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令和元年度第2回愛知県義務教育問題研究協議会の概要

令和元年度第2回義務教育問題研究協議会を開催しました。

 本会は、本県の義務教育に関する諸問題について、研究協議を行う協議会です。今回の会議では、平成30・令和元年度の協議題「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方」について、御意見と御助言を頂きました。その内容を報告します。

 

研究協議会の概要                                                       

日時:令和2年1月24日(金曜日)午後2時から午後4時まで

会場:愛知県庁西庁舎 教育委員会室 

1 開会

2 教育委員会挨拶

3 会長・副会長挨拶

4 議事

(1)報告事項

○ 令和元年度愛知県義務教育問題研究協議会の経過について

(2)協議事項

○  プログラミング教育事例集「みんなでスタート!」(案)及び「プログラミングツールサポートブック」(案)について

○ 令和2年度研究協議の方向性について

<プログラミング教育事例集「みんなでスタート!」について>

・ 1ページでは愛知県が目指す「小学校プログラミング教育の在り方」をまとめている。文部科学省が示している内容を基に、プログラミング教育で育む資質・能力を身に付けるために、例として引き出したい子供の姿をまとめた。

・ 2ページにはプログラミング的思考を支える三つの要素をまとめた。3ページからは来年度の教科書で、どの学校も実践することを踏まえて二つの事例を提案した。     

・ 5、6ページの6年理科の内容では、電気の有効利用をするためのプログラミング教育の実践をまとめた。STEAM教育にも通じるものである。メッシュ、マイクロビット等、本実践で活用できる代表的な教材についても紹介している。

・ 7、8ページではビスケットというプログラミングソフトを使って、漢字の部分(へんやつくり)を学ぶ実践を掲載している。また、9ページにはビスケットを活用して、学級水族館をクラス全員で作るという取組を紹介している。

・ 10ページには県の研究委嘱校である豊橋市立嵩山小学校の実践を紹介している。11~12ページでは岡崎市、春日井市、大府市、高浜市など、先行的にプログラミング教育に取り組んでいる市町村や学校を紹介している。

・ 13ページは企業との連携、あいちSTEM教育事業との連携について、14ページでは文部科学省の発信している情報をインフォメ-ションとして紹介している。

・ 15ページではプログラミング教育を学校全体として、一年間どのように取り組んでいくのか、いわゆるカリキュラムマネジメントの観点から、年間取組例として、各学年でプログラミング教育として利用できる学習内容の紹介をしている。

<プログラミングツールサポートブックについて>

・ 使用ソフトであるスクラッチとビスケットについて、初心者でも使い方等を理解できるように、プログラミング教育初心者を想定して、その仕組みを簡単にまとめた。

・ 授業の準備時に、手元に置いて現場の先生方が使用しやすいように別冊とした。

<協議内容議事録>

(質問は「○」  回答は「→」  意見は「・」)

○ 事例集7ページ「漢字の部分を学ぶ場面から」の実践と9ページ「学級水族館をつくろう」の実践が2年生対象としてあるが、理由があるのか。2年という記載はあるが、「中学年」というように幅があっていいのかどうか。

→ この事例集は、専門部会の先生方が各学校で行った実践をもとに作成している。あくまでも例であるので、各地区の実情に応じながら対応されるとよいと考えている。

→ プログラミング教育の研究については、2年間の継続研究で行っている。昨年度作成した事例集の記載内容をもとに、専門部会委員が自校の2年生で実践を行ったので、このような表記としている。

→ 昨年度、義務教育問題研究協議会でリーフレットや事例集の研究に携わった。作成した事例集の中に、2年生の国語の教材で、漢字を部首に注目して学ぶ単元がある。その単元をもとに実践を行い、このページを作成したので2年生としている。

○ 本事例集の対象者は教員か。GIGAスクール構想による、一人一台パソコンの導入で状況は変わってくる可能性もある。先生方は学習指導要領との整合性を大切にする。その際、学年表記の弾力性等の角度からも見るとよい。どのくらいの期間で、本事例集を使用するかの見通しや、事例集を出すスピード感等も重要である。どこに向けて、何をメッセージとして出すのかは意識する必要があるがどう考えるか。

