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育成品種 花き19
デンドロビウム 「フォーミアイチ1号」
デンドロビウム・フォーミディブル 「フォーミアイチ1号」
デンドロビウム・フォーミディブルは、春から初夏に咲く洋ランで、カトレアのような白い大きな花が特徴です。
愛知県農業総合試験場が開発したデンドロビウム・フォーミディブルの新品種「フォーミアイチ1号(商品名:愛彩(あいさい))」は、花が大きく、さわやかに香ります。
また、冬季の暖房温度を抑えた省エネ栽培でも従来品種より2週間早く花が咲き、母の日に安定的に出荷できるため、母の日の贈り物に最適です。
「フォーミアイチ1号」の特徴
冬季の暖房温度10℃という省エネ栽培でも4月中旬に開花が始まり、母の日に向けて安定的に出荷できます。
1月中旬から18℃で加温すると、3月中旬に咲かせることができ、従来品種では出荷できなかった年度替わりの時期の贈答用など、新たな需要が期待できます。
花が大きいので、寄せ植えすると、ボリューム感があります。
清涼感のある、ほのかな芳香があります。
花持ちは、従来品種と同程度で、2か月程度観賞できます。
リップの目の色はやや薄い黄色です。
参考資料
- 主要品種との比較(hinshuhikaku [PDFファイル/87.41 KB])
「フォーミアイチ1号」と主要品種(愛知県主力品種「F16」と高知県主力品種「竜馬」)を比較した参考資料です。
「フォーミアイチ1号」を開発した経緯
本県は全国一の洋ラン生産県であり、出荷量は全国の約4分の1を占めています。
デンドロビウム・フォーミディブルは、一般的なデンドロビウム(ノビル系)に比べ、増殖しにくい性質があるため生産者が少なく、本県では南知多町、豊田市、みよし市、西尾市の10戸で生産されています。
種苗会社では品種改良がされておらず、本県独自のオリジナル品種がないことから、愛知県花き温室園芸組合連合会洋らん部会との共同研究により「フォーミアイチ1号」を開発しました。
そして、平成24年春から、「愛彩(あいさい)」の名称で出荷を開始しました。
問合せ
愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室
電話: 0561-41-9518(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp