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はじめに

ページID:0255620 掲載日:2019年10月30日更新 印刷ページ表示

はじめに

1 協議題について

 愛知県義務教育問題研究協議会は、昭和48年に設置され、義務教育に関する基本的事項並びに当面する諸問題について、継続的に研究協議を行ってきました。平成22年度は協議題を「小中学校9年間を見通したキャリア教育の在り方について」と設定し、研究協議を行いました。

2 協議題設定の理由について

 近年、離職率の高さやフリーター志向の広まり、ニートと呼ばれる若者の存在が社会問題化しており若者の勤労観・職業観の未熟さや職業人としての基礎的資質・能力の低下などの問題が指摘されています。非正規労働者の増加や「大学全入時代」が到来する中、子供たちが将来に不安を感じ、学校での学習に自分の将来との関係で意義が見いだせずに、学習意欲が低下し、学習習慣が確立していない状況が見られます。
 また、小中学校では、キャリア形成の視点からの組織的・系統的な教育が十分行われているとは言えない状況にあります。職場体験活動についても、一過性のものとなっている場合が多いようです。子供の勤労観・職業観等をはぐくむ上で重要な役割を果たしてきた家庭や地域の教育力の低下が指摘されており、地域では職業人と身近に接する機会が減少し、家庭では親の働く姿が子供によく見えていない状況にあります。
 このような理由から本研究協議会は、小中学校9年間を見通したキャリア教育の在り方を協議することにしました。

3 手引の役割について

 本協議会では専門部会を設け、教師が児童生徒の指導を行う際に役立てることを主な目的として、この手引を作成しました。前半の理論編ではキャリア教育のとらえ方や進め方を、後半の実践編では、全体構想と授業案を掲載しました。これまでの授業のねらいや留意点、展開方法など、授業者の視点をキャリア教育の方向に少しシフトしてみることが、取組の第一歩だと言えます。この手引きをこれからの実践のためのガイドラインとして活用されることを期待しています。