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家庭で防ぐ!夏の食中毒(西尾保健所)
家庭で防ぐ!夏の食中毒
夏の食中毒は主に次のような細菌性の食中毒菌で起きます。
1 サルモネラ属菌
自然界に広く分布し、家畜、ペットも保有している。主な原因食品は、牛肉、豚肉、鶏肉及び鶏卵、ウズラ卵。主な症状は下痢、38℃以上の発熱が特徴です。
2 カンピロバクター
以前から食肉類、卵が原因で起きることが知られていましたが、最近では全国的に多発し、特に注目しなければなりません。主な症状は下痢、38℃以上の高熱です。
3 腸炎ビブリオ
海水温の高い8~9月を中心に海産物の魚介類には腸炎ビブリオが付着していることが多いので、生の漁介類の下ごしらえ時には、使用したまな板や包丁などが腸炎ビブリオに汚染されます。主な症状は腹痛、下痢です。
これらの食中毒は、まな板の上で調理した生の食肉、生の魚介類が原因となることが特徴です。
そこで、「家庭でできる!夏の食中毒予防」です。
第一は、まな板で生の食品(野菜類も含みます)を調理した時は・・・
(1) まな板は表も裏も洗剤でしっかり洗浄しましょう。
(2) まな板の表と裏面も熱湯でしっかり消毒しましょう。
第二は、生肉や生野菜を取り分ける時には・・・
(1) 取り分けるための「とりばし」「トング」は専用としましょう。
(2) 食事の際に口にする「箸」で、生肉に直接触らないようにしましょう。
(参考) 厚生労働省が平成15~17年に全国的な食品細菌汚染調査を食肉、野菜等で行なっています。生肉では16.7~89.3%の汚染(多くは50%以上の高率な検出率)でした。野菜では0~27.9%でした。(平成18年3月17日付け食安監発第0317001号厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課長通知)
