ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織からさがす > 農地計画課 > 豊川用水

本文

豊川用水

ページID:0018929 掲載日:2023年9月1日更新 印刷ページ表示

豊川用水事業

 この地域は、温暖な気候、中京・京浜市場への地理的条件などの産業立地条件に恵まれながらも、水源に乏しくしばしば干害を受けるなど、水不足が産業発展の大きな課題となっていました。こうした状況の中で、大正末期に先覚者(近藤寿市郎氏)の提唱がきっかけとなり、戦後食糧増産のかけ声の下、現在当地域の水瓶となっている宇連ダムを始めとする豊川用水施設が建設されました。
豊川用水事業
 主な工事計画と事業費、工期

 宇連ダム

 流域変更施設(佐久間導水路)

 大野頭首工

 牟呂松原頭首工

 調整池        3カ所

 幹線水路       L=142km

 支線水路       L=551km

 畑地かんがい施設 1式

  480億円
  昭和24年度~(国営)、昭和36年度~42年度(公団営)
  計画面積 20,183ha
豊川用水事業
 こうして昭和43年に豊川用水が全面通水した後のこの地域の産業発展はめざましく、農業においては豊川用水の恩恵を受けて営農形態が一変し、特に施設園芸などの近代的農業を取り込む地域農業者の努力もあり、全国有数の農業地域となりました。

豊川総合用水事業

 豊川用水は、東三河地域の発展に大きく貢献してきましたが、農業技術の進歩と都市近郊畑地帯としての立地条件から営農形態の急激な変化に伴い農業用水の需要は増大しました。

 また、都市用水についても人口の増加と生活水準の向上に伴い、年々水需要が増大してきました。

 これら増大する水需要に対処するため、豊川総合用水事業により新たな水源として大島ダムを建設するとともに、寒狭川頭首工及び寒狭川導水路を設置し、豊川の水を有効利用できるようにしました。

 また、幹線水路の途中に大原、万場、芦ヶ池、蒲郡の4調整池を建設して、豊川の水を貯水し、渇水時に備えるとともに、水管理施設を改良し、用水の安定供給を図りました。

豊川総合用水事業
 主な工事計画と事業費、工期

 大島ダム

 寒狭川導水施設

 調整池        4カ所

 水管理施設

  1,157億円
  昭和52年度~(国営)、平成11年度~13年度(公団営)
  計画面積 18,129ha
豊川総合用水事業

豊川用水施設緊急改築事業

 豊川用水は、その完成から20年余りが経過し、老朽化とその間における環境変化等により一部施設において著しく機能が低下したため、施設管理上支障をきたしていました。また、防災上の見地からも緊急に対策を講じる必要が生じていました。

 このため、水資源開発公団(現在の(独)水資源機構)は、豊川用水施設の機能回復、水の安定供給及び安全な施設管理の確保を目的とする豊川用水施設緊急改築事業を実施しました。

豊川用水施設緊急改築事業
主な工事計画と事業費、工期

 宇連ダム

 大入トンネル

 振草トンネル

 大野頭首工

 牟呂松原頭首工

 支線水路      L=81km

  307億円
  平成元年度~10年度(公団営)
  計画面積 18,859ha
豊川用水施設緊急改築事業

豊川用水二期事業

 豊川用水は、昭和43年の全面通水開始以来長期間が経過し、漏水、破損事故が顕著になり、適切な配水や施設の安全性を確保することが難しくなってきています。

 万一不測の事態が生じた場合、市民の生活用水はもとより、農業・工業など東三河地域の産業に大きな打撃を与えることが予想されます。

 このため、水資源開発公団(現在の(独)水資源機構)は、水路施設を改築し、施設の機能回復を図るとともに、幹線水路の複線化等により、効果的な水利用と合理的な水管理の実現を図るため、平成11年度より豊川用水二期事業に着手しました。

 その後、豊川用水地域一帯が、平成14年4月に東海地震に係る地震防災対策強化地域に、平成15年12月には東南海・南海地震防災対策推進地域に指定されたため、耐震対策が必要になりました。(平成19年度追加)

 また、石綿セメント管が多く使用されている農業用支線水路においては、老朽化に伴う漏水事故が多発しており、加えて平成17年7月に石綿障害予防規則が施行されたことから、石綿管除去対策も必要となりました。(平成19年度追加)

   (参考) 農業用石綿(アスベスト)対策に関すること

 さらに、東日本大震災の教訓を踏まえた結果、岩トンネル区間においても耐震対策が必要であることが判明しました。(平成27年度追加)

 そのため、(独)水資源機構は、これらの対策を本事業に追加し、現在、令和12年度の完了を目指し、鋭意、事業の進捗を図っています。

 また、愛知県においても、豊川用水二期事業の円滑な進捗を図るため、(独)水資源機構より支線水路改修の一部などを受託施行しています。

豊川用水二期事業
主な工事計画と事業費、工期

 幹線水路     L=181.6km

 大 野 系    L=158.5km

 牟呂松原系    L=23.1km

 支線水路       L=469.0km

 水源施設等耐震補強 1式

  2,484億円
  平成11年度~令和12年度(機構営)
  計画面積 17,501ha
豊川用水二期事業

問合せ

愛知県 農林基盤局 農地部 農地計画課 機構調整グループ
TEL:052-954-6433(ダイヤルイン)
FAX:052-954-6935
E-mail: nochi-keikaku@pref.aichi.lg.jp