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大雨による河川のはん濫に備えて 《日光川流域排水調整》
日光川流域排水調整ルールについて
二級河川日光川流域において、流域の排水のために設置された排水機の排水調整は、現在の河川の整備水準を上回る洪水に見舞われ、河川からの越水及び堤防の決壊などによるはん濫のおそれがあるとき、外水はん濫による沿川の甚大な浸水被害の発生を回避し、人的被害の防止並びに財産及び経済的被害を軽減することを目的として、実施するものです。
平成22年7月1日から新しい日光川流域排水調整ルールで運用しております。
平成25年4月1日から破堤・越水時の対応の見直しに伴う、日光川排水調整ルールの改定を行い運用しております。
(日光川排水調整要綱第八条2項関係 別図)
経緯
- 海抜ゼロメートル地帯が広がる日光川流域では、川への排水はポンプによる汲み上げが多く、下流部を中心に約2/3の地域がポンプによる排水が必要となっています。
- 愛知県ではネックポイント(堤防高不足や流下能力不足)の解消や河道整備など治水事業を鋭意進めているところですが、河川整備には莫大な予算と時間が必要です。その間に現在の河川の整備水準を超えるような大雨が降ると川から水が溢れるなど大災害の発生が心配されます。
- 大災害を避けるため、最後の手段として、やむなくポンプの運転を停止しようという取り決めが排水調整ルールです。
- ポンプを停止することによって地域からの排水は困難になり、浸水被害が発生する場合もありますが、壊滅的な被害の回避を目的とするものです。
- 日光川流域では、昭和51年9月の目比川破堤を契機に、昭和52年9月よりルールを運用しています。
写真:日光川河口
排水調整実施時のイメージ図
- (haisuityousei2 [PDFファイル/121.35 KB])
排水調整時のイメージ図
日光川流域排水調整ルールの概要
排水調整ルール
単位流域(※1)内の排水機管理者は、基準地点(※2)の基準水位(※3)に到達した場合、河川管理者等からの河川水位情報により排水機の運転停止の準備及び停止を行います。
排水調整の流れ図
※1 単位流域
日光川流域を以下の3区域に分けております。
- 日光川下流域・・・・西尾張中央道(新日光川橋)より下流の日光川が排水を担う流域
- 日光川上流域・・・・西尾張中央道(新日光川橋)より上流の日光川が排水を担う流域
- 戸田川流 域・・・・戸田川排水機場より上流の戸田川が排水を担う流域
※2 基準地点
排水調整を判断するために観測する水位観測所は以下のとおりです。
- 日光川下流域・・・・日光川内水位観測所(飛島村)
- 日光川上流域・・・・古瀬水位観測所(愛西市)
- 戸田川流 域・・・・戸田水位観測所(名古屋市)
※3 基準水位
河川管理者から関係機関へ通知する水位は、以下のとおりです。
- 準備水位・・・・排水機の運転を停止する準備態勢に入るよう通知する水位
- 停止水位・・・・排水機の運転を停止するよう通知する水位
- 再開水位・・・・排水機の運転を再開するように通知する水位
単位流域 | 日光川下流域 | 日光川上流域 | 戸田川流域 |
---|---|---|---|
基準地点 | 日光川内水位観測所 | 古瀬水位観測所 | 戸田水位観測所 |
準備水位 | 標高+1.05m | 標高+1.50m | 標高-1.90m |
停止水位 | 標高+1.35m | 標高+1.70m | 標高-1.70m |
再開水位 | 標高+1.25m | 標高+1.60m | 標高-1.75m |
その他
万が一、名鉄津島線以南で越水や破堤した場合は、下流側から逆流する可能性があることから流域の甚大な被害の拡大を防ぐため、流域の排水機(戸田川流域を除く)を全て停止します。
日光川排水調整要綱
日光川流域排水調整要綱
- 日光川流域排水調整要綱1 (youkou1 [PDFファイル/130.64 KB])
日光川流域排水調整要綱1
- 日光川流域排水調整要綱2 (youkou2 [PDFファイル/113.43 KB])
日光川流域排水調整要綱2
- 日光川流域排水調整要綱3 (youkou3 [PDFファイル/392.54 KB])
日光川流域排水調整要綱3
Q&A
番号 | 質問内容 | 回答ファイル |
---|---|---|
1 | 日光川流域とは? | Q&A(その1) |
2 | 排水機とはどのようなもの | Q&A(その1) |
3 | 排水調整とはどのようなもの | Q&A(その1) |
4 | どんなとき排水調整するの | Q&A(その1) |
5 | 排水調整をしないとどうなるの | Q&A(その2) |
6 | どのように排水調整するの | Q&A(その2) |
7 | 戸田川、福田川、蟹江川、新堀川、目比川に排水する排水機場も止めなければならないの | Q&A(その2) |
8 | 排水調整したら、被害が発生しないの。被害が発生したときはどうしたらよいの | Q&A(その2) |
9 | 排水調整が不要なように河川を整備して | Q&A(その2) |
Q&A
連絡先
詳しくは下記まで問合せ下さい。
所属名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
建設部河川課 管理G、企画G | 〒460-8501 名古屋市中区三の丸三丁目1番2号 | 052-954-6552(管理G) 052-954-6553(企画G) |
尾張建設事務所 維持管理課 | 〒460-0001 名古屋市中区三の丸二丁目6番1号 | 052-961-7211 |
一宮建設事務所 維持管理課 | 〒491-0053 一宮市今伊勢町本神戸字立切1-4 | 0586-72-1415 |
海部建設事務所 河川整備課 | 〒496-8533 津島市西柳原町1-14 | 0567-24-2084 |
問合せ
愛知県 建設部 河川課 企画グループ
E-mail: kasen@pref.aichi.lg.jp