向けたビジネススキームの作成、(6)実装に向けてのチーム案づくりを行う。
3. 実証車両
以下の車両を使用する。
地域・ルート |
車両 |
イメージ |
説明 |
|
---|---|---|---|---|
中部国際空港・ りんくう町・常滑市街 |
イオンモール常滑~中部国際空港 |
小型バス車両 (1台) |
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|
イオンモール常滑~りんくう町内~常滑駅 |
大型バス車両 (1台) |
|
||
モリコロパーク |
大型バス車両 (1台) |
|
||
名駅南~栄南地区 |
小型バス車両 (1台) |
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用語説明・補足
※1 |
商用5G |
通信キャリアがサービスとしてスタートした第5世代移動通信システム。高速・大容量が特徴。 |
※2 |
AR(拡張現実) |
"Augmented Reality"の略であり、現実世界の風景にデジタルコンテンツを重畳して表示することにより、情報提供を可能にする技術。 |
※3 |
磁気マーカシステム「GMPS」 |
道路に敷設された磁気を発するマーカ(磁気マーカ)を、車両に取り付けられた磁気センサーモジュールで読み取り、車両の自車位置を正確に特定する方式。 |
※4 | オンデマンド方式 | 利用者からの要求(需要)に応じて、サービスを提供する方式 |
※5 |
モデル類型 |
社会実装が見込まれる地域を類型化し、モデルとして県で設定したもの。 |
※6 |
ショーケース |
最新技術を一般の方等に対して紹介、説明する機会とするもの。 |
※7 |
AI映像解析技術 |
AIを活用して監視員のモニター映像を解析し、危険箇所(人や他車)の検出・映像の強調表示等を行う技術。遠隔監視の補助として利用する。 |
※8 |
3Dマップ |
自動運転車両の走行経路の設定に用いられる3Dの地図。 |
※9 |
自動運転OS |
「自動運転オーペレーティングシステム」の意味であり、自動運転システムを構成する様々なソフトウェアを統括するソフトウェア。 |
※10 |
Autoware |
自動運転システム用オープンソースソフトウェア。 The Autoware Foundationの登録商標。 |
※11 |
GNSS |
Global Navigation Satellite Systemの略で、人工衛星から発射される信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。 |
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デジタル技術活用促進グループ
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