本文
インフルエンザが流行しています!~患者報告数が過去最高、全国最多となっています~
1 概要
愛知県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の医療機関のうち195か所を定点として、インフルエンザについて発生動向調査を実施しています。
この調査結果を基に、平成30年12月27日(木)にインフルエンザ警報を発令したところですが、平成31年第2週(1月7日(月)から1月13日(日)まで)における愛知県全体の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者の報告数注1)が75.38となり、発生動向調査が始まった平成11年以降、一番高い値となりました。
なお、この値は全国の都道府県の中でも一番高い値となっています。
さらに、平成31年第3週(1月14日(月)から1月20日(日)まで)における報告数が、81.86となり、最高値を更新しています。
注1) 定点医療機関当たりの報告数:定点医療機関からの1週間の総報告数÷定点医療機関数
2 インフルエンザ患者の定点医療機関当たりの報告数推移
定点医療 機関数 |
第1週 | 第2週 | 第3週 | |
---|---|---|---|---|
(12/31~1/6) | (1/7~1/13) | (1/14~1/20) | ||
愛知県 (保健所設置市を含む) |
195 | 46.42 | 75.38 | 81.86 |
全国 | 約5,000 | 16.30 | 38.54 | - |
(参考)過去5年間の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者の報告数(シーズン最高値)
シーズン |
報告数 |
報告週 |
H25/26年 |
38.22 |
第6週(2/3-2/9) |
H26/27年 |
60.94 |
第4週(1/19-1/25) |
H27/28年 |
58.51 |
第6週(2/8-2/14) |
H28/29年 |
54.49 |
第4週(1/23-1/29) |
H29/30年 |
62.60 |
第5週(1/29-2/4) |
3 今シーズンの特徴
愛知県では、平成30年/31年シーズンは病原体定点等から寄せられた検体からA型(AH1pdm09、AH3)インフルエンザウイルスが検出されています。
4 インフルエンザについて
インフルエンザは、毎年12月上旬から1月に流行が始まり、1月から3月にかけて流行します。
鼻水、くしゃみ、咳など一般的な風邪の症状に加えて、突然の38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身の症状が突然現れます。
また、小児では急性脳症、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
5 予防・治療について
- インフルエンザワクチンの接種を受けましょう。
- 咳などの症状がある場合は、マスクを着用するなど「咳エチケット注2)」を心がけましょう。
- 外出後等には、石けんで手洗いをしましょう。
- 空気が乾燥するとインフルエンザにかかりやすくなるので、室内では加湿器等で適度な湿度を保つようにしましょう。
- 十分な休養とバランスの取れた食事を日頃から心がけましょう。
- インフルエンザが流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
- かかった時は早めに医療機関を受診し、休養をとりましょう。水分を十分に補給しましょう。
- 小児、未成年の患者では、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと徘徊する等の異常行動を起こすおそれがあるので、自宅で療養する場合は、少なくとも2日間、保護者等は小児、未成年者が一人にならないよう配慮しましょう。また、これに加え、小児・未成年者が「容易に住居外に飛び出さないための対策注3)」をとるよう心がけましょう。
注2)
・咳やくしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
・鼻汁、痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
注3)
・高層階の住居の場合
→玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行いましょう。(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含みます。)
→ベランダに面していない部屋で寝かせましょう。
→窓に格子のある部屋がある場合にはその部屋で寝かせましょう。
・一戸建ての場合
→上記対策に加え、できる限り1階で寝かせましょう。
6 過去の注意報・警報の発令状況
シーズン |
流行入り(開始) |
注意報 |
警報 |
警報解除 |
---|---|---|---|---|
H18/19年 |
第52週(12/25~12/31) |
平成19年2月1日 |
平成19年2月8日 |
平成19年5月10日 |
H19/20年 |
第49週(12/3~12/9) |
平成20年1月11日 |
平成20年1月24日 |
平成20年4月3日 |
H20/21年 |
第49週(12/1~12/7) |
平成20年12月11日 |
平成21年1月22日 |
平成21年4月16日 |
H21/22年 |
第33週(8/10~8/16) |
平成21年9月28日 |
平成21年10月8日 |
平成22年2月18日 |
H22/23年 |
第51週(12/20~12/26) |
平成23年1月19日 |
平成23年1月26日 |
平成23年4月27日 |
H23/24年 |
第48週(11/28~12/4) |
平成23年12月7日 |
平成23年12月21日 |
平成24年4月11日 |
H24/25年 |
第51週(12/17~12/23) |
平成25年1月8日 |
平成25年1月16日 |
平成25年4月17日 |
H25/26年 |
第51週(12/16~12/22日 |
平成26年1月9日 |
平成26年1月22日 |
平成26年4月30日 |
H26/27年 |
第48週(11/24~11/30) |
平成26年12月24日 |
平成27年1月6日 |
平成27年3月18日 |
H27/28年 |
第1週(1/4~1/10) |
平成28年1月20日 |
平成28年2月3日 |
平成28年4月27日 |
H28/29年 |
第46週(11/14~11/20) |
平成28年11月30日 |
平成29年1月11日 |
平成29年4月5日 |
H29/30年 |
第48週(11/27~12/3) |
平成29年12月21日 |
平成29年12月28日 |
平成30年4月5日 |
H30/31年 |
第48週(11/26~12/2) |
平成30年12月12日 |
平成30年12月27日 |
ー |
- 流行入りの基準:県内全域で「一定点医療機関当たり1」を上回った場合
- 注意報発令の基準:一以上の保健所管内で「一定点医療機関当たり10」を上回った場合
- 警報発令の基準:一以上の保健所管内で「一定点医療機関当たり30」を上回った場合
- 警報解除の基準:全ての保健所管内で「一定点医療機関当たり10」を下回った場合
7 インフルエンザの発生状況について
県内における今シーズンのインフルエンザ発生状況は、健康対策課のインフルエンザ情報ポータルサイト(https://www.pref.aichi.jp/kenkotaisaku/influ/index.html)でご覧になれます。
なお、愛知県衛生研究所のウェブサイト(https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/)において、今シーズンのインフルエンザ発生状況などについて情報提供しています。
問合せ
愛知県 健康福祉部 保健医療局
健康対策課 感染症グループ
担当:長尾、久野
電話:052-954-6272
内線:3160、3161
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp