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知多建設事務所 河川港湾整備課
河川港湾整備課
分掌事務
河川港湾整備課では、河川、砂防、港湾、漁港及び海岸事業の計画や施設整備等を行っています。
また、境川・逢妻川・猿渡川流域のうち東海市、大府市、東浦町内における雨水浸透阻害行為の許可に係る事務を行っています。
河川事業
知多建設事務所管内には、愛知県が管理する二級河川が42河川あり、その大半は、知多半島中央部の丘陵地から東西の三河湾、伊勢湾に流れ込む急勾配で延長の短い河川です。これらの河川は、過去の洪水や高潮による災害を契機に整備を進めてきています。特に、平成12年の東海豪雨では、甚大な浸水被害が発生し、更なる整備促進が切望されています。
そこで、各河川の浸水被害の状況や流下能力等を踏まえ、愛知県の当面の整備目標である「年超過確率1/5の規模の降雨」によって発生する洪水を安全に流下させるための整備を進めています。
また、河川には、多様な生物が生息・生育しており、特に瀬・淵や水際部の植生が、魚類等の餌場、産卵場、避難場となっていることから、これらの生物の生息・生育環境の保全にも十分配慮した整備を進めています。
砂防(土砂災害対策)事業
「砂防法」、「地すべり等防止法」、「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」に基づき以下の施設整備を進めています。
1.土石流等から下流部の人家、公共施設等を保全するために、砂防指定地において土石流を捕捉するため砂防堰堤等の整備を進めています。
2.地すべりから人家、公共施設等への被害を除却又は軽減するために、地すべり防止区域において、地下水を低下させる排水施設や地盤変動を抑止する施設等の整備を進めています。
3.急傾斜地の崩壊による災害から住民の生命を保護するために、自然がけに対して急傾斜地崩壊危険区域の指定を行い、擁壁工、法面工等の急傾斜地崩壊防止施設の整備を進めています。
また、土砂災害から住民の生命及び身体をまもるため、「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」に基づき土砂災害危険箇所から地形測量、区域設定の検討等の調査を進めており、順次「土砂災害警戒区域」等の指定をしています。
港湾事業
知多建設では地方港湾の河和港、師崎港、冨具崎港の3つの港を管理しています。
師崎港、河和港については、篠島や日間賀、伊良湖へと渡る高速船及びフェリーの発着拠点となっています。
師崎港では、地域再生計画に基づきフェリー岸壁の耐震対策工事が実施されています。
漁港事業
知多建設では第3種漁港の豊浜漁港と、第2種漁港の篠島漁港、師崎漁港を管理しています。
知多半島の周辺は豊かな漁場に恵まれ、県内でも最も水産業が盛んな地域であり、安全・安心で良質な水産物の安定的な供給拠点となっています。
これらの漁港では、耐震対策工事や、施設整備、老朽化対策等が実施されています。
海岸事業
知多建設事務所管内の海岸護岸や海岸堤防、水閘門などの海岸保全施設は、昭和34年の伊勢湾台風の災害復旧として昭和38年頃までに大半が築造されたものです。しかし、築後相当の年月が経過しているものが多く、海岸施設の経年劣化や波による損傷や機能低下が進行している。また、地球温暖化の影響等による高潮被害の増加の懸念もあることから、護岸の補強や嵩上げ、消波工の設置等により防護機能の回復、向上を図っています。さらに、発生が危惧されている東海・東南海地震に伴う津波対策として水門・防潮扉の改築等を進めています。