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9月24日~9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です
知ってほしい、結核のこと
9月24日~9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です
「結核はまだまだ身近な病気です」(結核予防週間における標語)
日本国内で結核を発病する方は令和5年は年間10,096人でした。いまも全国で1日平均28人が結核と診断されています。医療や生活水準の向上により、薬を飲めば完治できる時代になりましたが、まだまだ現役の感染症です。特に、患者の高齢化と外国生まれの患者の増加が課題となっています。
半田保健所管内では、令和5年は18人が新たに結核と診断され、そのうち70歳以上が12人(66.7%)と、新規患者のうち2人に1人は70歳以上の方です。また、外国生まれの患者は3人(16.7%)でした。
近年、日本は低蔓延国の仲間入りはしましたが、決してまだ終わった病気ではありません。改めて結核のことを知ってください。
1 結核ってどんな病気?
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。
菌を出している肺結核患者の咳やくしゃみなどの「しぶき」といっしょに、結核菌が空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことで人から人にうつります(空気感染)。
結核に感染してもすべての人が発病するわけではありません。健康であれば、免疫力が結核菌の増殖を抑え込みます。免疫力が低下し、増殖を抑えきれなくなると発病します。
2 こんな症状に注意!
結核の初期症状は風邪とよく似ています。主に咳や痰、発熱や全身倦怠感などの症状が出現することが多く、その他の症状として、体重減少や食欲不振、寝汗などが出現することもあります。
☑せきが2週間以上続く
☑痰が2週間以上続く
☑微熱が続く
☑からだがだるい
⇒こんな時は医療機関を受診し、胸部エックス線検査を受けましょう!
3 もしも結核を発病したら?
結核と診断されても、3~4種類の薬を6~9か月間毎日きちんと飲めば治ります。
しかし、症状が消えたからといって治療の途中で服薬を止めてしまうと、完全に治りきらず、菌は抵抗力をつけ薬が効かなくなる危険性があります。保健所は確実に治療ができるよう、服薬のお手伝いをしています。
4 正しく知ることが予防の第一歩
結核の予防には、普段から健康的な生活を心がけ、免疫力を高めておくことが重要です。早く見つけることは重症化を防ぐだけではなく、身近な人への感染の拡大を防ぐためにも大切です。症状がなくても、定期的に健診を受けましょう。
また、抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、予防にはBCG接種が有効です。市町村の広報等の案内に従って、接種してください。
5 結核医療費公費負担制度について
入院勧告(感染症法第37条) | 通院医療(感染症法第37条の2) | |
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公費負担内容 |
各種医療保険を適用された医療費の自己負担額を公費で負担します。 ただし、市町村民税所得割の額が56万4千円を超える方は、月額2万円を限度とし一部負担があります。 |
結核医療に必要な費用を自己負担5%とし、残り95%を保険者と国・県(保健所を設置する市)が負担することになっています。 |
必要書類 |
・結核医療費公費負担申請書 ・患者さんと同一世帯全員の住民票(発行日から3か月以内のもので、続柄が記載されているもの) |
・結核医療費公費負担申請書 ・診断書 ・エックス線直接撮影写真(申請前3か月以内に撮影したもの) |
結核Q&A
- 結核Q&A(愛知県保健医療局感染症対策課ホームページにリンク)では以下の質問について掲載しています。
Q1 結核とは?
Q2 最近の結核事情は?
Q3 結核はどのように感染するの?
Q4 結核に感染するとどうなるの?
Q5 結核は「肺」以外にはおこらないの?
Q6 結核に感染したかどうかを知る方法は?
Q7 BCGとはなんですか?
Q8 結核の治療方法は?
Q9 愛知県で結核病床がある病院は?
Q10 結核医療費の公費負担って? (結核の各種様式のダウンロードあり)
Q11 結核予防のためには?
Q12 結核と保健所の関係は?
Q13 結核とエイズ?
Q14 世界の結核の状況は?