→ 文部科学省からも、プログラミング教育については明確な時間の規定がない状況である。学習指導要領に例示されている、必ず実践するべき内容がA領域とされている。本事例集でいえば、3ページ5年生算数、5ページ6年生理科の学習になる。

→ 教科書に記載がない学習内容になると、学校や先生方がカリキュラムマネジメントを実施していくことになる。「最低限これをやりなさい」ではなくて、「こんなこともできるのではないか」という視点で、対応していく必要がある。今回のこの資料が、10年後に向けて前向きに行うための土台だと考えていただけるとありがたい。

(会長意見)

・ 専門部会として、文部科学省が示している「A」「B」「C」の領域を分けることを意識し、整理しながら本事例集を作成していると考えている。

(意見)

・ 5ページ、プログラミング年間取組例は、もう少し例として挙げる学習内容が多くてもよいのではないか。例えば、アンプラグドプログラミングについては先行実践が少ないので、事例をもう少し増やしていくとよいのではと思う。

・ 取り上げた事例は、昨年度作成の事例集と、今年度の事例集に取り上げた内容をまとめたものである。アンプラグドプログラミングについては、豊橋市立嵩山小学校の実践や、先行している学校で取り組んだ事例を入れていく手法もあるので検討したい。

・ 文部科学省の教材も14ページで紹介している。各学校がその教材をもとに実践を発展させていくことは、大切にしたい。

・ この事例集のスタンスは、「どの先生でも、どの学校でも、初めてでも安心して取り組んでいただく」である。そのため、あまりたくさんの事例を載せることが、現場への圧迫感につながってしまってはいけないと感じている。もし事例を加えるのであれば、厳選をしながら検討していきたい。

・ 学校によって、例えば正多角形の単元でプログラミングの場面をどう扱いたいかによって、実践の深さも変わってくる。スクラッチを深く実践しようとすると、算数のこの単元だけでは不足する。深く実践しようとはせず、算数教材の関連として行うならば、この事例集で対応ができる。

・ この事例集で対応する学校もあれば、更に深めていく学校もある。その中で、県教委としてハードルをあまり高くしてはいけないので、本事例集としてはこのような押さえとしている。

・ 名古屋市は、これを必ず押さえてほしいという意識ではなく、教育課程は押さえた上で、スクラッチを体験したり、アンプラグドを載せたりしている。事例集とは違うが、これができますよ、という形で提示している。しかし、プログラミング教育の本質部分を学習しないと意味がないのではとも考えている。

・ 理科でプログラミングを実践する場合には、マイクロビット、メッシュ等、教材の使用に費用が発生する。各学校での予算配当も違うので、6ページでは、幾つかの選択肢を紹介している。

・ 一番心配なのは、この事例集が各学校で実践できるレベルになっているのか、実践されていくのかということである。教員の構成をみると、20代、50代が多く、とりわけ50代についてはうまく対応できるかがやや不安である。相当な研修が必要だと感じるが、どういったレベルを対象に作成したのか、どんな方法でこの事例集を普及させていけばよいのかなど、検討していく必要性も感じる。

・ 5年算数では要点を押さえつつ、プログラミングのポイントも押さえている。この内容はそんなに難しくもなく、全教員を対象としたいと考えている。6年理科は教材を使うこともあり、すぐには実践できない先生がいるかもしれない。

・ 10年後は教育も変わる。企業で働く方々と同様に、先生たちも変わっていかなければいけない。カリキュラムマネジメント、校内研修、行政のサポート、それぞれが待ったなしであると考える。

・ 嵩山小学校のプログラミング教育導入時も最初は大変だった。しかし、新しいことに取り組むと、新たに活躍できる方がいて、先生たちの関係性も変わっていく。そのよさがあったと感じる。

・ 嵩山小学校には、豊橋科学技術大学のサポートが入っている。大学、民間企業が手を挙げてサポートできるようになる、という導入のハードルを下げるようなものが可視化されるとよい。

・ 文部科学省は、かなりのスピードでプログラミング教育を進めていると感じる。一方、先生たちは一歩一歩、歩を進めている実態がある。そうした現実の中で、本事例集はまねればできるよ、というスタンスなのでよいと思う。

・ キャリアのある先生は、自分の授業は壊さないが、満足はしていない。経験を積まれた先生でもやる気を出し、若い教師に聞いて自分で工夫をしていく。そんな教師集団が望ましい。そんな意味ではこのような事例集もよいと思う。

・ 春日井市立出川小学校の実践が記載されていたが、ICTやプログラミングの学習の指導と並んで、学習規律の重要性に言及されていた。教師の力量として、黒板でできないことはパソコン画面でもできないということが指摘されていた。その意味では、ある程度、力量、キャリアのある先生が、更に質の高い授業を作り上げる力があるのではないか。その部分はベースが揺らぐことはないと考える。

・ 大府市も時間を決めてタブレットを使うときには、一人一台が使える環境となっている。話合いの大切さ、という観点からは、それぞれのタブレットに入力すると、電子黒板に全員の考えなどが並べて表示されるようになっており、そこでみんなの意見をシェアすることができる。

・ 名古屋市でも小学校によっては先行的に実践を進めているところもある。また、岡崎市なども、カリキュラムをしっかり作成し、取り組んでいると聞いている。それを紹介するなど、事例としてもデータベースの蓄積になるとよい。

・ 教育センターの研修で使用すると考えると、この事例集を見て、新しくプログラミング教育に取り組む先生には分かりやすいと感じる。まず先生方が使ってみるのにはよいと思う。

・ 教育センターでの研修後、ある受講者がスクラッチを使った正多角形の内容を自宅でも子供に取り組ませた。その中で、試行錯誤して60度の角度や線対称の考え方に気付き、子供の自信につながった話を聞いた。

・ プログラミング教育導入の段階なので、義務教育段階としてのレベルを示していけばよいのではないかと考える。

・ ICT機器をどのように準備するのか、先生の研修をどうしていくべきか、考えていかなければならないと感じる。

・ 保護者の立場から、子供の学校はまだエアコンも入ったばかりで、パソコンなどはまだまだ導入が進んでいないと感じる。自分たちの子供は遅れてしまうのではないかと、保護者の立場では不安がいっぱいというのが正直な意見である。そのような保護者の意見もくんでいただけるとありがたい。

<サポートブックについて>

・ スクラッチマニュアルの言葉は少し難しいかと思う。ブロックの後ろに、ブロック、スプライトなどに補足の言葉があればいいのではないか。両方照らし合わせながら、始めやすいものにしてもよいのではと思う。

・ 実際の使い方は動画の方が分かりやすいのだが、インフォーメーションとして載せた文科省のホームページなどには、操作の仕方が動画として説明されている。そちらも役立ててほしい。

・ 9ページは現職研修にも使える狙いももって作成しているとのことなので、その狙いが分かるような表記も入れられるとよい。。

・ 配付時期は、3月だと時期的に遅いのではという御意見もあるが、昨年度もリーフレットで示していて、その内容を基に学校現場では準備がほぼ進んでいると把握している。 

 

【委員了承】

<令和2年度研究協議の方向性について>

・ 企業側は、「Society5.0の時代に必要となる資質・能力の育成」「SDGsの実現」に向けた取組に着目している。

・ 「外国人教育の在り方」については、外国にルーツをもつ児童生徒への日本語教育についてだと思うが、外国人がいない自治体もあるので、全県共通のテーマとしてはどうだろうか。

・ ダイバーシティという観点から議論を重ねるのも大切だと思う。

・ 学習用パソコン一人一台の時代が近づいているのでそれに向けた準備も必要であると考える。

・ 英語や道徳については不安があるのは事実だが、一番不安なのは学習評価の問題である。

・ テーマの下に詳細なサブテーマを作って、2年間のよいものにしていかなければならない。

・ 来年度の第一回の会議で方向性を確認したい。

5 連絡事項

6 閉会の挨拶

7 閉 会

 

問合せ

愛知県 教育委員会事務局 義務教育課

E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp