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【知事会見】ソーシャルイノベーション創出に向けた事業の成果及び今年度事業について

ページID:0598917 掲載日:2025年8月4日更新 印刷ページ表示
9 産業と技術革新の基盤をつくろう

 愛知県は、民間提案を起点として、社会課題の解決と地域の活性化を目指す官民連携プロジェクトの創出を図るため、2022年12月に「革新事業創造戦略」を策定しました。そして、本戦略と2018年10月に策定した「Aichi-Startup戦略」の二つの戦略を両輪として愛知発のイノベーションを創出し、世界に輝く国際イノベーション都市への飛躍を目指しています。
 この度、革新事業創造戦略に基づく、ソーシャルイノベーション(社会課題の解決と地域の活性化に資するイノベーション)創出に向けた5つの官民連携プロジェクトに係る2024年度の事業成果と今年度事業についてお知らせします。


革新事業創造戦略に基づく5つの官民連携プロジェクト
5プロジェクトの図

 

あいち農業イノベーションプロジェクト

  • 農業分野の様々な課題に対応するため、県や大学が有する技術、フィールド、ノウハウとスタートアップ等の新しいアイデアや技術を活用した共同研究体制の強化を図り、新しい農業イノベーションの創出に取り組んでいます。
  • プロジェクトでは、農業総合試験場が中核となり、スタートアップ等と共同研究開発や成果の社会実装に取り組む「研究開発型(2022年度~)」及び普及指導員が産地とスタートアップ等を結び、生産現場で新技術の開発と迅速な導入を目指す「現場フィールド活用型(2024年度~)」の2つに取り組んでいます。

研究開発型と現場フィールド活用型の図

2024年度の事業

研究開発型について、2022年度に公募で選定したスタートアップ等との共同研究開発18件を引き続き推進しました。
収穫作業の負担を軽減するアシストスーツのテスト販売が始まっているほか、10件で試作品が開発されています。

【あいち農業イノベーションプロジェクト(研究開発型)の主な事業と成果】
課題のテーマ(進捗状況) スタートアップ等
肉体的な負担軽減のための農業用アシストスーツの開発(テスト販売) (株)ジェイテクト
湿害を回避することができる大豆の高速播種機の開発(試作品開発) 鋤柄農機(株)
マルチスペクトルカメラ間の生育推定式の互換性確保技術の開発(試作品開発) サイポート(株)
環境測定装置と連動した潅水(かんすい)制御システムの開発(試作品開発) GREEN OFFSHORE(株)
牛の発情を鳴き声とカメラ画像から検知するシステムの開発(試作品開発) ファーマーズサポート(株)
遠隔制御を見据えた低コストな茶園のIoT土壌管理技術の開発(試作品開発) センスコム(同)
簡易なDNA濃縮技術を用いた環境DNA検出キットの開発(試作品開発) (株)ニッポンジーン
大葉を対象にスマートフォンによるAI病害虫診断技術の開発(試作品開発) (株)ミライ菜園
高機能カーボン・植物性シリカ等による保温技術の開発(試作品開発) ジカンテクノ(株)
企業等から排出されるCO2のイチゴ群落内施用システムの開発(試作品開発) 高圧ガス工業(株)
環境に配慮して生産された米の価値を消費者等に届ける仕組みの開発(試作品開発) ウォーターセル(株)

​​※ 愛知県立大学、ファーマーズサポート株式会社及び県の3者による共同研究開発

大豆高速播種機の開発
大豆高速播種機の開発(2024年6月20日発表済み。)

あいち農業イノベーションサミット2025
あいち農業イノベーションサミット2025(2025年2月12日開催)

  また、今年2月には、STATION Aiにおいて、「あいち農業イノベーションサミット2025」を開催し、共同研究開発の成果を広く発信するとともに、農業分野のスタートアップ支援に実績がある一般社団法人AgVenture Labと包括協定を結び、イノベーション創出に向けた体制の充実を図りました。
  さらに、新たに「現場フィールド活用型」のイノベーション創出の取組を開始し、生産現場で取り組む課題5件を立ちあげました。

【あいち農業イノベーションプロジェクト(現場フィールド活用型)2024年度開始課題】
課題のテーマ スタートアップ等
ハウス内環境と植物生長の見える化 (株)IT工房Z
IoTを活用したノンストレス樹体管理 GREEN OFFSHORE(株)
イネカメムシを制するアラートシステム 日本農薬(株)
IPM(農薬に頼らない防除)技術を推進するアタッチメント※ (株)新美利一鉄工所
作業負荷を軽減するアタッチメント※ (有)杉浦発条

​​※ 器具・機械類の付属装置。本プロジェクトでは花きの病気を防除するUV-Bランプについて植物や施設の資材への影響を軽減するアタッチメントやキュウリのつる下げ作業の省力化に寄与するアタッチメントを開発中

 2025年度の事業

引き続きスタートアップ等と連携し、「研究開発型」及び「現場フィールド活用型」の事業を推進します。
また、2026年度から新たな課題に着手することとし、全国のスタートアップ等から革新的な技術・アイデアを募集し、選定を進めていきます。
なお、「研究開発型」については5月下旬から7月中旬までの募集期間に42者から合計51件の応募がありましたので、今後、選定を進めていきます(募集については、2025年5月20日発表済み。)。

 あいちデジタルヘルスプロジェクト

  • 超高齢社会の危機の克服に向け、デジタル技術の活用と産学官の連携により、「健康寿命の延伸」と「生活の質(QOL)の維持・向上」に貢献する各種サービス・ソリューションの創出を目指しています。
  • 本プロジェクトの推進母体として、2023年9月、33団体が発起人となり、「あいちデジタルヘルスコンソーシアム」を設立し、2025年7月末現在、89団体で活動しています。

あいちデジタルヘルスプロジェクト 関係者の図

2024年度の事業

デジタルヘルス社会実装先行事業

早期に社会実装を目指す7つのテーマについて、産学官金連携による新サービス等の創出プロジェクトの実証実験・社会実装を支援しました。

 
取組の柱 テーマ

実施主体
(2024年度)

フレイル※1への進行予防

1. ライフログデータ※2を活用した総合的な高齢者支援 ソフトバンク(株)
2. PHR※3を活用した予防運動プログラム 東京海上日動火災保険(株)
3. デジタル食事改善プログラム 味の素(株)

生きがいづくり

4. オンラインを活用した高齢者の社会的交流支援 藤田医科大学
5. 一人暮らし高齢者向けの外出・交流支援 名古屋鉄道(株)、中部電力(株)

地域居住・生活支援

6. 音声対話ツールを活用した高齢者のICTのアクセシビリティ向上 (株)エクシング
7. 対話型ツールを用いた健康・生活機能の持続的なモニタリング 藤田医科大学

※1…フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階のこと
※2…ライフログデータとは、日々の生活や行動を記録したデータのこと。
※3…PHR(Personal Health Record)の略。個人の健康や身体の状態を記録した健康・医療・介護などのデータのこと。

デジタルヘルス共創促進事業

「デジタルヘルス社会実装先行事業」の7テーマに続く様々なサービス・ソリューションを創出するため、以下の取組を実施しました。

  • 3つの新たな事業提案を採択して実証事業を支援しました。
  • 相談窓口の設置や、会員間の交流・共創を図るイベント等を開催するなどコンソーシアムを運営しました。
 

テーマ

実施主体
(2024年度)
フレイル対策の効率化・効果改善を目指した口腔・身体的フレイルリスク評価サービスの提供 エーザイ(株)
骨粗鬆症リスク予測に基づいた行動変容支援事業 TOPPAN(株)
シニア向けアプリケーション付きタブレット「ケアびー」による"在宅ケアの充実・効率化" Hubbit(株)

デジタルヘルス社会実装・共創基盤構築事業

オンラインによる効果的なサービス・ソリューションの運用や、県民のライフログデータを活用して新たな価値創出を目指すためのポータルサイト及びデータ連携基盤について、あるべき姿を検討しました。

あいちデジタルヘルスプロジェクト ポータルの図

2025年度の事業

デジタルヘルス社会実装先行事業

2024年度に引き続き、7つのテーマについて、産学官金連携による新サービス等の創出プロジェクトの実証実験・社会実装を支援します。 

デジタルヘルス共創促進事業

2024年度に引き続き、3つの新たな事業提案を採択し、実証事業を支援します。相談窓口での相談受付や、会員間の交流・共創を図るイベント等を開催するなどコンソーシアムを運営します。

デジタルヘルス社会実装・共創基盤構築事業

創出したサービスを県民に提供するためのポータルサイトや、サービスから得られたデータを活用するためのデータ連携基盤を構築します。 

あいち環境イノベーションプロジェクト

  • カーボンニュートラルの実現などの環境課題の解決に向けて、革新的な技術・アイデアを有するスタートアップ等と連携し、愛知発の環境イノベーションを創出・実装に取り組んでいます。

2024年度の事業

革新的な技術・アイデアの公募

全国のスタートアップ等から革新的な技術やアイデアを公募し、多くの提案の中から8つのプロジェクトを採択して、社会実装に向けた伴走支援を開始しました。

【2024年度の採択プロジェクト】
番号 会社名[本社所在地] プロジェクト概要
エネルギーの創出・利用モデル
1 (株)Eサーモジェンテック
[京都府京都市]
【熱を直接電気に変換する熱電発電システム実装】
工場等で発生する低温排熱を、タービンを使わずに直接電気に変換する「熱電発電」技術を用いた排熱回収システムを工場等に実装
2 (株)豊橋バイオマスソリューションズ
[豊橋市]
【次世代型バイオガス発電システム導入】
従来比2倍以上の高効率なメタン発酵技術を活用した次世代型バイオガス発電システムを食品工場等に実装
温室効果ガスの吸収・利用等によるカーボンリサイクルモデル
3 東洋建設(株)
[東京都千代田区]
【海面最終処分場CO2の回収・固定化】
海面最終処分場*1の保有水*2等に工場排ガスや大気から回収したCO2を固定化するスキームを構築・展開
*1 水面を有する場所に設置された廃棄物最終処分場
*2 最終処分場に溜まっている水
県民と共に進める持続可能な社会の実現モデル
4 (株)スタジオスポビー
[東京都中央区]
【県民の環境行動に伴うCO2削減量の見える化】
公共交通機関の利用などの脱炭素行動に伴うCO2削減量を見える化するアプリを活用し、企業の従業員やその家族等を巻き込んだ県民一体の脱炭素行動を促進
域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル
5 (株)fff fortississimo
[名古屋市千種区]
【リサイクル困難なプラスチックリサイクル】
リサイクルが困難な使用済み炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から取り出された炭素繊維の強度を復元する技術等を活用し、CFRPのリサイクルサプライチェーンを構築
6 (株)Spacewasp
[岐阜県岐阜市]
【100%植物廃棄物由来内装材の製造・リメイク】
野菜くずや果物の皮、木くずといった植物廃棄物のみを原料とし、樹脂化・加工する技術を使って、建材や家具などの建物の内装材を製造・リメイク
7 サハシ特殊鋼(株)
[名古屋市港区]
【使用済み紙おむつのマテリアルリサイクル】
摩擦熱を利用した粉砕乾燥技術とペアリング消臭技術*3を組み合わせた、使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルスキームを構築
*3 香料成分と悪臭成分を融合させ、良い香りに変化させる技術
自然が持つ価値の見える化モデル
8 DeepForest Technologies(株)
[京都府京都市]
【ドローン・AIによる森林モニタリングシステム】
ドローンで撮影した写真等をもとに、AIで樹種や樹高等を解析し、森林によるCO2吸収量を把握可能な森林モニタリング手法の創出

あいち環境イノベーションコンソーシアムの設立

地域一体となって愛知発の環境イノベーションを創出・実装するため、今年1月に「あいち環境イノベーションコンソーシアム」を設立し、2025年7月末現在、54団体が参画しています。

環境イノベーションコンソーシアム

コンソーシアムの全体像

発足式の記念写真
​発足式の記念写真

2025年度の事業

コンソーシアムを連携・協働のプラットフォームとして、愛知発の環境イノベーションの創出・実装に取り組みます。

採択プロジェクトの伴走支援・実証実験

8つの採択プロジェクトについて、マッチングや技術相談、実証実験といった伴走支援を実施します。

新たな革新的プロジェクトの創出

2025年5月下旬から7月下旬までの間、全国のスタートアップ等から革新的な技術・アイデアを募集したところ、81件の応募がありました(募集については、2025年5月27日発表済み。)。
今後、学識者や専門家等からなる審査委員会において応募内容を審査した上で、優れたプロジェクトを4件程度採択し、県内企業とのマッチングなどの伴走支援を実施します。

ピッチ・リバースピッチイベント

企業や大学、自治体の環境課題やニーズを発表する「リバースピッチイベント」を6月27日(金曜日)に開催しました。
また、スタートアップ等が有する革新的な技術などの最先端のシーズを発信する「ピッチイベント」を開催します。

連携促進交流会

コンソーシアムの関係者が一堂に会してネットワークの形成や情報共有を行う「連携促進交流会」を開催します。

あいちモビリティイノベーションプロジェクト

  • 2023年5月に、あいちモビリティイノベーションプロジェクト「空と道がつながる愛知モデル2030」を立ち上げました。
  • ドローンや空飛ぶクルマ等の次世代空モビリティの社会実装の早期化を図るとともに、次世代空モビリティの基幹産業化を目指し、「需要の創出」及び「供給力の強化」の2つの柱に沿った取組を推進しております。

2024年度の事業

柱1「需要の創出」に向けた取組

各分野におけるローンチモデルの実現に向けた取組を実施しました。

物流ドローンの社会実装に向けた実現可能性調査

西尾市と新城市において、物流ドローンを用いた長期事業化調査を実施し、運航オペレーションやコスト検証を行うとともに、地元住民等への認知度や理解度の向上が図られました。さらに、機体性能に起因する配送重量の制限や、ラストワンマイル配送の手法確立といった課題も明確となり、今後の実装に向けた貴重な知見を得ることができました。

西尾市での実証の様子
​西尾市での実証の様子

空飛ぶクルマ遊覧飛行に向けた事業適地調査

空飛ぶクルマの遊覧飛行候補地の適地調査を行い、「愛・地球博記念公園」「名古屋港」「名古屋城」の各エリアを選定し、安全性、眺望、拡張性、実現可能性の観点から評価を行いました。

大規模災害発生直後及び平時のビジネスにおけるドローン活用可能性の検討

災害時にドローンを利活用するスキームの検討を行い、災害時に県や市町村、関係団体と連携し、ドローンを有効活用した支援活動を行う「次世代空モビリティ災害対応チーム」を結成しました。

柱2「供給力の強化」に向けた取組

サプライチェーン構築に向けて、ドローンメーカー関係者による有識者会議を開催し、国産ドローンの開発方向性や自動車産業や航空宇宙産業等の他分野から転用可能性のある部品を洗い出しました。また、ドローンエンジニア人材創出の体制構築に向けて、教育機関や新規参入事業者向けのカリキュラムとテキストを作成しました。

柱1・2に共通する取組

「メッセナゴヤ2024」や県内各地で開催される住民向けイベント(県内5市町)へ出展し、普及啓発活動を実施しました。

◎メッセナゴヤ2024への出展(10/30~11/1)
​ ブース来場者数:1,621名

メッセナゴヤ2024の様子
​メッセナゴヤ2024の様子

2025年度の事業(2025年7月1日発表済み。)

柱1「需要の創出」に向けた取組

「ローンチモデル」の実現に向け以下の取組を進めていきます。

  • 物流ドローンを活用して、配送料を徴収するオペレーションで長期間の実証実験を実施し、2026年度以降の民間事業者の自走モデルを作成します。
  • 空飛ぶクルマに関しては、遊覧飛行の次のユースケースである二地点間移動における有望ルートを導出するとともに、2024年度の調査結果も踏まえ、離着陸場整備候補地を選定します。
  • 災害対応関連では、防災訓練を通じて、結成した「次世代空モビリティ災害対応チーム」の災害時の運用を検証するとともに、平時ビジネスを想定した河川や道路等公共インフラの点検や巡視等の実証実験を行います。

柱2「供給力の強化」に向けた取組

ドローンメーカーと既存産業による共同研究会を開催し、構成部品の高度化や事業面における課題・要件の分析により事業参入を促進します。また、ドローンエンジニアの人材育成に関しては、昨年度作成したカリキュラムとテキストの試行運用を行います。

柱1・2に共通する取組

愛知万博20周年事業や県内各地で開催される住民向けイベントへのブース出展により、県民の社会受容性の向上を図るとともに、今年9月に開催する「第4回ドローンサミット」を通じて、「次世代空モビリティの社会実装の早期化」や「次世代空モビリティの基幹産業化」の好機としていきます。

あいちスポーツイノベーションプロジェクト

  • STATION Aiのオープン、IGアリーナの開業、アジア・アジアパラ競技大会を始めとする国際スポーツ大会の開催などを起爆剤として、産学官等の連携により、スポーツ分野のイノベーションを推進します。革新的な事業・新サービスの創出や県内外への展開に取り組むことで、スポーツの成長産業化及びスポーツを通じた地域活性化を図ることを目指します。
  • プロジェクトの推進母体として、「あいちスポーツイノベーションコンソーシアムAiSIA」(以下、「AiSIA」という。)を2024年6月に設立しました。

IGアリーナ
​IGアリーナ

   
体制

会 長:愛知県知事
副会長:株式会社中日新聞社取締役メディアビジネス担当
    名古屋商工会議所常務理事・事務局長
    公益財団法人愛知県スポーツ協会理事長
事務局:愛知県(代表事務局)、株式会社中日新聞社

参画団体

105団体(2025年7月末現在)
スポーツチーム、競技団体、経済団体・支援機関・観光団体、企業等、教育機関、行政機関等

  • AiSIAでは、メンバー相互間で連携しながら、以下の3つの柱を推進。

柱

2024年度の事業

柱1「スポーツ産業をささえる人材の育成」関連

ラグビーチームのトヨタヴェルブリッツと連携し、大学生等を対象としたスポーツビジネス人材育成講座「AiSIAアカデミー」を全5回の無料連続講座として開催しました。最終回では、受講者からチームに対し、地域から愛される方法について施策提案を実施しました。

柱2「アスリート・スポーツチームの価値向上」関連

13のスポーツチームの協力を得て、「AiSIAアクセラレーションプログラム」を実施しました。チーム共通の課題である集客力の向上について、企業やスタートアップから事業・サービスの提案を募集し、2件を選定のうえ、試合会場等での実証を支援しました。

    
実証実施者 実証テーマ
KUROFUNE(株)
[名古屋市西区]
在住外国人ファンも応援する地元スポーツチームの実現
(株)はこぶん
[東京都世田谷区]
初観戦者のホンネの声分析を通じたサイレントファン発掘・リピート促進

柱3「スポーツと他産業の融合」関連

健康維持や将来的な介護予防を目的として、自治体の施設等で運動習慣の定着を目指すウェルネスプログラムの実証を実施しました。フットサルチームの名古屋オーシャンズと連携し、スポーツチームが持つポジティブなイメージを活用することで、年齢や性別を問わずに誰でも参加しやすい場をつくりました。

