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衣浦港の概要

ページID:0471138 掲載日:2021年10月1日更新 印刷ページ表示

衣浦港の概要

衣浦港の概要

衣浦港全景

 衣浦港は、知多半島と西三河地区に囲まれた南北約20kmの細長い形状の港で、5市3町(半田市・碧南市・刈谷市・西尾市・高浜市・東浦町・美浜町・武豊町)にまたがっています。
 南北のほぼ中央部には港の中枢である中央ふ頭があり、東側の碧南市と西側の半田市からそれぞれ突き出たような形で配置されています。また、中央ふ頭の東地区と西地区は海底トンネルで結ばれ、衣浦港の東西を結ぶ交通の要となっています。工業用地の造成や施設整備の進捗に伴い、臨海部には輸送機械や製鋼所などの製造業や発電所などの基幹産業を中心とした企業が進出し、知多・西三河地域の流通拠点としてのみならず、高次加工型産業を中心とする工業港として発展してきました。
 本港の背後である知多・西三河地域は機械工業を中心とする高度産業集積に特色があり、今後はこの技術集積を基盤として先端産業分野に関する高度技術産業拠点の形成が期待されています。

衣浦港港湾計画の基本方針

 2020年代前半を目標年次として以下のように港湾計画の方針を定めております。

(1)【物流・産業】~知多・西三河地域の産業を支える物流拠点としての港づくり~

  • 知多及び西三河地域におけるばら積み貨物の取扱拠点として、大型化した船舶に対応するとともに、老朽化した埠頭の再編・集約及び不足する埠頭用地を確保し、港湾利用者の使いやすさに配慮した港湾機能を確保する。
  • 臨海部における産業活動を支援するとともに、将来の衣浦港への要請にも対応可能な港湾空間を確保する。
  • 背後圏とのアクセス(東西軸・南北軸)を強化するために、背後圏における道路整備と連携しながら、臨港交通体系の充実を図る。
  • サービス水準の向上などによる港湾の競争力強化を目指して、民の視点を取り入れた効率的な港湾運営を推進する。

(2)【交流・環境】~豊かな地域資源を活かした快適な港づくり~

  • 多くの歴史的・文化的・産業的な地域資源を活かした親しまれる港湾空間の形成を図る。
  • 自然環境及び漁業活動との共生を継続し、豊かな環境を健全な状態で将来世代に継承していく。
  • 港湾及び周辺地域で発生する浚渫土砂・廃棄物等を、産業活動を支援する用地造成や、干潟造成などの環境改善に有効活用する。

(3)【安全・安心】~災害に対して粘り強い港づくり~

  • 東日本大震災の教訓を踏まえ、東海・東南海・南海地震等の地震・津波対策の推進として、災害発生時における背後圏への緊急物資輸送に必要な耐震強化岸壁の整備水準を確保するとともに、継続的な経済活動を可能とする港湾機能を確保する。
  • 台風や高潮、津波などの風水害に対して、高潮防波堤や海岸保全施設等による地域の安全と港湾活動の継続を可能にするため、台風・高潮・津波対策を推進する。
  • 港湾施設の計画的な維持管理を行い、必要な港湾機能を確保する。

(4)港湾空間のゾーニング

 以上の方針のもと、「物流・産業」「交流・環境」「安全・安心」の多様な機能を適正に配置し、効率性、快適性、安全性の高い港湾空間を形成するため、港湾空間を以下のように利用する。

  1. 亀崎地区の亀崎埠頭周辺、中央西地区、武豊地区の武豊北埠頭周辺、中央東地区及び外港地区は、物流関連ゾーンとする。
  2. 亀崎地区から武豊地区及び高浜地区から西尾地区にかけての地区は、産業関連ゾーンとする。
  3. 東浦地区から美浜地区及び刈谷地区から西尾地区にかけての地区は、交流関連ゾーンとする。
  4. 耐震強化岸壁が位置する中央西・東地区、武豊地区及び外港地区をはじめ、港口部の高潮防波堤や海岸保全施設等を含めた美浜、碧南、西尾及び一色地区は、防災関連ゾーンとする。
  5. 武豊地区1号地周辺及び碧南地区2号地周辺は、エネルギー関連ゾーンとする。

地質

 衣浦地域の一般的な地質は、地表より沖積層、洪積層、第三紀層と続き、最上部の沖積層はさらに表層砂層、上部シルト質粘土層、上部砂層という構成を示す。上部シルト質粘土層は、貝化石に富む海域性の軟弱層で上部砂層と共に低地のほぼ中央線に沿い、現海底下の谷を埋めて発達しており、この沖積層の下に洪積層が続いている。

潮流

 三河湾の流況について全体としては、ほぼ高・低潮時頃に転流し、下げ潮は湾外に流出し、上げ潮は湾内に流入して高・低潮後3時間後に最強流速になる標準的な流況で、最大潮時は、中山水道立馬崎沖合で最強流速が約0.5m/secに達することがあるが、ほぼ湾口部で0.3~0.5m/sec、湾中央部で0.2m/sec、湾奥部では0.1m/sec程度の最大流速となっている。
  鉛直方向の変化は、半日周潮流については海面下1mから7mまで流向流速ともほとんど変化は認められないが、海底上1m層では流速が半分程度に減速されている。

波浪

 伊勢湾内における波は、周期は長くても6~7秒程度。また、本港における波浪の計算にあたっては、知多半島により外洋からの侵入波はほとんどさえぎられるため、湾内で発生する波を考えれば十分である。

衣浦港のあゆみ

衣浦港の紹介動画

大規模災害と衣浦港の役割

 

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問合せ

愛知県 衣浦港務所

電話: 0569-21-2451

E-mail: kinuura-komu@pref.aichi.lg.jp

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