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沖合底びき網漁船ができるまで

ページID:0084253 掲載日:2015年9月9日更新 印刷ページ表示
沖合底びき網漁船

        沖合底びき網漁船

東三河管内の蒲郡市では、県内で唯一、沖合底びき網漁業*が営まれています。現在、蒲郡市内で沖合底びき網漁船が新たに造られていますので、その様子を紹介します。

*沖合底びき網漁業:底魚を漁獲の主対象としている底びき網漁業の一種。沖合底びき網漁業は複数県海域をまたいで操業するため農林水産大臣の許可が必要な指定漁業となっています。愛知県に所属している沖合底びき網漁船の操業は和歌山県沖から静岡県沖と東京都大島周辺の水深100~500mの海域でおこなわれています。主な漁獲物はメヒカリ(アオメエソ)、ニギス、アカザエビなど。

沖合底びき網漁船ができるまで(起工式~中間測度)

起工式の様子

起工式の様子(左写真)と切り出された部材(右写真)

平成27年3月19日に蒲郡市内の造船所で、蒲郡漁業協同組合西浦支所所属の沖合底びき網漁船の建造が始まりました。

新造船では、漁獲物衛生管理の高度化や作業性及び安全性の向上に取り組むこととしており、以下のような装備や特徴を有しています。

漁獲物衛生管理の高度化:海水殺菌装置、氷粒がとても細かいシルクアイス装置など
作業性及び安全性の向上:クレーン、サイドスラスター、魚倉口の改良など
環境に配慮した船体材質:再利用可能なアルミ軽合金製

各部の組み立て

4月中旬:各部の組み立てが始まりました。左の写真が操舵室がある高さ約4mの船橋、右の写真が全長約23mの船底です。

バルバスバウの設置

4月下旬(左写真):漁船の上下が返り、上甲板が張られました。手前の穴は漁獲した魚を保存する魚倉に、中央の穴は主機関や発電機などを収容する機関室になります。

5月中旬(右写真):船首に丸くつきだした「バルバスバウ」が設置されました。これは、船が進むときに起こる波の抵抗を打ち消すためのもので、燃費の向上が見込めます。

主機関やプロペラ

5月末:主機関(左上写真)やプロペラ(左下写真)などの主要設備が到着しました。右写真は、船底を船尾方向から見たもので、プロペラ軸が外に出る穴(スタンチューブ)の様子が分かります。

中間測度

6月上旬:船の中間測度*が行われました。船室などの上部構造物が備え付けられると正確な船の容積を測定できないので、中間測度であらかじめ測定しておきます。

*測度:船の容積を測定し、総トン数を算出すること。船舶における総トン数は、重量ではなく容積

 

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問合せ

愛知県 東三河農林水産事務所

E-mail: higashimikawa-nourin@pref.aichi.lg.jp