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健康に配慮した飲酒
飲酒は健康だけでなく、様々な影響を及ぼします。一人ひとりがアルコールのリスクを理解し、どのような影響があるか、自分にあった飲酒量を決め、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。
「第3期健康日本21あいち計画」における「飲酒」に関する目標
愛知県では、すべての県民が「生涯を通じて、健康でいきいきと過ごす」ことができるよう、2024年度から2035年度までの12年を計画期間とする「第3期健康日本21あいち計画」を策定し、行政や関係機関、関係団体等が連携を図り、県民の健康づくりを総合的に推進しています。
「第3期健康日本21あいち計画」の基本目標と4つの基本方針
<基本目標> 健康長寿あいちの実現(健康寿命の延伸と健康格差の縮小)
<4つの基本方針>
基本方針(1) 生涯を通じた健康づくり ~ライフコースアプローチと健康~
基本方針(2) 疾病の発症予防及び重症化予防
基本方針(3) 生活習慣の見直し
基本方針(4) 社会で支える健康づくり ~自然に健康になれる環境づくり~
基本方針(3)「生活習慣の見直し」では、「飲酒」を始め、「栄養・食生活」、「身体活動・運動」などの6分野について、目標を定めて取組を行っています。
目標
「飲酒」に関して、次の2つを重点目標に掲げ、様々な取組を実施しています。
1 生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の減少
<生活習慣病のリスクを高める量とは?>
男性では、1日当たり、純アルコール40g以上 (ビールであれば、中瓶2本以上)
女性では、1日当たり、純アルコール20g以上 (ビールであれば、中瓶1本以上)
※上記の目安は、飲酒量の上限としてここまでは飲んでも良いというものではありません。
飲酒量が少ないほど、飲酒による健康へのリスクは少なくなるという報告もあり、
飲酒量を出来る限り少なくすることが大切です。
※飲酒による疾患への影響については、年齢、性別、体質などの違いにより個人差
があります。
2 20歳未満の者の飲酒をなくす
主な取組
・ 保健所及び精神保健福祉センターにおける電話や面接等によるアルコールに関する相談の実施
・ 市町村や学校と連携し、20歳未満の者の飲酒が発育・発達や健康へ与える影響についての教育
の推進 など
健康に配慮した飲酒について
健康に配慮した飲酒の仕方については、例えば以下のような配慮等をすることが考えられます。
- 自らの飲酒状況を把握する
- あらかじめ量を決めて飲酒をする
- 飲酒前又は飲酒中に食事をとる
- 飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収出来るようにする
- 一週間のうち、飲酒をしない日を設ける
厚生労働省では、国民それぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断に資する
「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を作成しています。
本ガイドラインには、飲酒に係る留意事項や、研究結果に基づく疾病ごとの発症リスクが上がる
飲酒量(純アルコール量)に関する情報も掲載されていますので、参考としてください。
アルコール健康障害への対策
アルコール健康障害とは、アルコール依存症その他の多量の飲酒、未成年者の飲酒、妊婦の飲酒等の不適切な飲酒の影響による心身の健康障害のことをいいます。
愛知県では、アルコール健康障害に関する対策を総合的に推進していくため、2024年度に、「第2期愛知県アルコール健康障害対策推進計画」を策定しました。
また、国においては、国民の間に広くアルコール関連問題に関する関心と理解を深めるため、11月10日から16日までをアルコール関連問題啓発週間と定め、様々な啓発を行っています。
アルコール健康障害の問題は、本人のみならず、家族への深刻な影響や、重大な社会問題を生じさせる危険性の高い、誰もが関わりのある問題です。県民の一人一人が理解し、自らアルコール健康障害の予防に取り組むことが大切です。あなたと大切な人の健康を守るために、適正飲酒を心がけましょう。
アルコールと健康に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。