 
実証実施者 実証テーマ
ザスモールシングス(株)
[東京都港区]
介護予防・運動習慣の定着を目指すオーシャンズウェルネスプログラム

2025年度の事業

引き続き、3つの柱を推進するための事業と、AiSIA会員の交流・ビジネスマッチングの促進に取り組みます。
それにより、AiSIAを中心として、当地域におけるスポーツの成長産業化及びスポーツを通じた地域活性化を目指します。

スポーツ スケジュール

【参考】 革新事業創造戦略について

革新事業創造戦略のフレームワーク​

革新事業創造戦略のフレームワーク

革新事業創造提案プラットフォーム(愛称:A-IDEA)の運用

【2024年度末時点のプラットフォームの利用状況】
​会員数:749者、アイディア数:140件、シーズ数:264件、支援施策数:202件

革新事業創造事業費補助金による支援

プラットフォームで受け付けた提案のうち、民間主導で行われるプロジェクトの具体化を強力に後押しするため、「革新事業創造事業費補助金」を交付しています。2024年度は、7件(補助金総額49,997千円)を採択しました。

【革新事業として採択したプロジェクト(2024年度)】
  提案者名 プロジェクト概要
1 (株)IDEABLE WORKS
[京都市]
デジタル化したアート作品を映すことができる高精細デジタル額縁を県内各地に設置し、県内地域を美術館化
2 (株)Acompany
[名古屋市西区]
医療機関に蓄積する情報等を、プライバシーテックを用いてAIモデルを構築し、医療データの安全な二次利用を実現
3 (株)Quastella
[名古屋市西区]
細胞培養の品質管理について、画像解析・AIを活用したDXプラットフォームを構築することで、品質管理の省人化・効率化・安定化を図る
4 (株)JOYCLE
[名古屋市中村区]
幅広い範囲のごみをデータ可視化しながら資源化する分散型インフラを開発・提供し、ゴミを排出する様々な施設に導入
5 (株)スペース
[蒲郡市]
企業の空きスペース等を活用した中継拠点の確保・提供や、事業者間の情報連携等を一気通貫で行うプラットフォームを構築
6 (株)デンソー
[刈谷市]
精緻な森林内3D情報を作成し、森林施業の省力化・自動化や、正確な炭素固定量を取得することによる、カーボンクレジット市場の創出を図る
7 (株)ユーリア
[名古屋市西区]
尿を検査することにより即時に栄養状態を検出するアプリ・キットを用いたサービスを提供

2025年度革新事業創造戦略の取組の強化

2025年度は、ソーシャルイノベーションの創出を加速するため、これまでの取組に加え、以下のとおり取組を強化します。

STATION AiへのA-IDEA事務局の設置と機能強化

STATION Aiとの連携を強化するため、リアルな拠点としてSTATION AiにA-IDEA事務局を設置し、リアル・バーチャルを融合した拠点形成を図ります。

市町村が抱える社会課題・地域課題を解決するイノベーション創出支援

市町村が抱える社会課題・地域課題を解決するための官民連携プロジェクトの創出を目指すため、研修・ワークショップ及び社会課題の発掘(見える化)等を実施し、県内全域にわたるイノベーション・エコシステムの形成を図ります。

イノベーションプロジェクトの社会実装に向けた支援体制の強化

イノベーションから生み出されるソリューション・サービスの社会実装を促進するため、継続的な支援体制の強化を目指した調査・検討を実施します。

ソーシャルイノベーション創出基金の創設

新たにソーシャルイノベーション創出基金を設置(2025年7月施行)し、ソーシャルイノベーションを創出する人材の育成や社会実装に向けたイノベーションプロジェクトの支援などに取り組みます。

このページに関する問合せ先

   愛知県経済産業局革新事業創造部イノベーション企画課戦略企画・運用グループ
​   名古屋市中区三の丸三丁目1番2号 本庁舎地下1階

   電話:052-954-7423  メール:innovation@pref.aichi.lg.jp​