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野生イノシシの豚熱に対する免疫獲得率について
野生イノシシの豚熱に対する免疫獲得率について
2020年10月29日 木曜日 発表
野生イノシシの豚熱に対する免疫獲得率について
愛知県では、野生イノシシに豚熱(※1)に対する免疫を獲得させるために、2019年3月から野生イノシシへの経口ワクチンの野外散布を実施するとともに、野生イノシシから検体を採取し遺伝子検査(※2)及び抗体検査(※3)を行っています。
※1 2020年10月16日に農林水産省から、「CSF」の呼称及び表記について今後は「豚熱」を使用する方針であるとの通知を受け、本県においても、今後の呼称及び表記について「豚熱」を使用します。
※2 「陽性」であれば、豚熱に感染しており、「陰性」であれば感染していない。
※3 「陽性」であれば、豚熱に対する抗体を保有しており、「陰性」であれば保有していない。
1 調査結果について
遺伝子検査及び抗体検査の両方の結果が判明した野生イノシシに関する免疫獲得率(※4)について、7月から9月までの県内の免疫獲得率は29%となりました。
欧州委員会(EC)が2010年に作成したガイドライン(※5)では、野生イノシシの免疫獲得率が40%を超えると豚熱の増加を止めるとされ、60%を超えると豚熱ウイルスが根絶に向かうとされています。
今後も、愛知県に生息する野生イノシシ全体の免疫獲得率を高めるために、経口ワクチン散布を継続します。
※4 遺伝子検査が「陰性」かつ抗体検査が「陽性」であるイノシシの頭数を、検査頭数で除したものとする。
※5 Guidelines on surveillance/monitoring,control and eradication of classical swine fever in wild boar
(SANCO/7032/2010(Rev4)【June 2010】)
2 経口ワクチン散布回数ごとの免疫獲得率
全体 |
犬山市、小牧市、 |
瀬戸市 |
岡崎市、豊橋市、幸田町 |
豊田市、西尾市、 |
長久手市、蒲郡市、 |
29%(138頭/471頭) |
43%(23頭/53頭) |
25%(15頭/61頭) |
36%(28頭/78頭) |
28%(69頭/244頭) |
9%(3頭/35頭) |
【本調査対象となる野生イノシシ】
各市町村の、散布期間及び最終散布日から15日目以降に回収された野生イノシシのうち、遺伝子検査及び抗体検査両方の結果が判明した野生イノシシを調査対象としています。
【これまでの免疫獲得率】
瀬戸市、犬山市、小牧市、春日井市 |
74%(31頭/42頭) |
全体 |
犬山市、小牧市、春日井市 |
瀬戸市 | 岡崎市、豊田市 | 新城市、設楽町 |
36%(121頭/336頭) |
70%(55頭/79頭) |
62%(28頭/45頭) |
21%(35頭/170頭) |
7%(3頭/42頭) |
全体 |
犬山市、小牧市、春日井市 |
瀬戸市 | 岡崎市 | 豊橋市、豊田市、西尾市、幸田町 |
豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、 |
|
2020年 1月~3月 |
45%(55頭/122頭) |
33%(6頭/18頭) |
100%(6頭/6頭) |
75%(3頭/4頭) |
83%(20頭/24頭) |
29%(20頭/70頭) |
2020年 |
73%(43頭/59頭) |
81%(13頭/16頭) |
100%(4頭/4頭) |
82%(9頭/11頭) |
67%(10頭/15頭) |
54%(7頭/13頭) |
このページに関する問合せ先
農業振興課
野生イノシシ対策室 経口ワクチン対策グループ
〒460-8501 名古屋市中区三の丸3-1-2 Tel:052-954-6725 Fax:052-954-6008